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正しい日本語より、楽しいことば遊び

2日続けて、読みにくい文章を書いてみた。
面白いかな、と思ってやってみたけど、今ひとつだったかな。
今日は、外来語、カタカナ語だらけの文章を書いてみようかと思っていた。

サブスクで、ビッグバジェットなヴィジュアルコンテンツがシームレスにウォッチできる時代に、オールドメディアのレゾンデトールはどうなる?

みたいなやつね。

漢字以上にこんなブルシットなワードが浮かんで来ないから止めた。
本気で気色悪いし。

私は毎日の仕事で正確に伝わる文章を必要としている。
仕事上、指示したり、報告したり、交渉したりする相手がたくさんいるから。でも、全員と直接話すゆとりはない。
なので、文章を使って連絡を取り合うことになる。

簡潔で的確な文章。読みやすいように改行し、箇条書きにして、句読点も多めに。それでいて、相手の気持ちにも配慮した言葉選び(時にはそれと悟られない程度の恫喝的表現もあったりして)。

ゴルゴ13が綿密に事前の準備をするのと似ている。
目的に対して正しく構成された文章は誤読と誤解を防ぎ、最小限のやり取りで望む結果を確実に得られる。ゴルゴの放つ弾丸が正確に目標を射抜くように。

しかし、だからこそ時々、羽目を外したような文章を書きたくなる。散弾銃を撃ちまくるみたいな。
たとえば、‥

ドンドンはドンドコの父なり。ドンドンの子ドンドコ、ドンドコドンを生み、ドンドコドン、ドコドンドンとドンタカタを生む(以下これが延々続く)‥
(筒井康隆「バブリング創成期」より)

仕事では正しい文章が必要だとしても、それだけでは、文章を「書く楽しみ」も「読む楽しみ」もない。
読書、作文、国語、文学というと「真面目」で「堅苦しい」印象だけど、
世の中にはプロが書いた面白い文章がたくさんある。
ポイントは意味とか内容とかではなく、音とか語感とかリズムとか。

アナグラム、回文、駄洒落、パロディ、ラップ、絵描き歌‥。

正しいモノより、おもしろいモノ。
本好きを増やすには、こういうのをたくさん紹介しないとね。

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