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ゴールがどんどん延びていく恐怖のマラソン

治療期間が後2週間くらいになってきた。
ゴールが見えてきた感じだ。やれやれ。
今後想定される最悪の事態は、「入院を延長します」と言われること。
それだけは勘弁してほしい。

マラソンを見ていると半分過ぎくらいが一番辛そうに見える。
その後、ゴールが見えてくると選手に気合が満ちてくるのがわかる。
ゴール直前でゴールがどんどん延びたら多くの選手がぶっ倒れるのでは?
ゴール(目標)がしっかりしているから、がんばれるというのは確かにある。

しかし、人生はきびしい。
退院したらそれですべて解決、とはいかないから。
退院後は社会復帰を目指して体力を回復させ、仕事へ復帰する準備をしなくてはならない。
さらに、癌が再発しないように生活態度だって改める必要もあるだろう。
ゴールだと思ってもそれは次のスタートの始まりということになる。
マラソンだって、次の大会へ向けての準備がスタートする。
この繰り返しが生きてるってことなんでしょうね。

で、ここからちょっとトーンが変わる。
いや、緊急事態宣言の延長のことだ。
期間が短すぎるでしょ、という周囲の意見を無視して、「短期集中」と国のリーダーが「決断」したのに、あっさり延長に。
そして前言をひるがえして新たな目標設定。

ゴールがどんどん延びていく恐怖のマラソンそのものだ。

なぜ、こうなるのか?
このトップが自分のゴールしか見てないからだ。
記者会見がゴールだと思ってるのでは?
「私は決断という責任を果たしたから、後は皆さんの方でよろしく」。
いつもそう聞こえる。
違うでしょ。あなたの仕事はそこから始まるのでしょ。
決断と言ってもコロナに関しては何が正解かは誰にも分からない。
だから、正しい道を選ぶのではなく、選んだ道を正しいものにしなくてはならない。
それが政治じゃないの?それが国のリーダーの責任じゃないの?

私は、この方がマネジメントスキルをまったく理解していないことが問題だと思っている。
メンバーの力を活用して目標をきっちり達成させることがリーダーの責任で、権力を振り回すことでも恫喝することでも独断することでもない。

当面、自分のことは自分で守るしかないようだ。
だから「自助」が基本なんですね、総理。


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