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地球で見つけた好きな物の話ー本の章 12頁ー

 地球を旅する冒険者の皆様、旅先の王国にある古代図書館巡り、楽しんでいらっしゃいますか?無限にある物語の内、何冊読み終えたでしょう?元本読師もとほんよみし文者もんじゃ 部屋美へやみです。



 お気楽休暇生活も3週間が過ぎまして、こんな機会でも無ければ苦手な国内作品を読む気もしなかったでしょうから、文者にとってはこれが必然であり、必ずこの読書経験が役立つであろう事を確信している次第であります。



 そんな訳で2025年も2か月が経ち、海外作品大好きっ子の文者が「ホビットの冒険(トールキン)」や「シタフォードの秘密(クリスティ)」「魔法がいっぱい!(ボーム)」等、海外作品の積読を我慢しまして!


 頑張って読了致しました、国内作品20冊の御紹介をこの度の「本の章」12頁とさせて頂きます!




1.「百年の孤独」ガルシア=マルケス

新潮文庫

 そうは言いながら(笑)今年のスタートを飾ったのは、2024年に話題を席巻したこの有名海外作品からでして…。

 まずは2024年から積読しているこの大作を読み終わらねば、次はいつになるか分からんぞ!と思い、読了。

 そして…。

2.「夜市」恒川光太郎 角川ホラー文庫

3.「儚い羊たちの祝宴」米澤穂信 新潮文庫

 これら3冊につきましては、上記の頁にて簡単に御紹介済みで御座います故、割愛させて頂きます。




4.「その可能性はすでに考えた」井上真偽

講談社

 井上真偽様は「探偵が早すぎる」がドラマ化したり、「アリアドネの声」も大変話題になりましたので、お読みになられた冒険者の皆様も多い事でしょう。


 文者はいつもの如く、人とは違う方を選びたい性質で御座います故、今回はこちらの作品を手に取りました。


 横溝正史様の金田一耕助シリーズ(今回も国内作品に挑戦!と言う事で「迷路荘の惨劇」が控えております!ああ、楽しみ!)、京極夏彦様の百鬼夜行シリーズ(これも積読数冊!)等に共通する、昔ながらの日本の大正から昭和初期にかけてのあの何とも言えないレトロな雰囲気が大好きな文者で御座いますが!


 それと同じく大好物なのが、カルト宗教や催眠集団、閉鎖的な村や島にまつわる忌まわしい因習、昔から伝わる童謡や書物、巻物等を巡るおどろおどろしいミステリー!最高じゃないですか!


 こちらの作品も、カルト宗教を巡る集団自殺事件で唯一生き残った少女が主人公の探偵事務所を訪れ、首が無い少年に運ばれて助けられた記憶の証明をして欲しいと持ち掛けて来ます。


 果たして主人公は既に終わっている事件の証明と、少女の記憶の謎を解き明かす事が出来るのか…と言うような内容になっております。


 助手が中国人?のお姉さんなので、所々中国語が出て来て「?」となる部分があり、少々読みにくい箇所も…ですが、あらゆる可能性を考え尽くす頭の切れる探偵っぷりは、読んでいてスカッと致しました!


 が!


 うーん…折角本格ミステリーの雰囲気で始まった物語は、徐々にライトノベルのような流れに…萌えキャラ?バトル漫画?ドタバタコメディー?と言ったような方向へ転換して行き…。


 続編も出ているそうなのですが、文者は遠慮させて頂きます(笑)。




5.「チポリーノの冒険」ジャンニ=ロダーリ

岩波少年文庫

 申し訳御座いません!此処で1冊、海外作品を挟んでしまいました!

 こちらの頁をまとめながら、どうしても読みたくなってしまって(笑)。詳細は上記頁に御座います故、割愛させて頂きます。




6.「この闇と光」服部まゆみ 角川

 国内作品に疎い文者、存じ上げない作家様だったのですが、あらすじを見ましたら「国内作品でありながらも、異国ファンタジーなんだ!」と思いまして、文者でも読めるかもしれないと期待しつつ手に取った訳であります。


 森の奥の屋敷に囚われの身でありながらもドレスや花、食事や本、音楽等を何不自由なく与えられ、優しい父王と共に毎日を過ごしている幼き王女レイアが主人公なのですが…。


 此処で…大事なキーワードが、1つ。


「王女レイアは、盲目である」と言う事。



 読書家冒険者の皆様であれば、ピンと来るのではないでしょうか?(笑)


主人公が盲目であり、

且つ、語り手がその主人公である場合…

「語り手の言う事を、信じてはいけない」



 さあ、どうですか!(笑)


 父王と王女レイアの長閑で穏やかな日々は、徐々に崩れて行きます。「作者は、この状況をどう展開させる気だ?」と、ハラハラドキドキしながら読み進めて行きました。


 どうなったと思います?


どんでん返し…からの!

更なるどんでん返しが待っておりますので、

是非!お読み下さいませ!




