【きっかけ】No.2 安心していられる居場所
こんにちは
門仲ennというコミュニティースペースのオーナーです。
まだプレ期間なのですが、色んなイベントを開催しています。
お会いした方々にお話ししていましたが具体的に文字にして見ようと思いました。
こちらも興味があれば宜しくお願いします。
門仲ennをやりたいコンセプトは幾つかあります。
前回 No.1は食育にまつわる理由でした。 今回は
孤独を抱えている人を少しでもなくしたい
です。
体験がベースになっています。
その中で感じた事、問題も多く、モヤモヤしたものがずっと心に刻まれています。
今日も在宅ケアでの話です。
介護事業所と訪問看護ステーションを立ち上げた直後の事です。
(正確には立ち上げに協力した、管理者は別の方です。)
約20年ほど前になりますが、
ご主人のケアで訪れた際のエピソードです。
奥様は一見とても明るく気さくな方でした。
でも、周囲を取り巻く環境や
家族関係は想像以上に大変な状況で、 周囲に沢山の人はいるのですが、 寄り添ってくれる人は本当に少なく
悩み事や心配事など 心の奥底に押し込めて ご主人の介護に専念していました。 長い歳月に渡って耐え続けている方でした。
そんな時期に関わりを持つようになりました。 1~2ヶ月過ぎた頃だったと記憶しています。堰をきったように、話し始めました。
一度では足りなくて、かなりの時間を割き何度も聞き続けました。この方にどれだけの苦悩があったのかと愕然としたのを鮮明に覚えています。
残念ながら5年後ご主人は他界されました。
後々奥様から言われたことがあります。
「あの時ずっと話しを聞いてもらった事で救われて夫の看病を続けられたんです」
少しは寄り添えたのかなと、励みになったのを記憶しています。
もう一つエピソードで
心に残った17~18年程前の出来事があります。
高齢のご夫妻
奥様ののケアで訪れました。
ご主人が介護者です。
奥様は体が自由にならずフラストレーションがたまっていたのでしょう。そのイライラをご主人に向けていました。
奥様の小言を聞き続け、ストレスを受け続け3ヶ月後ご主人は突然他界されました。
因果関係は不明ですが・・介護者のご主人への配慮が足りなかったのか、奥様へのアプローチに問題はなかったのかとか、もっと何かが出来たのかなど自問自答を繰り返しました。
密室での家庭内の孤独はどんな状況でも人にも起こりうる事
介護保険制度が開始した初期の頃で細かい制約があり
行政サービスだけでは難しい事例とその当時も今も考えられます。
ひとり暮らしの人、高齢者ばかりでなく、各世代に孤独を抱えている人がなんと多い事か。
孤独が好きな人もいると思います。只、問題を抱えての孤独は辛いです。
一人で解決すると意気込んでも、堂々巡りで闇に迷いこんでしまう
そんな時に話せる環境や、ホッとする場所があると とても良いと思っていました。
「話す」と言うことは 自分の声を耳で聞くことで客観的に思考が変換する事があると思うんですね。このような想いもあってコミュニティースペースを作りたい!と、考えました。
長々と書きましたが、コンセプトに上げた理由です。
次回は集える居場所について書く予定です。