9月30日(金)FXトレード売買方針
【 マーケット概況 】
東京市場ではドルは堅調な動きでしたが、欧州時間に入ると序盤は欧州を代表する株価指数のひとつユーロ・ストックス50指数が年初来安値を更新するなど、欧州株相場が下落するとリスク・オフのドル買いが先行。ただ、「ドイツ連立政権はガス価格の上限設定で合意」との報道が伝わるとユーロの買い戻しが優勢に。月末・四半期末が接近する中、ロンドン・フィキシングに絡んだユーロとポンド買いのフローが観測。NY市場に入ると米10年債利回りが一時3.71%台まで低下したことが相場の重しとなり、ドル売りが強まりました。ユーロドル続伸、ドル円反発、ユーロ円続伸、ポンドクロスは全面高。
欧州株式市場は英国債相場が下落(金利は上昇)したため、投資家心理が悪化し大幅反落。フランクフルトは9月独CPI速報値が予想を上回ったことが分かると、高インフレによるユーロ圏景気への悪影響を懸念した売りが出て大幅反落。NY株式市場はFRBの積極的な金融引き締めによる景気後退懸念が継続しており、ダウ・ナスダック共に反落。
原油先物は世界的な景気減速による需給不安から売られ反落。金先物はロンドンフィキシング絡みで欧州通貨に対してドル売りが入ると、ドルで取引される金先物は割安感から買い戻しが入り反落。
【 主な経済指標 】週末・月末・期末
指標も多いのですがウクライナ戦争に絡む動向に大きな変化があると思われます。中でも追い詰められているプーチン大統領の発言には警戒すべき。戦術核が使用される可能性が高まっているので、ポジションの週越しは絶対に避けるべきです。
【昨日の結果と本日の売買方針 】
昨日のユーロドルはストップで-35pips。一昨日に約定したユーロスイス買いは手仕舞い108.6pipsとしました。
本日は週末・月末・期末とあって昨日のロンドンフィキシングのような動きになると見てトレードはしません。ポンドのボラティリティは高く、乱高下が想定されます。
今日はトレードせず。長期用ユーロスイスの買い注文も外します。
【ドル円】今後の展望~介入危険通貨のレッテルを自ら貼った!
ドル円の日足です。チャートを見る限りでは、心理的節目でもあり介入ラインの目安とされている145円ジャストが意識されているようです。すでに3兆円分のドル売りを行った政府日銀なので、マーケットは介入を警戒しています。とはいえ、日米金融政策の乖離から、ドルは円に対して買われやすい事には変わりがなく、介入期待からの売りを建てるよりは、下げたら買うという方がしっくりくる場面です。ただし、次の介入がどこから入るのか、また、本当に2回目の介入が行われるのか、全く想定もできないので、シナリオを立てられないというのが現状。
【ユーロドル】今後の展望~やはり強い米ドルなのか・・・・
通貨ペアとして流通量第一位のユーロドル。最近Twitterで「ユロル」などと呼んで玄人ぶっているトレーダーがいますが、何なんでしょうね。
チロルが通貨にでもなったんでしょうか?
(通貨呼称)
米ドル:ドル(基軸通貨なので)
ユーロ:ユーロ
オーストラリアドル:オージー
ニュージーランドドル:キーウィ(もしくはニュージー)
ポンド:ポンド(昔はケーブルと呼ばれたことも・・・)
カナダドル:カナダ
円:イエンと発音されています・・・・ま、エンです。
中国元は・・・・・・・?・・・・・・パンダ?知らんけど・・
インターバンクでの呼称をそのまま使うのがFX流儀というものです。かつて米国人トレーダーで短期間のうちに有名になったFXトレーダーもいましたが、通貨呼称までは変えませんでした。弁護士ですからね。正しい情報を伝えないといけませんから、勝手に「ユロル」などと略さないです。間違えて「チロル」を買ってしまったら大変です!そこまで「ユロル」を使いたいなら、もっと有名になって本が出版され、自ら考案したテクニカルがマーケットで高評価される方が先です。肝に銘じておくように・・・・・
さて、ユロル・・・じゃない、ユーロドルについて本題に戻ります。
テクニカルでは、パリティ割れからもダウントレンドは継続していますが、この場面でショートカバーになっています。一目の転換線を超えていますが、21EMAに押えられて、今月上旬の安値が21EMAと重なっており、ここは絶好の戻り売り場面にも見えます。トレンドフォローでは売り目線。では逆張りではどうでしょう。一目の転換線、チャネルの下限から買うという感じでしょうか。正直、逆張りは材料不足です。よってテクニカルでは圧倒的に売り目線。
ファンダメンタルでは、そもそも論ではありますが、「ユーロ」という通貨が誕生した背景もあって「弱い」通貨だと、個人的には見ています。理由は簡単に言うと、ドイツとフランスが強い状態でも、経済共有圏である他国が弱いと助けなければならず、それが負担となっているから。実際に英国は通貨ユーロは採用しないまでも、かつてはユーロ経済圏に属していましたが、今や離脱の方向に進んでいます。
さらに地政学的リスクの高まりから「ユーロ」は売られやすい。ウクライナ戦争により、ロシアとの対立構造から、ユーロ圏のエネルギー不足に。さらに天然ガスと原油の供給不足からインフレが高まり、かつてないほどの物価高は避けられず、軟着陸はほぼ無理と言えます。なので、どう見てもユーロは弱い。だから、ユーロクロスは戻り売りの目線というわけで、ユーロドルも売りとなります。
最近の流れですが
前日は英中銀(BOE)が一時的に長期債を買い入れると発表したことを受けて、英国債相場が大幅反発(金利は低下)したものの、1日で流れが反転し、この日の英国債相場は下落、米国債にも売りが広がりました。これは見方を変えると、BOEによる形を変えたマーケットへの介入であるとう印象です。FXトレードする側から見ると上下のストップを一気に狩ったというイメージ。ファンダメンタルズは無視した強硬手段とも見えます。テクニカルに至っては壊れていますので、参考程度にしかなりません。
いずれにしても英国政府の今後の舵取りに注目です。チャートと米国長期債利回りとロイターニュースは常にチェックしながらのトレードを励行しましょう。
今月も利に乗りました。来月も負けないトレードを!
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