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# 039 励ましてくれた友人に。新天地でのご活躍を祈念して

前回、自分の転職理由に関する掘り下げをしました。

今日は、転職を前にした友人に向けて。

マクロが繋いでくれた人

もう10年以上、『人事部』と呼ばれるような部署で仕事をしています。
3社経験しましたけど、どこもまぁ、基本的にはExcelとかcsvとか呼ばれるファイルが散在している部署です。それゆえの煩雑さもまぁ多いw

業務改善をしたい場合、DXとか言われる世の中なので、根本的にはなにかシステムを入れるとか、業務フローそのものを見直すとかが重要なのですが、そうもいかない事情も多く。

関係部署だったり、歴史的経緯だったりで、煩雑なものを煩雑なままに、業務効率化しないといけない。

そうすると、関数まみれのファイルを作ってがんばったり、マクロを組める人にお願いしたりになるのだけれど。
どちらも出来る人というのは、そう多くはないようで。。。

僕が「マクロを組める人」だったため、隣の部署とか隣の隣の部署から、業務改善依頼をいただくことが多かった。

中でも思い出深いのが、『派遣社員の方の契約更新について、全部署にリストを送って、回答をもらう』というもの。

付加する情報が多岐にわたりすぎているし、回収したものを提出する派遣会社の数も多すぎて、システム化できず、全てExcel運用という末恐ろしい仕事でした。

こだわりをモリモリにしたらとても複雑になってしまった

なんかインシデントを起こしちゃったらしんですよね。そんなわけで「業務品質を上げたいから、煩雑な手作業を減らしたいから、手伝って欲しい」と依頼をもらいました。

派遣社員の管理をしているチーム4名と何度も打ち合わせを重ねて、要件を明らかにし、マクロを使いながら業務改善をしていく。

幸い、皆さんにとって便利なポイントというのを生み出すことができたのですが、、、
人間って怖いですね。一個味をしめると、追加の要望というのがどんどん出てくるww

そんなわけで、回を重ねるにつれ、みんなの「こだわり」が積み上がって、むちゃくちゃ煩雑な全体フローになってしまったww(自分も罪深いな、これはw)

それでも、よかったんですよ。運営メンバーが同じだったうちは。
だけど、いろいろ事情があって、1年くらい経ったある日、一緒に業務改善をした皆さんが、いろんな部署に散り散りになってしまった。

マニュアルは書き残していってくれたみたいなんですが、それがなんともなぁ、、、笑
だから、担当の方が代わるたびに、僕のところに訪ねにいらっしゃるんですね。

「これって、どうやってやるんですか・・・??」

僕の仕事かなぁwとか思いながら、ちゃんと対応しました。
嫌々ではなく、超前のめりにw

皆の『こだわり』を無にしたくなかったから。
だって、皆で、ものすごく真剣に取り組んだ業務改善だったらか。

私もこだわってるんで

だけど、3回くらい代替わりしたとき、申し訳なくなってしまった。
そのとき担当されてたのが、表題の友人なのですが、前任者が退職したからとスクランブルで引き継ぐことになって、でも彼女も、産休前で引き継ぎ資料を作るのが大変な時期で。

「契約更新のマクロについて教えてください!」

そう言われて始めたミーティングで、引き継ぐ先の人のことを想って一生懸命に手順と注意事項を書き留める彼女を見ていたら、申し訳なさが込み上げてきた。

「これ、僕もとても思い入れのある仕事だし、ちゃんと引き継ごうとしてくれているの、とても嬉しいです。
でも、みんなのこだわりが乗りすぎているからw、本当はもっとシンプルに出来るのかも知れない。
まだ時間があるのなら、大本から正して、引き継ぎ楽にできるようにしましょうか?」

そしたら被せ気味の返事をもらいました。

「私もこだわっているんで!だから、シンプルにしないでください!!」

最後の砦が渡したバトン

それを聴いて、とても嬉しかった。
業務改善というのは、誰かが懸命に取り組んだものでも、次の人に渡ったときにはそれが当たり前のものになってしまうし、いつの間にか忘れ去られてしまう。

仕事ってそういうものなのかも知れないけど、でも、関わった人たちの真剣な気持ちを知る者としては、とても寂しい気持ちになることでもあって。
(なんなら、業務改善依頼をした瞬間に、責任の主体すら放り投げる人とかいるしね。。。苦笑)

拙いマニュアルと、使い方のわからないツール群を預けられて、普通の人なら地団駄も踏みたくなるような状況で、その人は、それまでその仕事に携わった人へ想を馳せていました。

そして誰より、プロだった。最後の砦になっていた。

僕に使い方を訪ねてくれたその時、派遣社員の管理チームは彼女一人になっていました。
それは、以前の経験や知識から、彼女以外に出来る人がいなかったから。

だけど、本当の価値はそこじゃないんでしょうね。

その仕事の重要さを誰よりもわかっていて、心で受け止めていて、その責任を果たすために知恵も体も使い尽くせる人だった。
だから、スポット的な入り方をしても、前任者たちが残してくれた財産を、何倍にも輝かせて渡すことができた。

7年越しのありがとうを

前職に僕が入社してすぐくらいのこと。部署で、シャッフルランチというのが行われました。
全くと行っていいほど周りに馴染めていなかった僕は、正直、参加するのもためらっていたけど、そんな甘えが許されないほどの状況だった。

Google Calendarで一緒に行く人たちの名前を見ても、誰も知らない。
知ってたところで、誰とも仲良くない。

そんな状況で、一緒にランチをしたのがその人でした。

業務ミーティングも全然ついていけないし、席が近い人たちとも打ち解けられないし。

「あぁ、仕事もできないし、誰とも馴染めないし、もうダメなのかも、、、」

日に日に気落ちしている僕に、その人たちは、他愛もない話をしてくれた。
入社して初めて、心を許して話せる人に出会えた気がした。

何気ない会話の流れ。それだけで嬉しかったのに、もうひとつ特別なことが。

「あ!同い年ですね!私たち(^^)」

とても嬉しかったです。

近くで仕事をする機会が多かったってわけじゃないけど、あなたの活躍を見聞きするたび、

「自分も負けてられない!がんばんなきゃ!」

そう思わされていた。

だから、僕が退職するとき、見送りに来てくださって、胸の奥のほうが温かくなる想いでした。

「がんばってください!」

いつも通り、元気いっぱいに声をかけてくださいましたね。

そのときも、それまでも。その笑顔にずっと励まされていました。
それは僕だけじゃない。周りにいた多くの人が勇気づけられていた。

いよいよ、新天地でのチャレンジですね。

その真剣さと、重要性への誠実さ。物事を深く理解するに至る力。周囲を元気づける明るい優しさ。そして、拙いマニュアルの解読力w

挙げれば切りがないその強さで、多くの人を勇気づけて、大きな仕事を成してください!

もちろん、ご活躍をお祈りしていますし、
これからも、高め合える大切な友だちとして、よろしくおねがいします!! +39

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