7.「すきまのおともだちたち」江國香織

集英社

 江國香織様はあまりにも有名過ぎて、大ファンの冒険者の皆様も大勢いらっしゃる事でしょう!若き日の文者も、当然挑戦させて頂いた作品も御座います!


 申し訳ない事に、数行で挫折致しましたが…。


 しかし今回国内作品を読むに当たり、色々調べましたらこちらの作品は新聞記者としてバリバリ働く主人公の女性が、ある日突然「すきま」と呼ばれる不思議な世界へ迷い込んでしまう…と言う、あらすじ。


 まさにファンタジーの世界で、とっても読みやすそう!しかも、何と!可愛らしい挿絵がカラーで描かれていると言う、珍しい仕様!


 まるで「不思議の国のアリス」のような世界観で、向こうで出会ったある女の子が主人公の面倒を見てくれるのですが、主人公がその子に名前を訊いた時も

「わたしの名前?おんなのこに決まってるでしょう?
どう見てもおんなのこなのに名前をきくなんて、変な人ね!」

 と言ったような、こちらの常識が覆される会話が延々と繰り広げられます(笑)。


 女の子はお皿の御婦人と暮らしており(文者はディズニー「美女と野獣」に出て来るポット夫人のお皿バージョンを想像しました)、お皿は車が運転出来るので出掛ける時はいつもお願いしています(何故、お皿が運転出来るのか…答えは、分かりますよね?笑)


 とにかく、こちらの世界の常識はあちらの世界では全く通用しません。主人公は女の子達と暮らしながら、徐々に疲れていた心を癒して行きます。


 そうですねぇ…これは仕事、家庭、学校等、常に毎日を忙しく追い立てられるように過ごし、心に余裕が無くなってしまった全ての女性達に読んで欲しい物語だなと感じました(勿論、男性だってOKです!)。


 何でこうなったの!どうしてこうしなかったの!これが常識でしょ!そんな事も分からないの!…こんな言葉が常に渦巻いているこちらの世界の当たり前を、見事に引っくり返してくれます。


 逆に、訊きますが…


どうして、お皿が車を運転してはいけないのでしょう?

そもそも、お皿が動かないとは誰が決めたのですか?

なら貴方は、お皿は絶対に動かない!と証明出来ますか?


 こんな風に、現代社会の荒波に揉まれてすっかり凝り固まってしまった大人の女性達の頭と心を、優しく柔らかく解きほぐしてくれる絵本のような物語です。


 さあ、果たして主人公は無事に元の世界に戻れるのでしょうか?




8.「強運の持ち主」瀬尾まいこ 文春

 瀬尾まいこ様は「そして、バトンは渡された」で2019年本屋大賞を受賞し、映画化もされているようで御座います。


 当然、文者はそちらを選ぶ事無く(笑)こちらを手に取った訳であります。主人公が占い師である所に、非常に興味を持ちました!


 占い師であるルイーズ吉田は、そこそこベテランになってしまったせいで、自分流の統計学で決めつけの答えを客に提示し、適当にあしらいながら稼ぐ日々を送っています。


 ですがある日、自分の全お小遣いを握ってどうしても占って欲しいと言う小学生の男の子がやって来た事で、ルイーズ吉田の占い師人生は徐々に変わって行きます。


 どうしてもファンタジー味がないと、国内作品は読む気になれなかった文者ですが、こちらの物語は占い師の生活が垣間見れると言う点では、物珍しさが御座いました。


 「すきまのおともだちたち」は常に忙しく余裕のない毎日を生きている女性達に読んで欲しい物語でしたが、この「強運の持ち主」は逆に毎日がつまらなかったり、マンネリ化して面白味を感じないと言う女性達に読んで欲しいと思いました。


 ルイーズ吉田は上記の少年以降、訪れるお客様達に徐々に真剣に向き合う様になって行きます。


 適当に統計学で出した答えを押し付け、お金さえ払ってくれればそれでいい…そう思っていたのに、その人それぞれの抱える事情や環境を、自身の状況や生活に重ね合わせて考えるようになったのです。


 ある意味、何の盛り上がりもピンチもオチも殺人も事件もなく(笑)ただただ読者は、ルイーズ吉田と共にお客様達の悩みを聞きながら、自分が客の立場ならどうするだろう?また、自分がルイーズ吉田の立場ならどんな答えを提示出来るだろう?と、考えながら読み進める事が出来るでしょう。




9.「家守綺譚」梨木香歩 新潮

 梨木香歩様の作品で有名なのは圧倒的に「西の魔女が死んだ」であり、映画化もされているようですので、御覧になった冒険者の皆様もいらっしゃる事でしょう。


 文者は、そちらは選びません(笑)。


 むしろこの「家守綺譚」は、亡くなった友人高堂の古い家を譲り受けた主人公綿貫が、庭の木に惚れられたり、小鬼や河童が現れたり、ついには死んだ筈の高堂が会いに来たり…と不思議な日常を体験する物語で、まさに文者向け!


 時代も恐らく昭和より前の設定?で、百鬼夜行シリーズや、しゃばけシリーズ(畠中恵様の時代モノ)を彷彿とさせる世界観も堪らない!


