2月28日週の振返りと週間見通し
【振り返り】ウクライナ戦争 地政学的リスクの高まりが継続されていました。これにより有事のドル買い、安全資産の円買いとスイスフラン買い、に繋がるのですが、ドル円に至ってはレンジを形成。地政学的にはユーロが売られる展開なので、ユーロドル、ユーロスイスは売り場面でした。原油についてはOPECプラスにおいて増産しないとの決定を受け、WTIは上昇。金についても安全資産であることから買いが集まり上昇。高値を睨む展開。 また、3月15-16日のFOMCに向けて、パウエル議長の議会証言にも注目が集まりました。「0.25%の利上げを提案し、支持する方向に傾いている」「インフレ抑制のために政策金利が現在のゼロ付近から2.5%、もしくはそれを超える水準まで上昇する」と発言。ただし、ウクライナ戦争の先行き不透明から、0.5%以上の利上げについては消極的になっているとも思われるので、目先の経済指標として2月CPIが注目されます。 米NFPでの数字は好結果でした。しかしながら利上げは織り込み済みなので数字がどうであれマーケットへの影響は少ないとの想定通り。それよりもロシア軍によるザポリージャ原発への攻撃のニュースの方が懸念されました。
【週間売買方針実績】 2月28日は締めているので、3月1日からの実績です。 ユーロドル 37.2pips ドル円 63pips となっています。引付けて注文するので約定しにくく、約定したのは3ポジのみ。ユーロスイスはゼロです。これは想定外でした。1月から注視していた通貨ペアだったので残念です。
【3月7日週の注目材料】 ◎3月15-16日FOMCに注目 ◎3月10日米CPIの結果がFOMCに影響を与える可能性 ◎ウクライナ戦争動向 ◎ECB理事会 ◎第3回ロシアウクライナ停戦協議(詳細不明) ●BOE利上げ関連
【所感】
米国でのインフレ高進が深刻化する中で、一方ではスタグフレーションの警戒感も強まってきていて、特に日本においてはその危険性は高いと感じています。デフレを許容し過ぎた結果でしょうね。デフレは究極のリセッションだと思っていますのでいよいよ来たかという印象です。沈みゆく日本にならないことを願うばかり。
さて来週はユーロ売り継続ですが、国により通貨介入の話も出てきています。中でもスイスフラン高の傾向が強く出ているので要注意でしょうか。今、介入したところでウクライナ戦争が終結しない限り、焼け石に水なのでしょうが、有事が終わるとどこかのタイミングでスイス中銀によるユーロ買い介入は行われると思います。その防衛ラインを見定めるのは難しいですがテクニカルで判断するしかないわけで、ヒストリカルを横目にスイスフラン買いを継続。
来週も負けないトレードを!