泉健太代表の予算委員会質疑と記者会見11/25
11月25日金曜日の泉代表記者会見は、いつもの午前中でなく、13時45分から衆議院内の控え室にて、泉代表の質疑直後(立憲は質疑中)に行われました
この日、臨時国会後半の予算委員会(一番、言いたいことを言える総理入りTV入り質疑)が9時から17時までありましたので、泉代表は出席のため、午前の定例会見は行わず、質疑の直後から定例会見と纏めて行われました。多くの方々は、その後の質疑、長妻政調会長の統一教会絡みに釘付けとなり、こちらの中継をご覧になった方は少なかったのではないかと思います。
実はこちらの部屋(国会控室)での会見だと、このお部屋でぶら下がり会見を配信するカメラが入るのですが、代表定例記者会見を映す方とは色合いも角度も異なり、音声は小さいが画像はとても美しく、こちらでの一味違った動画視聴お勧めです。
画像美しい方(イヤホンつけて後程どうぞ)▶︎https://youtu.be/vxztjzUFKgM
今回の代表質疑は予算の構成についての難しい内容が主だったので、記者達が怯んでしまったのかもしれませんんが、「なぜ他の質疑者に任せて、ご自身で秋葉さんの追及をされなかったのか?」なんて質問が第一問だったので、あまりの「内容飛ばし」に泉代表がほんの一瞬、凍ってしまいました。
「さっきの質疑の内容、そこだけ聞いてたんか?実際・・」(筆者の心の声)
第一質問者は古参が妥当な質問をすることになっており、今までは毎日新聞の宮原記者が担当していました。宮原さんが外務省に異動後、讀賣新聞の北村記者がすることもあったのですが最近はお見えにならず、すると時事通信の女性記者が先頭に立つことが多くなっています。
彼女は多分まだ20代なんです、が年齢というより、電通都合な感じの質問なので社風かな。(実は彼女と電車で乗り合わせた事があるのですが、スマホで終始、シューティング・ゲームをされていて私には気がつきませんでした。やっぱり、シューティングに一番、関心があるのかもしれません。)
いつも手際のいい記者さんのこと。サラリーマンはつい、上司の言いつけを先に聞いちゃうんですね短絡的に。此処は泉さんの発信を受け止める質問をしてから後で問うべき内容。この辺は相手との信頼関係を考えた上でも、ヤワっと緩ませて後に本音を聞くという点でも、技術的にはそうした方が良いでしょうね。
執行もろくにしていない基金に倍額以上の補正予算を計上する「内閣の掴み金」のあざとさを記者達が俄に理解できなかったとしても、「報道すべきセンセーショナルな点」はありましたよ!!走行距離税や消費税増税(10年間程度の間に)に関して、岸田首相から否定の言葉をしっかり引き出したのです。これはマスコミ側が認めたくないんでしょうかね?多分そうじゃないでしょうか?
富裕層を含む一般家庭平均で一月14800円消費が増えている、給料を上げる為に世界市場にもっと挑み、中小企業の価格転嫁を奨励しましょう、貯金のない世帯が多い、富の再分配ちゃんとやりましょうという話も出ました。ワクチンの副反応に関する情報公開の更なる依頼もありました。質問ポイントはこんなにありましたよ。
さて、まずはこの日の記者会見の題材となる、泉代表の予算委員会質疑を皆さまに見て頂きたいと思います。この後に立憲民主党の質疑が5人、会議が終わるまで続きます。そのトップバッターとして、泉代表は党全体の為の質疑を行っています。
▼事務所さんの切り抜きにより、泉健太衆議院議員 予算委員会45分質疑全編
後半の盛り上がり部分ですが、政調会に新しく誕生した「政策課題発掘チーム」から発せられた、補正予算の金額が大きい本当の理由=基金への8.9兆円の積み増し、について尋ねたんですね。これですね。。。この予算を承認してしまうと、国会了承分として、使徒のチェックができないんです。まるでPFI方式ですよ!!国会のチェック後でするじゃん!と岸田総理は言い訳していますが、実績としてチェックがなされることはないのだそうです。前回使っていないのであれば、益々怪しい。殆ど現状使途不明金です。
全然減っていないお財布である「基金」に8.9兆って言ってますよね?落合貴之議員がBS11の番組で発言したところでは消費税の減税は10兆と少しで可能なんだそうですよ。どう思いますか?皆さん。こんな時に「結局株主配当などで外資が抜くお金」を倍に積み増しって、へいこらしすぎ。言語道断じゃないでしょうか??