 しかし…。


 静謐で、淡々と、凛とした…そんな、日本古来の家屋と物の怪、妖の類の物語は、その落ち着いた語り口が魅力ではあるのですが…あまりにも落ち着き過ぎていて、途中で飽きてしまった(笑)。


 こちらは続編「冬虫夏草」、そして本編に名前だけ出て来る綿貫の友人「村田」のスピンオフ作品「村田エフェンディ滞士録」の2冊が出ているのですが…御興味のある冒険者の皆様は、どうぞ。




10.「パンダ探偵」鳥飼否宇 講談社タイガ

 こちらの作者様も存じ上げなかったのですが、何と!小説版の「相棒」を描かれている方だそうで御座います!


 この「本の章」6頁にも綴りましたが、文者は早川書房様より出ております海外作品「狐には向かない職業」が、すっかりお気に入りになりまして!


 動物達が住む、まるでディズニーのような世界観の村で起こる殺人事件と、それを解決すべく立ち向かう主人公達!設定を敢えて動物にする事で、初心者でも読みやすいミステリーに仕上がっておりました!


 そんな訳で、この「パンダ探偵」を見つけた時は同じような匂いを感じて、即購入した訳で御座います!


 ですがですね…。


 「狐には~」の方は作者のジュノー=ブラック氏が、女性2人から成るユニットなのに対し、鳥飼様は男性…性別をどうこう言いたいのではなく、各々が「らしさ」が出ているなと感じました。


 文者は同じ性別なせいか、「狐には~」の女性が生み出した「動物が住むファンタジー的優しい世界」を何の疑問も持たずにすんなり受け入れ、これでもかと言う程楽しませて頂きました!


 しかし!鳥飼様のこの「パンダ探偵」は流石!とでも言うべきか、ただのファンタジーでは御座いません!


「フィクションとは言え、動物だけの世界とかあり得ないから!」

「やっぱ人間じゃないと、リアリティなくて無理!」


 と言う冒険者の皆様には、持って来いであります!


200年前、ウイルスにより人間族は全滅。
徐々に動物が進化をし始め、
遺跡とも言える人間達がかつて暮らしていた建物等を利用しながら、
現在の動物世界が形成された…


 と言う、いい意味で男性らしい考え方と言うか、現実的な設定がしっかりと成されておりますのでご安心下さいませ!(笑)


 それぞれの国によって法律は違うのですが、草食動物を食べた肉食動物は死刑になってしまう国があったり、法整備がなされずに弱肉強食が野放図に行われている国があったり、平和主義の国もあれば戦争を仕掛ける国もあったり…。


 設定は面白いのですが、やはり動物主体になってもこのような人間社会の縮図状態になってしまうのか…と。だったら文者は、ファンタジーの世界観全開の「狐には~」に出て来る「シェイディ・ホロウ村」の方が何倍も大好きです!!!!!


 物語はパンダの若雄(「わかもの」と読む)ナンナンが、探偵事務所に入る事になった切っ掛けの事件から始まり、1話読み切り形式でナンナンとその先輩探偵がバディを組み、各事件を解決して行きます。


 「登場獣物」を「とうじょうじんぶつ」と読んだり、「幼獣」は「ようじ」、「若獣」は「こども」、「関係獣」は「かんけいしゃ」、「犯獣」は「はんにん」等、とにかくフリガナが面白い(笑)。


 ドジでおっちょこちょいのナンナンと、ライオンとトラのハーフであるライガーとして生まれたクールな一匹狼(←狼じゃないのにプププ!とナンナンに突っ込まれていた)、先輩探偵のタイガ。この2匹(と書いて「ふたり」と読む・笑)の正反対コンビが、いい味を出しています!


 文庫用書き下ろし作品だそうで、ラストは次に続く不穏な終わり方…ですが、2020年の出版でいまだに続きが出ていない所を見ると、売り上げがイマイチだったのかな…。


 動物の性質を利用したミステリーを、ファンタジー視点ではなく生物学的視点で現実味を帯びた内容で書いて下さっておりますので、是非読んでみて頂きたい1冊です!


 ただ…文者はやっぱり、ファンタジー世界ドップリ派かな?




11.「くらまし屋稼業」今村翔吾 角川

※読書メーター様のリンクを貼らせて頂いております。

 「本の章」2頁にて綴りましたが、文者のベストオブ時代小説は池波正太郎先生の「仕掛人・梅安」シリーズで御座います!


 時代小説にドハマりし、時代小説ばかり読み漁っていた時期が御座いましたが、「梅安」シリーズを上回る作品には出会えず…やがて、時代小説からは遠ざかってしまいました。


 そんな訳で今回久々に新規開拓しようと、今村翔吾様を選ばせて頂きました!今村様と言えば「塞王の盾」が直木賞を受賞、「イクサガミ」は岡田准一様主演でネットフリックスにて映像化が決定しております!


