3月21日(月)FXトレード売買方針
【市況】祝日ですがFXは平日です。 18日の日銀黒田総裁の円安容認発言により円売りが目立ちました。地政学的リスクでは、ウクライナ戦争をめぐる米中首脳会談が行われましたが進展せず。FOMCの利上げ幅と利上げ回数が確定したことでドル買いの流れが継続しました。米株式市場は堅調な動き。原油先物は供給不足からの懸念が根強く続伸。金先物は停戦協議への期待感から売りが強まり、ポジション調整も重なり売りが優勢となった形でした。米長期債金利利回りは2.16%で高進中の印象でした。
【経済指標】要人発言に注意。
日本は休場。注目すべき指標はありません。25時にFRB議長の発言があります。
【売買方針】ドル買いです。
18日は約定したのがユーロ円のみ。フィボナッチ・ピボットR1で頭を押さえられ、リミットまで届かないと判断し途中で利確。+41.9pipsでした。 本日はロシア・ウクライナ戦争に警戒しつつ、ドル買い円売り目線で。FOMCが終了していますが要人のサプライズ発言も注意が必要。また、年度末なので本邦のレパトリに注意しなければなりません。ユーロは売り継続ですが、ウクライナ戦争の長期化をマーケットは織り込みつつある中で、停戦合意に向けた協議が進展するという情報は一時的にユーロが買われることになります。引き続き神経質な展開です。 チャートでは上記に掲げた通貨ペアに注目。資源国通貨の豪ドルは原油高を受けて注視しています。
FRBの理事にはタカ派発言をしている人もいて、ドル買い要因が強い傾向にあります。パウエル議長はハト派として認識しているので、発言内容には要注意となります。タカ派発言は現状のまま、ハト派発言はドル売りに傾きます。今日の25時にパウエル議長発言がありますが、それまでにはポジションをクローズしたほうが賢明でしょうね。
【所感】スタグフレーション確定か・・・ 日本はエネルギー資源を輸入している構造上、リセッションは避けられないと思っています。ロシアへの経済制裁はウクライナ戦争の結果がどうであれ長期化が予想される為、原油価格は高進継続し物価の上昇は避けられない、という理由からです。化石燃料から代替エナジーへの切り替え対応はしばらくは無理と見て、選択肢は①節電節約と高インフレ容認。②政治的判断で時限付き原発再始動。③永続的な負の所得税導入。の3点ではないでしょうか。私は経済学者ではないのでその位しか思い浮かびませんが、何らかの大きな対策をしない限り、リセッションからスタグフレーションへ向かう可能性は高いと考えます。前々からデフレの進化形態がスタグフレーションだと思っていますので杞憂に終わればいいのですが・・・ どうであれインフレは避けられないので、どの程度インフレをコントロールできるかが肝。現在、原油高対応で税金投入していますが永遠に続けられる事は不可能。どこまでできるか正念場となっています。 原油価格が史上最高値を睨みながら高進しています。いつも対策が後手に回るのは我が国の専売特許でしょうから期待はしていませんが、せめて、大幅対策なりの振りだけでもして下さい。年金受給者5,000円支給より、国民が望んでいるものは、今そこにある危機への対策です。 中間層、低所得者層は確実に飢え、富裕層が何とか食べていける、そんな状況になってからでは遅すぎます。これまで人類が経験したことが無い世界情勢から国民を守る政治手腕は、前例がない程の経済対策を打ち出し実行しないと国は滅びるといっても過言ではないと思います。トレーダーはトレードしないリスクを恐れます。政治家は政(まつりごと)をしないリスクを考えてください。
今日も負けないトレードを!