岸田首相はのらくらと事実に反する答弁を続け、日本の文脈がバラバラになった印象を受ける官僚(電通入り?)の答弁書を、額に汗しながら読み上げていました。
さて、泉代表の質疑ハイライトはこちら。今回、立憲のSNS強化策により、広報チームがテーマ毎に区切って字幕入りも作っておられます。ただ、カット・編集されていますので、言葉の端々に散りばめた多くの方々のニーズを拾うには、上記にリンクした全編をご覧くださいね。
1. (野党共闘政策実現のおさらい♪)
維新に持っていかれがちな「改革」には、立憲も十分、取り組んでいますよ、という言い方も。大臣3人辞任で堕落の目立つ自民党より、立憲は中堅若手が法案提出などに早めに活躍できている党であることをアピールしました。(統一地方選に向けてと思われる。)特に感染症法に関しては、コロナ後遺症・ワクチン後遺症についての情報公開、分類訂正の部分については首相に改めて実施を約束させました。
2. (基金や予備費?緊急に?国民を助けないのか?)
泉代表は実際、予備費が一夜で4.7兆円増えたのはこの目で見たので、元政務官としては許せない。積み上げのない予算を疑うのは当たり前の事です。野党第一党は人材豊富。わからないだろうと思ったらちゃんと見てますよ、財政民主主義、を貫いて欲しい。という主旨です。23兆円の国債発行となる今回の補正予算。それは緊急であるべきだから許されるもの。しかしそのうちの13.6兆円が、前年減っていない基金分と予備費、両方とも国会審議ができない所に廻される。これは「手当」という緊急性には相当しません。どさくさに紛れて内閣のがま口に放り込んでいます。
3.(国会審議できない閣議財布へポン!)
基金の内訳も省庁入手されており、半導体生産基盤事業と、経済安全保障の名目(経済産業省と文部科学省半々)におかわり積みにしていることが明らかにされました。と言うのは、去年積んだものは使われておらず「じゃあどう緊急なのか?まだあるじゃん」と言う事です。しかも、これ以上使い道について国会審議はできないので、泉さんをして「見せ金」「内閣の掴み金」と言わせています。「どうだすごいだろう!?だから後はオレ達に任せなさい!」そんなトリックな予算付けです。
4.(同じ金額を使うなら困窮層への配布だ!)
立憲の補正案は7兆円ではあるが、低所得者層は自民党の倍の家庭に届けられる。18歳までの子供を持つご家庭にも広く配れる。政府は野党を上回る金額を出した!と国民にアピールしながら、その実、コロナ下の痛みを受けた国民に直接届けるのは立憲の半分以下の金額。光熱費の下支えはしていると言っても、いちいち中抜きに大きく流れる仕組みを取っている。その点で新自由主義手法のまやかし手法は顕著であり、今回はその代表格が基金と予備費への積み増し額が大きい事なのです。
5. (統一教会被害者救済案、真面目にやれ!)
TV報道では、政府案が順調に進んでいるように報じられていますが、あちらの担当弁護士の態度を見ても、実態は公明党の問題を孕んだ逃げの一手という感じです。問題の追及は勿論甘く、被害者も弁護団も再度、記者会見を開くほど困惑してしまう、肝心な事に効力の薄い、むしろ退行する、おかしな法案である様です。
岸田首相は「法律的な見地からどこまでできるものか、、」と言い訳していますが、法学部出身者多い立憲が弁護団と相談して出来た法案が法政的におかしい筈はなく、国葬に関してもあの程度の見地で動いてしまう、憲法を守らない現与党の方が、”法制度に疎い”事は明白に思えたりします。
2番〜3番の基金積みについてですが、近年の政府の悪い癖となっているやり方の様ですね。批判としては、近日の蓮舫衆議院議員のBS番組での説明の方が詳細でよくわかります。政治記者の方ならば、この動画は一度しっかりと見て頂きたいです。
俄かに飲み込みにくいお話ですが、此処の理屈を打破すれば、貴方も一流騙されないさんです!!