 えーと…文者はそれ以外が読みたい、と言う事で(いい加減、素直に流行りの作品を読め!笑)選びました「くらまし屋稼業」。こちらは続編が既に数冊出ている、大人気シリーズの様であります。


 一先ず数頁読み始めたのですが、2月22日にXを見ておりましたら「猫の出て来る本」の紹介投稿をされている出版社様が多く、文者の積読の1冊である下記の作品も名前が出ておりました故、先にそちらを読んでみようと言う事で、現在「くらまし屋稼業」は一旦お休みしております。


 また再開次第、読み終えましたら感想を綴らせて頂きます。




12.「にゃんずトラベラー」石田祥

 実業之日本社

 2024年12月に発売されたばかりの、比較的新しい作品で御座います。2月22日の猫の日に、Xにてこちらの作品が重版された旨の投稿がされておりました。


 じゃあ丁度積読してたし、読んでみるか…と、2月22日に2時間ほどかけて読了。


 まず表紙が可愛らしい猫ちゃんのイラストで、猫好きの冒険者の皆様におかれましては堪らない仕様となっております。


 バリバリの若手キャリアウーマン千代ちゃんの飼い猫である、子猫の茶々が語り手。千代ちゃんが海外出張の為、自分の両親が営む実家(京都伏見)のいなり寿司屋に茶々を預けに来る所から物語は始まります。


 実家には影丸と言う先輩猫が暮らしているのですが、どんなにイキがって見せてもビビらせようとしても、たっぷりと千代ちゃんに甘やかされて争い事を好まないほんわか草食オス猫の茶々の前では、すっかり面倒見のいい兄さん猫になってしまいます(笑)。


 影丸が稲荷神社へ散歩に行くと言うのでついて行った茶々は、不思議な白い狐に出会います。呑気な茶々がその狐について行くと、其処は何と40年前の稲荷神社だったのでした。


 此処から、茶々は元の世界へ戻る為に様々な猫仲間達と出会ったり、白い狐や稲荷神社の秘密を知ったり、現代にいては決して経験出来なかったであろう様々な学びを得ます。


 さて…読書家冒険者の皆様でしたら、40年前の同じ場所にタイムスリップした…と言う事は、きっと飼い主達の過去にも関係する何らかの出来事が起こるんだろうなぁ…と、察しは付きますよね?


 何が起こったかは実際に読んで頂くとして、茶々達の活躍によりこう言うラストに繋がるのか!と、とてもほのぼのとした気持ちになりました。


 しかし…一言申し上げるならば、最後の展開はもう一捻り欲しかった!


 まあ、ね…主人公は人間ではなく、あくまでも猫ですから?人間のように情緒がある訳では御座いませぬ故、こう言う流れで終わるしかなかったのでしょうけれども…もうちょっと、何か…うーん、難しいか。


 まずまずと言った所で、モヤモヤが残りつつ…終了。




13.「おとぎのかけら」千早茜 集英社

 千早茜様は「しろがねの葉」で直木賞受賞、現在も香りをテーマにした「透明な夜の香り」シリーズが、読書家冒険者の皆様に大人気で御座いますよね!


 はい…それらの作品ではない本を選びたい文者は、こちらを読ませて頂きました。簡単に言えば「千早茜様流おとぎ話」です。


 ですが、そのおとぎ話の内容や登場人物をそのまま「本当は怖いおとぎ話」のように描くのではなく、あくまでもおとぎ話をモチーフにした現代の物語で御座います。


 例えば1話目の「ヘンゼルとグレーテル」は、シングルマザーの母親に育児放棄された幼い兄と妹が主人公です。


 この時点で、設定がもう「鬱」です(笑)。それぞれが各おとぎ話をテーマにした短編になっており、その他の物語の内容も相当ハードなものになっております(スプラッタ展開もありますので、苦手な方注意!)。


 よっぽど「今日はもうとことん落ち込んで、底の底まで落ちて行ってどんよりと泥沼に溺れたい!」と言う気持ちになりたい冒険者の方以外には、はっきり言ってオススメ致しません!


 文者的感想は…


「ただただ、全てが気持ち悪かった…

もう、2度と読む事はない…」


 です…。


 しかし…この地球は「表裏一体」の世界…これについては、文者は何度も申し上げております。


 文者のような感想を抱く者がおると言う事は…当然!その逆である


「こんな素晴らしい物語、初めて出会った!

面白過ぎて、お気に入り作品になりました!」



 と、感じている冒険者の方々もいらっしゃる訳で…。


 そう…結局「人それぞれ」なのであった。




14.「11文字の檻」青崎有吾 創元

 青崎有吾様と言えば「体育館の殺人」シリーズや、「地雷グリコ」は2024年のミステリー系の大賞をほぼ総嘗めしたとか!


