5月13日(金)FXトレード売買方針
【 マーケット概況 】
フィンランドのNATO加盟が正式に申請され、東欧での地政学的リスクが高まりました。さらに中国のロックダウンが長期化していることと、米金融政策引締めなどが世界経済の先行き不透明感を高め、ユーロ圏経済の景気後退懸念からユーロが売られる展開。ユーロ圏の株式市場が下落すると、リスクオフのドル買いが入りユーロドルの下落が加速された形。ドル円は世界的な景気後退を懸念され、円買いが強まり膨らんだ円売りポジションが調整される動きとなり大きく下落。他の通貨はドル買いが進んだために、ドル円の下落は127ミドルで下げ止まりました。
米株式市場はダウが6日続落。1年2か月ぶりの安値を付けました。ナスダックは反発。米長期債は米債に買いが入り低下しています。原油先物は供給不安が継続され続伸。金先物はドル建て金の割高感から反落しました。
【 主な経済指標 】
【 昨日の結果と本日の売買方針 】
昨日の注文は約定せず。
本日は金曜日のため、地政学的リスクの高まりを背景に、昨日の流れを受けたポジション調整と、リスクオフの円買いの傾向は残るかな~という印象です。128のゴマルで買いたいですが、円の方向感が掴めていないので回避。材料として、資源国通貨安と見ていますので、オージーとカナダを売りから入ります。
ドル円:中長期目線では日米の金融政策の乖離から円売りトレンドは継続。
チャートからは21EMA(黄色)まで押したと見えます。また一目均衡表の基準線でもサポートされているのがわかります。
ただし、このサポートよりも3月の安値114.40と直近高値131.34の4割戻しで124.87、もしくは半値戻しも考えられます。日米金融政策の乖離は存在していますから、そこまで押しが入るかは疑問なのですが、世界経済の先行き不透明感は高まっていて、予断は許さない状況であると言えます。米国の金融引締めによるハードランディングの可能性は高まっているという心構えだけはしておいた方がよさそうです。
【 所感・・・・・・知らんけど 】
フィンランドのNATO加入申請はスウェーデンも追従しますので北欧3国のNATO加入が実現に向けて進み始めました。ロシアの侵攻がフィンランドにも起きる可能性は過去の歴史から見ても当然のこと。かつて、フィンランドは旧ソ連に侵攻を受けて戦った経緯があります。多大な犠牲を強いながら何とか侵攻を食い止めソ連軍を押し戻したものの、ソ連との国境は大きく後退する結果になりました。それでもフィンランドは政治的にリスクを取らず中立を目指し西側と東側をうまく立ち回り安全保障を保ってきていました。今回のウクライナ戦争は、フィンランドに国家存続の危機感を植え付けたことになり、フィンランドは政策変更を余儀なくされ、同じ立ち位置だったスウェーデンも追従することになりました。
この圧力はロシアを安全保障上窮地に立たせることになりますが、NATOの東方拡大を危惧してきたロシアの次の手に警戒感が強まり、露軍の戦力低下が認められる中で、どのような反応を示すのか、ここは警戒しなければいけません。NATOがフィンランドとスウェーデンの正式加入まで安全を担保しているとはいえ、ロシアの行動は予測不能でもあり、ユーロ圏の経済に悪影響を与えるのは確かだと思います。
引き続きネガティブニュースには警戒しましょう。
今日も負けないトレードを!
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