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10月17日(月)FXデイトレード売買方針

【 マーケット概況 】
 金曜日、「トラス英首相は本日、記者会見を開く予定」「訪米中のクワーテング英財務相が急遽帰国し、トラス首相と緊急会談する」との報道が伝わると、「英政権が大型減税策の一部を撤回するのではないか」との期待感が高まり、混乱状態にある英国債相場が大幅に反発(金利は低下)し、英国株が上昇するとポンドにも買い戻しが入りました。しかし後続でトラス首相は会見で法人税引き上げ凍結案を撤回し、クワーテング財務相を更迭したと発表。後任の財務相にはハント元外相を任命。市場では「減税策の全面的な撤回には至っていないため、財政への先行き不透明感が再び高まった」との声が聞かれ、英国債相場が急落(金利は上昇)。為替市場ではポンド売りが優勢となり軟調。NY時間に入ると9月米消費者物価指数(CPI)が上振れたことで、米連邦準備理事会(FRB)の大幅利上げが続くとの見方が強まる中、ドル買いが先行。米ミシガン大学が発表した10月消費者態度指数(速報値)が59.8と予想の59.0を上回ったほか、消費者の期待インフレ率が予想を上回ったことが伝わると、全般ドル買いが活発化。ドル円は節目の148.00円を上抜けて一時148.86円と1990年8月以来32年ぶりの高値を付けました。また、地政学的リスクでは、プーチン露大統領が「ウクライナに対する大規模な攻撃は今のところ計画していない」「ウクライナ侵攻のための国民の動員がほぼ完了しつつある」と発言すると、ウクライナ情勢を巡る過度な警戒感が後退しユーロを買い戻す動きが先行しましたが、日通し高値0.9808ドルが目先レジスタンスとして意識されると失速、ミシガン期待インフレ率の上振れで米長期金利が上昇に転じたことで、23時過ぎに一時0.9708ドルと日通し安値を付けました。オセアニア通貨は全般リスクセンチメントに反応し軟調な動き。ドル円続伸、ユーロ円続伸、ユーロドル反落、ポンドドル反落、オージードル反落。
 欧州株式市場は、前日の米国株急伸とアジア株高の流れを受けて買いが先行。ロンドン・フランクフルト共に続伸。米株式市場は、米ミシガン大学が発表した消費者の期待インフレ率が予想を上回ったことが伝わると、米長期金利が上昇。株式の相対的な割高感が意識されて売りが広がり、更に前日に大幅高となったあとだけに、ポジション調整目的の売りも出て、ダウ・ナスダック共に反落。
 原油先物は、国際エネルギー機関(IEA)が発表した月報では、来年の世界原油需要に対する予想が従来見込みから下方修正。これが材料視され時間外から売り戻しが優勢。米長期金利の上昇が嫌気されて米株が売られると、リスク資産でもある原油も売られる展開になり反落。金先物は、米ミシガン大学10月消費者態度指数(速報値)が予想を上回り、期待インフレ率も上昇していたことが分かると米長期金利が上昇。金利の付かない金の価値を相対的に押し下げ、また、為替でドル高が進行したこともあり続落。


【 主な経済指標 】

本日の主な経済指標・イベント・要人発言

特に警戒すべき事項はありません。


【昨日の結果と本日のデイトレ売買方針 】

 金曜日のドル円、ホールド中ポジションの内、3玉147.50でロスカット。これにより-356pipsとなりました。ドル円のホールドは2玉となり依然含み損状態ですが、本邦当局の介入可能性は高めだと判断しています。もう一つぐらいは高いところで売りたいと思っています。

通貨別デイトレンドと売買方針

 本日はユーロドルの戻り売りを注文。月曜日という事もあって無理せず注文は1つだけとします。

【ユーロドル】

【ユーロドル日足】一目均衡表・21EMA(黄色)

ダウントレンド継続中なので戻り売りから。

【ユーロドル時間足】Fibo-Pivot・ストキャスティクス・マックD・RCI

エントリーポイントは日足ベースの21EMA(黄色)を基準としました。ピンクの水平線から入って、上の白線がストップで、下の白線がリミット。


 政府日銀による通貨介入はほぼ間違いないと想定しています。介入が1度だけでは過度な円安を止めることはできません。東日本大震災後、米国との協調介入が行われていますが、短期で終わっています。単独介入となると想定した警戒ラインでの攻防戦が続くことになります。マーケットvs日銀の熾烈な戦いとなるわけですが、ではいつまで続くのかというと、日銀のマイナス金利からの脱却、もしくは米インフレ高進が収まり政策金利が下がる、という事になります。しかし基本的に日米金融政策に乖離がある限り、通貨の優劣には変わりがなく、円安は継続されると思います。


では
今日も負けないトレードを!

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