 …からの!文者が読んだのは、こちらの作品!各所で発表された短編を集めたとの事で、ミステリーに限らず様々なジャンルの作品が1冊で楽しめる本になっております。


 ただ、ですね…


 ちょっと、嫌な予感がしたんです…どんな内容の短編が入っているのか、あらすじを読んだ時…。


 1話目に書かれているのが、今から20年前…2005年に実際起こった「JR福知山線脱線事故」を題材にした物語。


 何でも「平成で忘れてはいけない事」がテーマだったようで、青崎様はこの事件を忘れて欲しく無くて書いたそうで御座います。


 あの頃、ニュースやワイドショーはこの事故で持ち切りでした。グニャリとまるで針金のように曲がった列車が、あり得ない形でマンションから突き出している、恐ろしい光景。


 己の体が傷付きながらも何とか自分の状況を伝えようと、マスコミにインタビューされている生存者の人達。


 必死に息の無い人々を救おうとしている救急隊の方々、現場を取り仕切っている警察の方々、野次馬の群れ、何も悪い事をしていないのに突然平和で住み慣れた自分の家を奪われたマンションの住人達…。


 東日本大震災辺りから、震災が起こると自分の事のように感じてしまい、心神喪失する方々が増える事象がクローズアップされるようになりましたよね。


 文者は何故か、この「JR福知山線脱線事故」の文字を見ただけで、当時のワイドショーの画像がはっきりと思い出され、苦しくなってしまいます。


 何故だろう…当時、文者も同じような環境の場所に住んでいたからかもしれません…線路も近かったし、アパート暮らしでしたし。なので他人事ではなく、もしかしたらうちも有り得ない話ではない…と、感じたのかも。


 なので1話目からもう読み飛ばしてしまい、2話目から気を取り直して読もうと努力しましたが、全く頭に入って来ない。


 後はパラパラと頑張って目を通そうとしましたが、正直どれも面白味を感じられず、本を閉じてしまいました。


 早々に売って手放し、この本の事は一刻も早く忘れようと思います…青崎様、そしてファンの方…ごめんなさい、無理でした。




15.「ジヴェルニーの食卓」原田マハ

 集英社

 落ち込んだ気分を上げようと、こちらをチョイス。原田マハ様は人気作家でいらっしゃり、有名絵画を題材にした作品が多く「楽園のカンヴァス」は読書家冒険者の皆様でしたらタイトルくらいは聞いた事があるのでは?


 そんな中で文者が選んだのは、こちらの作品。有名画家を取り巻く人々の日常を描いた、短篇集です。


 もう、1話目から心が洗われた!(笑)文者は絵画には疎いものですから、画家や作品名を調べて実際にその画像を見ながら読み進めて行きました。


 1話目は、アンリ=マティス。マティス氏の家に家政婦として引き取られた若きマリアが、晩年になってその時の事を回想しながら語っている内容が、本編となっております。


 本当に全てが綺麗で、美しくて、瑞々しくて、外国の田舎の晴れやかな光景が目の前に浮かび、まるでその地へ旅をしているかのような気分になりました。


 あのピカソ氏がマティス氏を唯一ライバルと認めていたと言う史実通り、友人としてピカソが訪ねて来るシーンも。


 勿論、実際に原田様がその時代その場所で彼らの一部始終を見ていた訳では御座いませんが、まるで本当にその物語が展開されていたかのような描写で、80代でも魅力的な男性である紳士的なマティス氏、偉大な画家マティス氏に仕える純粋無垢なマリアの様子に、胸が温かくなりました。


 2話目のドガ氏の話も、良かったなぁ!ドガ氏は絵画だけでなく彫刻も手掛けており、その作品を巡って同じく有名画家の親友メアリー=カサット氏が当時を振り返る物語でした。


 とにかくどれもこれも皆、当時に思いを馳せる事が出来る物語ばかり!真実を知らないにもかかわらずそれが出来てしまうのが、原田マハ様の文章の成せる業なのでしょうね。




16.「ロートレック荘事件」筒井康隆 新潮

 「旅のラゴス」がすっかり文者のお気に入り本の1冊になってしまった、筒井康隆様!

 「七瀬」シリーズと「パプリカ」が控えているのですが、どうしてもこの「ロートレック荘事件」がずっと気になっていたので、こちらを先に読む事に!ミステリーの割に頁数が少ないのも、魅力的であります!


 夏の終わりに森の奥の洋館で起こる、連続殺人事件!これだけでもう、ワクワクが止まりませぬ!


 「ロートレック荘」と言う洋館の名称は画家のロートレック氏から来ており、家主がロートレック作品を所々に飾っているのですが…文者は上記でも申しました通り、あまり詳しくないもので…。


 ロートレック氏の存在もこの作品を読んで初めて知りまして、御丁寧にもロートレック氏の絵画をカラーで載せて下さっておりますので、大変イメージがしやすかったです(原田マハ様の作品も、このようなカラー絵画の頁が欲しかったなぁ…等と、自分の不勉強を棚に上げて・笑)


まあ…ぶっちゃけ、絵画は事件とは何の関係も無いんですけどね(笑)


 さて、感想と致しましては…


文者的には、最高に面白かった!!!!!


 確かに、所々違和感はあったのです。ただ、ですね…


こう言ったどんでん返し作品の

文者流楽しみ方は、

「絶対に作者を負かしてやる!」等と考えず、

気持ち良く騙されてあげる事!!!!!


