見出し画像

言い出しっぺは誰? [プログラマー35歳限界説 part1]

日本のプログラマーの友人から年齢についての質問です。
プログラマーは頭脳的に35歳が限界だと巷で言われている。アメリカでは年齢限界説はあるのか?」
これは少々長くなるので、3回シリーズにして投稿します。

「アメリカのエンジニアの年齢制限はどうなのか」の前に個人的な意見を。

いつまで現場でプログラミングが出来るのか?」これは、コーディングの話ですね。「出来る」か「出来ない」かだけに焦点を当てれば、「そんなものは、本人がやりたければ、出来るでしょう。」で終わり。
一体どこから、この35歳説が出てきたのか。下手に他人の意見を聞くと考えがまとまらなくなりそうなので、あえて検索はしないで考えます。

コンピュータ言語は日々変化し、設計の流行りや新しいライブラリーが出てきます。PGもSEもこの辺りは一生懸命、技術の変化(全てが進化ではないので、変化と言います)に追いつこうと頑張っています。
「今、知っておくべき最新技術TOP10!」みたいなサイトの見出しに、「知らなければまずいな」と敏感に反応して、情報収集を心掛けている人も多い。
しかし、そのTOP10の技術のうち、世界の技術者から支持されたり、大企業の巨大な投資による技術の後押しのもと、生き残る技術は半分程度というのが現実。
さらには、巷で流行した言語や設計が、どうにも自社製品には相性が悪く、次世代の開発は以前使用していた技術に戻ることもある。

「全ては網羅できない。誰も見向きもしなくなる技術に膨大な勉強時間を費やしたくない。出来るだけ効率よく勉強したい。他の楽しいことにも時間を費やしたい。」

10年程度のキャリアを積んだ35歳ぐらいで、多くの情報のインプットとその精査に疲れてしまう時期になりがちなのかもしれない。
また、長く同じ製品の開発に携わっていると、一定の技術に対しての新鮮味が欠けてしまい、モチベーションを保つのが困難になるのも、理由の一つかもしれない。いかがでしょう?

限界説に対する回答を年代別に考えてみた。
20代の場合、あなたのことなど全く知らない、どこか遠くに住んでいる他人の話に振り回される必要はないでしょう。
30代の場合、個人の「限界」は他人がとやかく口を出す問題ではないということを理解し、自分を知り、自分が進みたい道を歩むべきでしょう。
40代の場合、仕事も生活も超絶忙しいので、限界説の記事は目にも止まっていないでしょう。そもそも今更、そんなこと言われても困る。
50代の場合、「えっじゃあ、俺は限界超えたすごい奴?それともダメな奴? アッハッハ」と笑ってお終いでしょう。
60代の場合、一通りのIT産業の変遷を見てきているので、35歳にもなろう自分の子供達の将来、今後の世の中を憂うでしょう。

monkeyが東京で働いていた10年前には「プログラマー30歳限界説」があった。
今回この質問を受けて、限界年齢がいつの間にか5歳上がっていることに気がつき「年金受給年齢の繰上げみたいだな」と。
退職年齢が上がるにつれ、限界年齢も上がり、いずれ40歳、45歳となるのでは?と思ったほど。

「35歳ぐらいになったら、それなりの数のプロジェクト、マクロ的にもミクロ的にもシステムに関わってきたのだろうから、システム設計やスケジュール管理を任せられる」程度の意味なのかと思っていたけれど、「頭脳的に35歳が限界」なんて
「大きなお世話だ。自分の頭脳の限界ぐらい自分で決めるよ。」