9月16日(金)FXトレード売買方針
【 マーケット概況 】
米連邦準備理事会(FRB)の一段の利上げと金融引き締めの長期化観測が高まる中、円売り・ドル買いが出た半面、政府・日銀による為替介入への警戒感が相場の上値を抑えた形になりました。8月米小売売上高や9月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数、9月米ニューヨーク連銀製造業景気指数は強弱入り混じる結果となったため、相場の反応は限定的。
ドル円は反発、ユーロドルはECBの思惑もあってパリティを挟んで小幅続伸、ユーロ円は反発、カナダドルは原油先物の下落に伴い軟調。
欧州株式市場はロンドン小反発・フランクフルト続落。NY株式市場はダウ・ナスダックともに反落。米国債券市場は2年債利回りが3.8710%まで上昇。逆イールドは拡大。
原油先物は主要国の積極的な金融引き締めにより、景気減速への懸念が強まっていることが原油相場の上値を圧迫し大幅反落。金先物は米長期金利の上昇が続くなか、金利を生まない資産である金は売りが優勢となり続落。
【 主な経済指標 】
【昨日の結果と本日の売買方針 】
昨日はドル円とカナダ円が約定。カナダ円は原油が下値切り下げで途中手仕舞い18.6pips、ドル円はNY時間の後場で手仕舞い18.4pipsの利食い。
中長期トレンドとしてユーロスイスを8月下旬から2つ注文していましたがうち1つが約定しました。スイス銀行のユーロ買い介入を想定しての逆張り買い。
ストップは入れず、下げればナンピンという危ないポジションです。想定ストップは0.93500、それ以下は追えません。
【ドル円】成行き買い
本日は東京仲値を見定めてドル円を打診の成行買い。下げたところは買いたいところ。注意すべきは本邦勢が連休前にどのように調整するかですが、欧州とNY勢が入ってくる時はコンセンサス通りの動きになると思います。ただし、中露首脳会談の結果も踏まえて地政学的リスクが高まるとリスクオフに傾き反転することも視野にいれて、立ち回りたいと思います。当然ですが、ある程度の利が出たらストップはトレイルするつもり。米長期債利回りと米短期勢の動きに注意。
【中露首脳会談】
ウクライナ戦争は落としどころが見えなくなり混迷。中国は直接的な軍事支援は無いものの、割安な露産原油や天然ガスの供給を取り付けたことにより、露軍の侵攻作戦には一定の理解を示しました。更に台湾についても言及しており、台湾有事の高まりから米中対立は深まり、米国は引き下がれない状況となっています。
プーチン大統領は強がるも崖っぷちに立たされたジャイアン、習近平は全人代を前に漁夫の利、バイデン大統領は扶養家族の負担に苦しむ定年退職間近のサラリーマン。岸田首相は・・・・かの国の扶養家族。
個人的見解ですが、ウクライナ戦争の動向が露軍劣勢となり台湾有事を巻き込む可能性が高まった事で日本が即対応の構えを見せない限り、中国の強硬策が現実化すると思われ、最悪のシナリオを想定すべきです。周辺有事に備える日本は防衛予算を拡大出来ても、現状の軍事的即応能力が欠如しており、リスクをどう取るのか覚悟を決める必要があります。
仮に台湾有事が勃発した場合、総理の強権発動ができるかどうか。政治上の重要な決断を与党は下せるか?に絞られますが、安部元首相のほかに強いリーダーシップを出せる政治家が不在なため(石破さんは事実上失脚しているため除外)私は懐疑的です。日本はハードもソフトも混迷の極みであることを認識すべきです。
与党であれ野党であれ、政治家が少なく政治屋が多いのは嘆かわしい。
今日は金曜日。
負けないトレードを!
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