 「ん?この会話って、どう言う事?」等と言う違和感を感じた時点で、恐らく其処に何らかのトリック=作者からの挑戦状が、隠されている筈なのであります!


 勿論シンプルな犯人当てミステリーなら、その挑戦を正面から正々堂々と受けて立ち、犯人&トリックまで当てる事が出来た時の達成感は、堪らないものがあるでしょう!


 ただ、どんでん返しモノ…例えば、上記の「主人公が語り手、しかも盲目」と言うパターンだと、明らかにラストはどんでん返しが待っていると分かりますよね?


 それが分かった時点で、文者の場合は敢えて何がどんでん返しされるかは考えません!だってどうなるのか分からないままラストを迎えた方が、読み終わった時の衝撃をより大きく感じる事が出来ますもの!


 自分で推理しながらある程度ラストを想定して読んでしまうと、折角のどんでん返しが「やっぱりね…」となってしまい、何だか楽しみが半減してしまう気がして…。


 勿論読み方は「人それぞれ」ですので、自由に読んで頂いて構わないのですがね(笑)。


 文者としては、この「ロートレック荘事件」は深く考えず素直に読み進めながら、筒井康隆様のトリックに大きく騙されて欲しいなぁと思います。


 あらすじに「前人未到のメタ・ミステリー」と書いてあるのですが、確かに面白いなぁと思ったのが、犯行の一部始終を語る犯人の供述が最終章となっているのですが…。


「部屋を出た時には、殺すつもりで…(3頁8行目)」

「必死に、隠そうとしたのですが…(120頁13行目)」


と、作者が一々トリックの個所の頁を
御丁寧に書いて下さっているのです!(笑)


※ネタバレではなく、あくまでも文者が分かり易く作った例文ですので、
 未読の冒険者様はご安心下さいませ(笑)。


これのお陰で、読者は
改めて犯人の供述と作者の頁説明を見ながら、
この物語をもう一度再読してみよう!と言う
意欲が湧いて来る訳です!(笑)



 「面白くなかった」と言う、冒険者様の御意見を御紹介。


 「最初からどんでん返しを予想してしまったばかりに、その通りだったのでつまらなかった」

※だから、どんでん返しと分かった時点で素直に騙されながら読んだ方が
 面白いのに!


 「ロートレックを知らないだろう?と言わんばかりに、事件に関係ないくせにカラーで絵画を載せている作者の意図が気に入らない」

※いやいや!知らないなら、尚更載せてくれて知る事が出来たんだから、
 むしろ有り難くないですか?文者以上のひねくれ者だな(笑)。


 「女性蔑視の描写が多々見受けられて、気分が悪かった」

※もしかして若い女性が3人出て来るのですが、内2人が率先して食事の
 支度をしに台所に立っているのに、お喋りで噂話に夢中な1人は決して
 席を立たず、手伝いもしなかった事に対して気が利かない子だなぁ的な
 雰囲気が漂っていた事?
 ただ単に、そう言う時代背景と言うだけでは?文者的にはそんな表現は
 些細な問題であり、物語上そう言うキャラクターである必要性もあった
 と思いますし、あくまでもフィクションなのにこのような考えに及んで
 しまう事に驚きを隠せません。


 冒険者の皆様も「あくまでも感じ方は人それぞれであり、いいも悪いもなく、それが正しいも間違いも無いのだ」と言う事を、改めて感じて頂けたかと存じます(笑)




17.「光の帝国 常野物語」恩田陸 集英社

 恩田陸様は、読書家冒険者の皆様の中でも多くのファンがいらっしゃる事でしょう。「夜のピクニック」は本屋大賞受賞、「蜜蜂と遠雷」は直木賞と本屋大賞をダブル受賞。


 当然、読書家冒険者として文者も何度か挑戦したのですが、残念ながら数行で挫折してしまったパターン…やはり、文者と直木賞作品&本屋大賞作品は合わないようで御座います。


 世間の皆様がこれほど面白いと絶賛されている恩田陸様作品を、全く読めないと言う事実に対して、恐怖すら感じてしまっておりました。

 

しかし!何とか今回の挑戦を通して、
恩田陸様作品を1冊でもいいから克服したい!


 其処で文者が選んだのが、得意なファンタジー味が強そうなこちらの作品で御座いました。舞台は日本ですが、何やら特殊な能力を持った一族が活躍する物語との事…これなら、読めそう!!!!!


 そして…。


よ…読めた!むしろ…お、面白過ぎた!!!



 日本古来の何処となく怪しげな雰囲気の漂う設定が、まさに文者好み!各能力者の日常が1話読み切りで綴られており、時系列はバラバラなのですが、最終話で彼らを巻き込んだ何か大きな出来事が起こりそうな所で終わるのです…。


これは…続編が2冊出ているようですので、
文者!買わせて頂きます!!!!!


