小規模農家が生き残るための七つのステップ その⑥ ブランディング
The best way we can describe a brand, is that a brand is the personality of a business (your farm).
今回は販売において大事なブランディングについての大事な3つのポイントについてまとめました。
1、ブランド(農場の個性)
直売所やマルシェ、スーパーなどどんな売り先でも大事になってくるのは、栽培した農産物はもちろんですが、生産者自身のPRです。どのように農産物と会社や自分のブランディングをしているのか?話す内容もとても重要になってきます。
・農場の名前
・理念やメッセージ
・物語や背景
・思想や価値観
が農園のブランドになってきます。これらが農園の成功にとって重要になってくるのです。
ブランドとは言い換えてみれば、自分自身のビジネスにおいての個性であり農場の個性だと言うことです。
ファーマーズマーケットやレストラン、スーパーなどの食料品店農産物を卸す時や販売に立つときは誰かと話す機会があれば、他の誰と取引をしているのか?なぜ自分の農場と取引しているのか?を知っていくことは重要になってきます。
2、自分自身がブランドの顔と意識する
農家であると同時に自分自身が農場のブランドの顔になります。パーソナルブランドのように、潜在的な顧客に手を差し伸べ、自分自身、農場、そして農産物を宣伝する必要があります。
もっとも大事な事は農場を人として考える事です。人の個性を構成する内容はどういう物でしょうか?
・名前は?
・どんな特徴がありますか?
・何か伝えたい事はありますか?
・理念やビジョンはありますか?
・どんな人と交流関係がありますか?
この質問に明確に答えられればお客さんはどういう農場なのかが明確にわかり共感してくれたら取引に結びつきます。
皆さんも従来の工場型の生産方式で栽培された農産物ではなく、自分自身が思い描く農業や世界に変化してほしくて農業を始めているかもしれません。または子供にどんな未来を残したいのかを考えながら農業をしているかもしれません。出来るだけ安全で健康な野菜を作りながら環境保全もしくは環境を再生しながら食べ方や生き方を変えていきたいと思っているかもしれません。自分の仕事が好きではなく、移行したい場合でも、もっと意味のある人生を送りたい場合でも。
ブランディングにおいてこれまでの自分自身の物語や疑問に思っていることは重要になってきます。
優れたブランドが達成する目的は、
・明確なメッセージを伝え、ターゲット顧客に自分の農場をプロデュースして感情的に訴えかけ
・顧客が購入する動機を与え、強い顧客ロイヤルティを生み出すことができる
ということです。
3、農業の仕事とは生産するだけが仕事ではない
今回はマーケティングやブランディングについての表面上についてしか説明出来ていませんが、これを伝えたい理由は農業とはただただ農産物や動物を育てるだけではないという事です。
農業とはビジネスです。農産物を作り、売り込んで販売していく計画を立てていかなければなりません。しかし何よりも農業は楽しく、充実した生活を送れる職業だと私は信じています。