ずっと「字が汚い」と言われ続けていたら自己価値が無くなった話
小学校低学年の頃、家庭訪問に来た担任に
「ほのりさんは字がちょっと…」
と言われたらしく、それを私に報告してきた母。
『字が汚いって言われたよ〜』
と、呆れ気味に言われた。
小学3年くらいまでは家庭訪問の度に母から聞かされていた。
それ以降は担任の先生から言われたとは聞かなかったが
母からは「あんたは字が汚い」と言われていた。
成人した今も、ずっと。
最初に字が汚いと言われた時、
(字が汚いから私はダメなんだ)
と思った。
だから、字を書く度に嫌な気持ちになったし、
字を書く度に自分が否定されてる気にもなった。
克服しようとペン字の練習をしたことは1度や2度じゃない。
でも、続かなかった。
続かない自分も、ダメな部分を克服できない自分も、ダメだと思った。
高校三年生のときに、大学に出す志望理由の作文を母に見られた。
それを見た母は、
「あんた、こんなきれいな字かけるんだ?」
と言った。
成人してからエッセンシャルオイルにラベリングしたものを母に見せたら
「この字、ほのりじゃないみたい」
と言われた。
どちらも暗に「綺麗な字がほのりに書けるわけないのにね」
と言われている。
でも、母からしたら褒めたつもりだろう。
大学3年のとき、誰かが代表で実習先にお礼の手紙を書かなきゃいけなくて。
でも私は字が汚いから失礼になるよ…とグループの子に書いて見せたら
「え、別に…普通じゃない?」
と言われた。
気を使われてると思った。
今の仕事を始めてから毎回文字を書かなきゃいけなくなった。
めちゃくちゃ嫌だけど、仕事だから仕方なく書いていた。
すると、誰も汚いなんて言わない。
書き直されたりもしない。
ここでやっと私は、自分の字が特別汚くはないと、
読める程度ではあるんだと、認められた。
そして思い返せば、高校の時点でそれはクリアしていたわけだし、
小学校中学年の頃には、担任の先生という第三者の存在から
字の美醜を指摘されなくなっていたのだ。
それでも母は「先生はもう何も言わなくなったよw」
と私に告げていた。
そこで私は、何も指摘されないのは呆れられた時だ、と学んだ。
私の文字を否定し続けたのは、母だけだ。
そして幼い私は否定されたのは「文字」だけなのだと認識できなかった。
私の存在ごと否定されたと感じた。
教育を受けている期間では文字を書く行為は必ずついてまわる。
私は、文字を書きながらずっと自分を否定していた。
小学生から大学生までの15年間、ずっと。
そんなことしてたら当然、自分には価値がないと考えるようになる。
価値がない自分が実家の世話になって、父と母に迷惑かけて、申し訳ないと。
だから実家が安心出来る場所じゃないし
父と母を頼ろうとすると罪悪感がすごいんだ。
自分はそのままで価値があるんだよと認めてあげることが大事。
本日の学び。