 良かった~!恩田陸様作品、初めて最後まで読めた~!しかも、むしろ面白かった~!それこそ「人それぞれ」なのだから、賞を取った作品を無理矢理読まずに、自分の好きそうな作品を素直に手に取るべきだったのだ。


 今回の本屋大賞でも「spring」がノミネートされ、多くの読書家冒険者様が絶賛されておりますが…文者は危険な挑戦はせず、この「常野物語」シリーズを静か~に追い続けたいと思います(笑)。




18.「映画ドラえもん のび太の月面探査記」     

辻村深月 小学館

 あのですね…文者的に辻村深月様は、恩田陸様と同じ匂いがするのですよ(笑)。「ツナグ」「ハケンアニメ」「かがみの孤城」は映像化、「凍りのくじら」や「傲慢と偏見」等は読書家冒険者様の間では大人気!


 文者はですね…ちょっと…駄目だったんですよ(笑)。で、当然恩田陸様作品同様悔しい訳です。何で文者には、面白味が分からないんだ!と。其処で、色々調べてみましたら…。


ん?文者の大好きなドラえもんの
(のぶ代氏に限るが)
映画脚本を辻村様がしているだと?!


しかも!それが小説化している?!


それがこの
「映画ドラえもん のび太の月面探査記」
だったのであります!



 残念ながらこちらの「月面探査記」は「わさドラ作品」のようで御座いまして、「のぶドラ派」の文者と致しましては申し訳ない事に、一切見てはおりませんで…。

※のび太くん役の小原乃梨子様の亡くなられた僅か2か月後に、のぶ代氏が
 死去。これこそ偶然ではなく、必然的にのび太くんを見送ったドラえもん
 が安心して追い掛けて行ってくれたのだろう…(泣)。
 ちなみにこの御二人は、俳優の西田敏行様等と共に日本アカデミー賞の
 特別枠を受賞したとの事で、選んで下さった関係者の皆様に感謝!


 そんなわさドラ作品を小説で読める事、ましてやそれを辻村深月様作品として読める事、これは文者にとってまたとないチャンス!ちょっとズルイかもしれませんが、立派な辻村深月様作品としてカウント出来ますよね?


 肝心の感想ですが…


ドラえもんは、映像の方がより楽しめるかな?(笑)



「ドジでメガネをかけた少年」
「体が大きなガキ大将」
「尖った髪型のお金持ち」
「お風呂好きなキレイ好きの女の子」


 藤子先生のイラストのお陰で、我々は当たり前のように彼らの情報を目で捉える事が出来、あの愛らしいキャラクター達の姿は説明を見ずとも、名前を聞いただけでその立ち絵は脳裏に浮かんで参ります。


 しかし小説化するに当たり、彼らの特徴は勿論「どこでもドア」と言う「ドラえもん」を知っている冒険者なら誰もが1度は見た事のある「ひみつ道具」の使い方を、わざわざ文章で説明しなければならない辻村様の御苦労は、相当なものだったでしょう…お察し致します。


 それが、かえって違和感を生んでしまったと言うか…いや~誰もがビジュアルで知っている物を、文章で説明する事の難しさをこの作品を読んだお陰で、改めて知る事が出来たと言うか…。


 「リンゴ」と言う誰もが知る果物を説明するのに、

「赤い」「丸い」「瑞々しい」「酸っぱい」「木になる」

 等、それこそ説明の仕方は「人それぞれ」であり、そもそも

「リンゴの特徴よりもまず、リンゴが果物である事の説明」

から始める冒険者様も、いらっしゃるかもしれません。


 その誰もが知る「ドラえもん」を文章化してしまった事が、裏目に出たと言うか…「文者が考えるドラえもん」と「辻村様が表現されたドラえもん」の解釈にズレが生じ、読めば読む程違和感しか生まれず…これは、思い切って映画を見た方が良かったかもしれません。


 勿論、既に映画を御覧になった冒険者の皆様におかれましては、ブルーレイを買った方しか読めなかった特典短編が収録されておりますので、是非御覧下さいませ!




19.「白いへび眠る島」三浦しをん 角川

 はい…(笑)言いたい事は、既にお分かりかと存じますが…三浦しをん様は「まほろ駅前多田便利軒」で直木賞受賞、「舟を編む」で本屋大賞受賞、「風が強く吹いている」や「きみはポラリス」等が人気で御座います。


 読めませんでした…数行で、挫折です。其処で文者、探しました…一生懸命、探しました…そして…見つかりました。三浦様が書かれた、ファンタジー的作品を!それが、こちらで御座います!


 出ましたよ!文者の大好物!今も因習が残る島、13年ぶりに行われる大きな祭り、大人達が噂する「あれ」と呼ばれる存在、そしてその謎を探ろうと高校最後の夏に久しぶりに島へ帰省した幼馴染みの少年達…。


ヤバイですよね!!!!!
これが、面白くない訳が無い!!!!!

直木賞や本屋大賞より面白そう!!!!!


