【大学院試験】もし落ちたら?その後すぐに取るべき行動。
こんな人におすすめの記事です
院試を控えている大学4年生
将来大学院へ進学したいと考えている学部生、高校生
今では、大学院に進学するというのはそれほど珍しくはないと思います。
そんな考えで、大学生活を送っている人も多いと思います
しかし、そこで立ちはだかるのが、大学院に入学するために受けなければいけない試験、いわゆる「院試」です。
せっかく大学受験を通過して大学に入学し、卒業に必要な授業の単位も取ったのに、再び"大学院受験"という言葉が登場します。
試験ですからもちろん合格しなければ大学院へは進学できません。
その試験が行われるのは多くが大学4年生の夏頃。
進学せず学部卒で就職する予定の人は、その頃にはほとんど内定先が決まり就活を終えています。
ここで多くの人が心配するのは、
「もし、大学院試験に落ちてしまったらどうなるのか?」です。
そこで今回は、特に理系の大学院を目指している人向けに、
「もし、院試に落ちてしまったらどうなるのか?」と「その時取るべき行動」について書いていきたいと思います。
大学院に落ちる人はいるのか
一般的に、大学院の定員は学部の定員よりも少ないです。
なので、もし同じ学部(学科)の同級生が全員進学しようとしたら、不合格者を出さなければいけません。
さらに、外部からの受験生も受け入れている大学院では、倍率が想像以上に高くなることもあります。
(具体的な大学院試験のルールについては、各大学院の募集要項を参考にしていただければと思うので、ここでは割愛します。)
つまり、大学受験と同様、限られた座席をめぐって勝負をしなければいけません。
次からは、いよいよ皆さんが気になる、もし試験を受けて不合格になってしまったらどうすれば良いのかについて解説します。
大学院に落ちてしまったら
不合格を知ったとき取る行動にはいくつかの選択肢があります。
それは以下のとおりです。
秋から就活をする
休学(留年)して翌年の新卒採用で就活をする
秋・冬に受けられる大学院の試験を受ける
院試留年(浪人)をする
より具体的に見ていきます
1. 秋から就活をする
恐らく院試に落ちてしまった場合に自身へのダメージが一番少ないのがこれです。
多くの人がこういった不安を持つと思います。
しかし、秋からでも就職できる会社(優良企業)はあります。
とはいっても、自分が行きたい企業、業界に必ず行ける保証はありません。
もう既に応募を締め切っている企業もあるでしょうが、毎年院試に落ちてしまう人は一定数いるので、そういった学生を狙って採用を続けている企業は結構あります。
とはいえ、就活はスピード命です。これまで就活をしていなかった人が一から業界研究やES(エントリーシート)の準備をしている時間はありません。
なので、まずは素直に就活担当の先生に相談をすることをすすめます。
学部や学科に企業の求人が届いている場合、秋から選考を受けられる企業があれば教えてもらえると思います。
2. 休学(留年)して翌年の新卒で就活をする
どうしても行きたい企業がある場合、留年してもう一度4年生をすることで、翌年度、新卒としての就職活動をすることができます。
しかしデメリットとして、
学費が余分にかかる(休学しない場合)
就活時に「留年した」という事実が残る
同級生よりも1年社会に出るのが遅くなる
もしこれまでに留年の経験がある人にとっては、さらに1年留年は辛いかもしれませんが、どうしても準備万端で就活に挑みたいという人にとっては、この方法もありでしょう。
この選択肢を選んだ人は、ひとつ下の学年の人たちと就活をすることになります。ここから就職活動本番までどのように過ごすか、また面接で自分の強みやアピールポイントをどう伝えるか、しっかりと用意することを怠らないようにしましょう。
3. 秋・冬に受けられる大学院の試験を受ける
どうしても今年度中に卒業して大学院へ行きたいという場合、秋・冬に行われる試験や二次募集試験を受けるという方法もあります。
例えば、大学院大学のようにもとから数回に分けて試験を行っている大学院や一次試験で定員割れをしたため追加募集をしている大学院をもう一度受験するということです。
しかし、自分の希望以外の研究室や、他大学の大学院を受けないといけない可能性もあり、進学後にどのような環境で研究を行うのかイメージできない場合があります。
夏の院試の結果を知った後、かなりバタバタした状態で出願や試験対策をする必要があるので、精神的にも体力的にも少し難易度が高いように感じます。
4. 院試留年(浪人)をする
「どうしても行きたい研究室がある」、「内部進学で同じ研究室に進学したい」といった場合は、来年度もう一度同じ大学院の試験を受けるという選択肢もあります。
ここで、院試留年と院試浪人の違いを説明すると、「今年度中に卒業をするかしないか」です。
卒業せずに来年度の試験を受ける院試留年を選んだ場合、もし途中で進学をしたくなくなったらそのまま新卒として就活をする(2.休学(留年)して翌年の新卒で就活をすると同じ)こともできます。
一方、今年度中に卒業して来年度院試を受ける院試浪人の場合、余分な学費は節約できる分、もし再び試験に落ちてしまったり、途中で進学を辞退したくなっても、既に大学を卒業してしまっているので新卒として就活をすることがき出ません。(この場合は既卒として就活をすることになります。)
院試留年をする場合、せっかく始めた学部の卒業研究を来年度またやり直さなくてはいけない場合もあるので、所属する研究室の先生に許可を取ることを忘れないようにしましょう。
その他
ネットで調べると、「そのまま卒業して既卒として就活」したり、「留学にいって翌年就活する」などといった意見もありますが、自身の周りにはそのような経験をした人が居ないので、今回は詳しくは書かないでおきます。
ほとんどの人はまず、再び大学院を目指すのか、就職に切り替えるのかのどちらかを選択する必要があります。
行動は早いほうがいい
以上1~4の選択肢については自身の学部時代にも実際に話を耳にしたことがあります。
どの選択にしろ、決断後にするべきことはたくさんあるので、立ち止まらずできる限りすぐに動き出すことが重要です。
大事なこと(院試を控えている人へ)
皆さんに伝えたいのは
「院試に落ちた」=「人生終わり」ではありません。
院試に落ちたくらいで人生露頭になんか迷わないです。
もちろん、しっかりと勉強して合格することが一番ですが、
心配で心配で毎日ネットで「院試 落ちたら」と検索しているようでは勉強に集中できず、精神的にも辛くなってしまいます。
合格に向けて、着実に一歩を踏み出してください。
この記事を読んだ皆さんが、しっかりと院試勉強をやりきったという気持ちで本番に挑むために、少しでも不安を和らげることができれば幸いです。
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