2月17日(木) 昨日の市況と本日の指標・売買方針
【昨日の市況】 ウクライナ情勢は依然として膠着状態。同ヘッドラインで動かされる相場の中でFOMC議事録要旨が公表されました。しかし、バランスシート縮小についての明確なガイダンスが示されていなかったため、マーケットはドル売りに傾きました。とはいえ値動きは狭く、神経質な動きとなっています。米長期債利回りは高値圏で推移していると思っているのでドルは買われやすい環境ではありますが、先にも述べたウクライナ情勢に動かされる形なので、推移には引き続き注視しましょう。
【経済指標】
本日の経済指標はサプライズにならない限りウクライナ情勢に抑え込まれる動きになると思われますので、ヘッドラインには注目しましょう。
ほか、EU首脳緊急会合が開かれます。
【売買方針】
昨日は欧州前にユーロドルとユーロスイスを指しました。結果としてドル円のみ約定せず。ユーロドルはストップをタイトにしていたのであっさりストップに。ユーロスイスはリミットまで一息でしたがサポート強く途中下車。総じてプラスでしたがユーロドルの方向性が違っていたので、後味悪い展開でした。本日はウクライナ情勢の理由からユーロ売りで。
【所見】ウクライナ情勢の陰に歴史あり ウクライナはソ連崩壊後独立した国家として認められていることに対して、ロシアの傲慢さと言える理由を正当化しようという今回の軍事行動。これはプーチン大統領の国政が長期化したことからの愚政なのか、ロシア民族としての国粋主義からなのか、アメリカへの恨みからなのか、意図が見えません。これは北方領土についても言えることで、表向きは制海権の確保と日本への軍事的牽制でしょうが、日露戦争の仕返しという見方もあります。また、ロシアが中国に対しても戦後まもなく両国は同じ共産主義でありながら国交が親しいことはなく、武器供与くらいでした。かつて元がロシアを蹂躙し属国にしたことに恨みを持っているという見方もあります。大げさかもしれませんが、ロシアは侵略されるたびに多大な犠牲を払って戦い守ってきたという歴史があって、それこそが民族のイデオロギーになっているような気がします。それはリスペクトすべきなのかもしれませんが、今回のウクライナについてはお門違いです。既にソ連は崩壊し、ウクライナは長年のロシア支配から脱却できたのです。ウクライナの主権を尊重すべき。そもそもの話をすると歴史的にはロシアこそウクライナに併合されるべきもの。ウクライナはその話は持ち出さず、そっとしておいてくれ、と言っているのにもかかわらず、ロシアは恩を仇で返している。ロシアのどこに正義があるのか甚だ疑問です。ウクライナにこそ正義があります。
今日も負けないトレードを!
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