 あれ?こんな面白そうな作品、何故三浦様の代表作として話題にならなかったんだろう?(文者が知らないだけだったら、済みません…恥)


 さて、感想で御座いますが…閉鎖的な島、夏祭り、伝統の舞、洞窟、禁足地、封印、神と人間との間に生まれた種族、他家の長男同士が契りを交わす持念兄弟の儀…随所にワクワクポイントは、散りばめられております。


 が…何だろう…あと1歩、物足りない感が御座いました…可もなく不可もなく、夏に起こった島の忌まわしい出来事と、それに巻き込まれた持念兄弟の幼馴染み男子高校生…うーん。


 祭りで舞を舞う大役を仰せつかった2人の女の子がおり、1人は主人公の妹なのですが、この2人の女の子ももうちょっと魅力的に立ち回らせる事が出来たんじゃないかと…。


 いっそ登場人物を小学生にして、この島での大きな冒険を通して友情と勇気と、彼女達との淡い恋も交えつつ、中学生になる大人の階段への第1歩を繊細なタッチで描く、ジュブナイル小説にした方が良かったような…。


 文者の作品でもないのに、済みません(汗)。




20.「聖なる怠け者の冒険」森見登美彦 朝日

 森見登美彦様も、読書家冒険者様の間では常連作家さんですよね!「夜は短し歩けよ乙女」「ペンギン・ハイウェイ」「夜行」等も有名で、独特の世界観=森見ワールドが大人気である事は、文者も重々存じ上げております。


「有頂天家族」や「四畳半神話大系」はアニメ化されており、文者の母は好んで見ておりました…が、残念ながら文者には面白さが分からず…もう、半ば諦めております…自分の嗜好は、少数派であると(笑)。


 森見様は比較的非日常を描いて下さってはいるのですが、どうもその世界に入り込めず…「何かないか!何かないか!何かないか!」と焦ってお目当ての道具を見つけられない時のドラちゃんの如く、探しまして…。


 こちらは主人公の社会人2年目小和田君が、ある日狸のお面を被った「ぽんぽこ仮面」なる者に出会い、京都を舞台にした果てしない冒険が始まる…と言う物語の様で御座います。


 白い狐を見つけてついて行ったら、京都の稲荷神社にタイムスリップしてしまい、冒険が始まる…的な物語と似た物を感じ、これなら読めるかもしれないと期待!(笑)


 期待…したのですが…えーっと…ど、独特!(笑)森見様の語り口って、こんな感じなのですか?他の作品って、どうだったっけ…。


 いい意味で、ぶっ飛んでいる!(笑)何て言うんだろう…狸のお面をつけてようが、狐のお面をつけてようが、そもそも顔がアルパカの男がいようが、誰も何とも思わない…それが普通であり、日常なのです!


 そう言う世界観なのだと言われてしまえばそれまでなのですが、何の疑問も抱かずにすんなりと受け入れながらさも当たり前のように、登場人物達はストーリーを進めて行きます。

 

ちょっと!文者(読者)を
置いてきぼりにしないで!!!(笑)



 あまりにもその作者の思い切った書きっぷりは、むしろ清々しい!(笑)これ、森見ワールドについて行ける冒険者の方はメチャメチャハマると思われます!!!!!


創作で悩んでいる冒険者の方、

書く事に疑問を抱いている冒険者の方、

表現の仕方に迷っている冒険者の方、

創作大賞2025応募予定の冒険者の方、


1度でいいので、森見様作品を
読んで見られては如何でしょうか!


「えっ?こんなぶっ飛んでていいんだ?」
(最大級の誉め言葉)

と、プロの技に驚くと同時に、

自分の頭の固さを恥じる事でしょう!(笑)


 「書く事」ってもっと自由で、優しくて、

柔らかくて、簡単で、心地良くて、

晴れやかで、好きな時に好きなように出来る、

「全ての冒険者達に許された表現方法」

なのである!

ー 文者語録 ー


 文者もとてもいい刺激を受けました!が…残念ながら、世界観には入り込めず…挫折本が1冊、増えてしまいました…ごめんなさい(涙)。




 如何でしたでしょうか?


 2か月で20冊ペースだと、「2025年は50冊読む!」と言う目標もすぐなのではないでしょうか?(フラグ・笑)


 では冒険者の皆様、2月ラストと素敵な3月をお迎え下さいませ!




 好きなジャンルを読めなくて、辛くないのか…ですって?


 そうですね…私はやはり、異国のファンタジーやミステリーが好きですからねぇ…。

 しかし、まだ見ぬ世界を発見するのが読書家冒険者としての醍醐味で御座います故、私もその端くれとして新しい物語との出会いを求めている最中なのですよ?


 貴方様は、自国の作品が好きですか…なるほど。

 お気に入りの作家様がいらっしゃる?素晴らしい事です。


 私は、根が冒険者気質なのでしょうね…物語の世界にも、つい異国の存在を求めてしまいますよ。


 そして、何より…最後は、皆が幸せでいて欲しい…それを、切に願っております…物語でも、現実でも…。


 さて、と…。

 それでは次の幸せな冒険の物語を求めて、出発すると致しますか!




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文者部屋美
同じ地球を旅する仲間として、いつか何処かの町の酒場でお会い出来る日を楽しみにしております!1杯奢らせて頂きますので、心行くまで地球での旅物語を語り合いましょう!共に、それぞれの最高の冒険譚が完成する日を夢見て!