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9月5日(月)FXトレード売買方針
【 マーケット概況 】
ロシアとドイツをつなぐ天然ガスの主要パイプライン「ノルドストリーム1」を巡り、「ガス供給は予定通り3日再開の見通し」と伝わると、欧州のエネルギー供給不安が和らぎ欧州株相場が大幅に反発。投資家のリスク回避姿勢が後退しユーロ買い・ドル売りが優勢。フォンデアライエン欧州委員長が「予想より早くガス貯蔵量が目標の80%に到達した」と述べたことで、欧州の天然ガス価格が下落したこともユーロ買い材料。8月米雇用統計では、非農業部門雇用者数が31.5万人増と予想の30.0万人増を上回った一方、失業率と平均時給が予想より弱い内容となったことが明らかに。市場では米連邦準備理事会(FRB)が利上げをさらに加速するほど強い内容ではないと受け止められ、米長期金利が低下。全般ドル売りが優勢となり、一時1.0034ドルと日通し高値を更新。NY午後に入るとロシア国営の天然ガス会社ガスプロムが「ノルドストリーム1」について「当初の計画通りに稼働を再開できない」と発表。欧州のエネルギー供給不安が再び高まるとユーロ売りが強まった。ユーロドルは小反発、ドル円は横這い、ユーロ円はじり高。
欧州株式市場はロンドン・フランクフルト共に反発。ニューヨーク株式市場はダウ反落、ナスダックは続落。
原油先物は買戻しの動きが出て小反発。金先物は調整買いが入りドル安を受けて反発。
【 主な経済指標 】
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【昨日の結果と本日の売買方針 】
米雇用統計に向けたドル円指し値買いは2つ約定して118pipsの利食いとなっています。オージードル・ポンドドル・ユーロドルの売りは、雇用統計前に手仕舞って-21.2pipsでした。
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「ノルドストリーム」を巡りエネルギー供給減少要因からユーロが揺さぶられています。OPEC会合ではイラン核合意を見通した原油減産の可能性も高く、ユーロは不透明。
スイスはジャクソンホール会議後にユーロ高になった事から一時的であるにしても介入は先送りか。
インフレ高進が止まらない英国は政治環境も材料として薄く、ポンドは売りから見るのが無難。
原油高が見込まれることからカナダは対ポンドで買い。米ドルも買いで。
【ポンドドル】戻り売り
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ポンドドルの2020年安値が目の前となっています。ブレイクするかどうか「ポンドは弱い」ということから注目しています。
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週明けの今日はよくある窓埋めから始まりましたが、窓埋めはギリギリでした。金曜日の安値がレジスタンスになり下落しています。戻り売りを狙っていますが、米国が休場なので戻りは弱いかもしれません。
【ポンドカナダ】戻り売り
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2009年の安値をブレイクしています。正直なところ売りは成行でもいいのですが、やはり自分のルールに従って戻り売りに徹します。
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TDシーケンシャルが21をカウント。いつ反転するのか見えません。調整入りに入って、原油価格に揺さぶられるシナリオでしょうか。
【ポンドスイス】戻り売り
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2020年の安値に近づいています。
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時間調整後、21EMAに近づいてから下落し直近安値を切り下げ。ダウントレンドの戻り売りと考えるのが無難。
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安値を切り下げた様子をわかるように期間を長めにしました。戻り売りの指し値はマゼンタ色の線。ショートカバー狙い。
【気になるその他通貨】オージー円堅調か
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遅行線もローソク足から抜けて底堅い印象を受けます。
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GMMAを見ても堅調であることから、テクニカルでは21EMAの押し目買いかなと感じましたが、中国成都市でのロックダウン延長とユーロ圏のエネルギー供給危機による景気後退懸念が売り材料と考えて様子見としました。CTFC建玉でオージー売りが減少したのが買い材料。
ノルドストリーム状況については引き続きヘッドラインに警戒。金曜日の動きを見ると、マーケットの仕掛け側はロシアじゃないかなと深読みしてしまいました。
では
今日も負けないトレードを!