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春名真依のしなやかさ・exたこやきレインボーの現在

2021年大晦日は、ももいろ歌合戦への出演。年が明けての1月3日は夜通しの配信番組。年末年始に大忙しのまいまい。
昨年後半からスタートした「神虹食堂まいまい亭」が、とにかくめちゃくちゃ面白い。もちろん、うまさ花丸!神虹レストランもメンバーの組み合わせによるトークの掛け合い、5人になった時の爆発力など、とても面白かったのですが、まいまいの神虹食堂まいまい亭は、質のまったく異なるエンターテインメントになっています。

まいまいは、とにかくしっかりと準備するタイプ。それは、家にいるTVやシェアハウスごはんumedaからも伝わってきます。2019年のオンラインサイン会の早朝でも、スタートの時間を逆算してキッチリ準備をしている。
何人かのメンバーは寝起き・・・というのとは対照的すぎるほど。
学生時代の頃はテストでも入念に準備して臨んでいたように、仕事でも同じようにやってるのだろうなと思います。

神虹食堂まいまい亭の配信を見ていると、カメラ目線や観覧席への気配り、カンペがあるはずなのに、ほとんどみていない淀みないトークに驚かされます。
本番に入る前に一回、リハーサルがあるようですが、現場に入る前、それこそ前日には話すことを準備しているように感じます。

特に興味深く思ったのが、フライパンをコンロにかけて温めてサバを焼くシーン。
「じゅっと鳴ったらええなー!良い音鳴らしたいよな!」と言いつつサバを乗せると良い音がせず思わず「よわっ!!」というまいまい。
うなだれて「よわいよー!なんかさ、自分か想像したの、もっとじゅわーっとね。みんなそうだよね!」と観覧席に向かって言う。

まいまいは、ここが見せ場と考えていたのでしょう。そして、結果として予定と違ってしまった。
しかし、ここぞとばかりに面白く展開させるトーク力。
このシーンをみたとき、まいまいすごいな!って私は思ったのです。

以前のまいまいは、たびたび泣くことがありました。それは決まって自分にとって想定外なことが起きたとき。たとえば、ムチャミタスでは、けん玉を一発勝負で成功させるところでの失敗(この時、泣きの一回の再チャンスで成功させています)、腕力で進む自転車に乗って、少しも動かすことができなかったシーン。「ぜんぜん動かへん!」というようなことを言って泣いてしまう。

2020年のムチャミタス、時勢がら再編集やリモートでの放送が余儀なくされた時期が続き、やっとロケが再開されると、まいまいは石田靖さんと一緒に、ムチャミタス史上最難関といっていいほどのロケに行くことになります。

ロケ地は能勢。大阪の軽井沢と呼ばれるところで、ジップラインや乗馬を楽しむという企画。地元の浄瑠璃を紹介するコーナーでは、浄瑠璃人形が一瞬で鬼の形相に変わるのを間近で見て驚かされたり、乗馬では道無き道を行くといつもので、思わず「思ってた所と違うよ」といってしまうまいまい。そして、よりにもよって豪雨というタイミングでの乗馬。

ムチャミタスのスタッフさんは予想外の出来事にあふれるロケを、まいまいのために企画したように感じます。そして、まいまいもそのことをしっかりと受け止めたと思うのです。

そしてまた、神虹食堂まいまい亭で印象に残ってるのは「キャベツの千切り」のシーン。
千切りとまいまいは言いつつ、どうみても千切りとはかけ離れた百切り、もしくは、焼きそばのキャベツの切り方をする。
チャットではたくさんツッコまれてもまいまいは千切りと言って気にもとめない。
そこがめちゃくちゃ面白い。
クックパッドライブは事前リハーサルを行っているので、その時に千切りをどうするかという話になったはず。
千切りピーラーを使えば、確実に早くキャベツの千切りが出来たはず。でも、絵的に映えることを考えたら、包丁で切っていくのが断然いい。しかし、包丁に慣れてないまいまいが千切りをやったら、時間が掛かってしまう。
じゃ、どうするか。エンターテインメントとして何が正解なのか。
そういった、流れの中から生まれたシーンだと思うのです。

エンターテインメントは、台本と演出が絶対的に大事なもの。それは、かつてビートルズが映画「マジカルミステリーツアー」で、台本なし監督不在で撮影をした作品が失敗したことからも明らか。

演者が台本と演出をしっかりと理解し、ほどよい「ゆるさ」を入れると格段に面白いものになる。
神虹食堂まいまい亭は、エンターテインメントとして面白くならないわけがない。しかも、料理を作るという過程は、まぎれもないドキュメンタリー要素。ドキドキハラハラ感も加わるものになる。

まいまいは、ドジっ子であることを前面に出していくようになりました。割り箸を割ったらキレイに割れない、豆腐のフィルムを剥がせない、瓶のフタがあけられない。まいまい自ら、そのことを楽しんでるようにすら感じます。
きっちりしているところとゆるさの絶妙なバランス。
全方位どこからでも対応できるトーク力は磨きがかかり、引き出しをひたすら増やしている状況。
まいまいは、まいまい自身をエンターテインメントにしてるのかもしれません。

そして、まいまいは「しなやかさ」を手に入れたのではないかと思うのです。
モチベーションを高め、自らを鼓舞し強くあるということ。それはとても大事なものではる反面、失敗を恐れる気持ちが裏返しとしてある。

しなやかさとは、弾力に富んでいるので折れない強さ。どんなに強い風が吹いたとしても、風の吹くままにそよいでいればいい。
書き初めに選んだ文字が「穏」であることにも、まいまいの気持ちが見えるように思います。


OVER The TAKOYAKIRAINBOWの動画「まいまいに何を言ったら喜ぶか」というメンバーの答え合わせの企画で、くーちゃんが「努力」と書いたことを喜ぶまいまい。くーちゃんが隠れた努力家であることを十分に知るからこそ、嬉しかったのではないかと思います。
そして、12月の配信、誕生日を迎えたくーちゃんに隠れた努力家であること、リスペクトをしてることを語るまいまい。さらに、なんでも相談して欲しいと語るとは、実はさきてぃの生誕でもいったことで、その一貫性に、春名真依という人の意志の強さを感じました。

誕生日前日に「防災士」の資格を取得したことをインスタグラムで「20歳の春名真依」として発表して、SNSを驚かせたまいまい。あえて、20歳の最後に発表したところに、これまての経験をベースにして、さらに一歩踏み出そうとする、まいまいの「強さ」。

21歳の春名真依さんの活躍をとても楽しみにしています。


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