▼TBS系列の報道番組、報道1930 11月22日
蓮舫は過去にこの問題を追及して悔しい思いをした事があり、政府のトリックをガンガンに叩いているのでした。コレだけ人の感情が動いていると流石に我々にも伝わりますね。要は我々の税金が中抜きされる仕組みなんですよこれ!!新自由主義による税金の収奪です!!!筆者は積極財政派ですので、国債発行に関しては構わないのですが、その大部分が良くない方面に抜かれてくなら「ちょっと待った!」であります。文部科学省への配分といったら、原発開発に決まっています。
基金に8.9兆円、予備費に4.7兆円も積まれて、全体の金額が各野党の要求額(20兆円〜)をはるかに超えている!!という演出をしただけで、国民に緊急手当するものが多いわけではない!のは、先日、内訳を調べて記事を書きながら「このやろう!ドアホ!」と思ってきたところです。
その記事▷https://note.com/moniquekumi73/n/n6177ebc50084
23兆の国債、には驚きませんでした。れいわの山本太郎さん、藤井聡教授、玉木雄一郎国民民主党代表は【庶民への緊急手当】だけで100兆必要だと言ってきましたからね。しかし多額の予算を積まれる基金の行き先の建前上の振り分けが、半導体産業と経済安全保障分野と言ったら、単なる自民党の票田じゃあないですか。半導体予算もTSMCに流しちゃうんでしょう?そしてまたしても、文部科学省と言ったら新原発の開発費に決まっているじゃないですか!!
原発費用ということはイコール、広告代理店を通じて大手マスコミに流れるお金の原資であります。なので大手の記者達は一日中政治家にぶら下がりながら原発利用を推進するのが仕事のうちなのであります。そうやってお友達大企業にばら撒いて点数を稼ぎ、その手足となっている中小企業の人々の暮らしが視野に入っていない、ということには、万年変わりなし!ということですよね。
この、国民に直接届かない二種類の積み増しを合わせた金額が13.6兆円ということは、そっくり、消費税を5%に減税することができますよね?心象が悪いのはどこか?政府与党が末端国民のために、輸出企業に「輸入戻し税、所詮、あぶく銭だったんだから、今後は我慢してね」と、お詫びすりゃあいいだけの話!!!努力とはそういう事ではないですか!!
「バカモンがああ〜!!」と雷親父の如く、怒鳴ってやりたいです!!
怒りが高じて発熱しちゃったじゃないですか!!!
山本太郎に泉健太、皆さんの友達みたいな国会議員が、カッコ良く質疑する事で、多くの人に国会ジャーナリズムを根付かせたいものです。今、地デジTVの報道は特に死んでいるけれども、国会議員の口からは、まさにニュースになる事が沢山、発せられているんですよ。
そうするとそのうち、地味な議員さんのいぶし銀の質疑なんかにも、やがて皆さん、中毒するようになるかもしれません♫〜♫
後は、この日の記者さんとの問答をメモ的に記録しますね!お時間のある方は
どうぞお付き合いください♫
泉:立憲の中堅若手の活躍を強調した。経済政策に特にアプローチした。それにしても政府の予算の振り分け方が、いい加減、荒っぽい、大雑把、水を撒くが如く、と私は感じていた。予備費は水増し、基金は水増し、予算全体は水ぶくれ、国債は水浸し、ですね。最後、統一教会の救済法案について「最大限に努力する」のセリフが気になった。
◉時事通信の記者《秋葉大臣の追求と進退について》:
役割分担しましたが、わが党は一点の曇りもなく追求いたします。これから沢山の材料が出て来ますので。首相と自民党の対応が妥当かどうか見ものです。
◉朝日新聞の記者、
《今日の質疑の狙いを教えてください》:
野党に選択肢があり、希望がある、とお伝えしたかった。辞任した大臣らは自民党にあっては中堅クラス、立憲の若手と比べてほしいという意図。
《岸田総理への政策呼びかけ、というスタイルを取ったのは何故》
我々だって、本気で日本を元気にしたい、強くしたい、政策的メッセージを送った。日本の経済を元気にするにはどうしたらいいのか立憲は真剣に考えているので、価格転嫁・世界市場への参入・所得の再分配、リスキリング、与党にも一緒にやって欲しいと投げかけた。
《時間配分やテーマは、予定通りに行きましたか?》
相手はこちらの言ったことを繰り返し述べて時間を稼ぐことをする。丁々発止にはなりにくい。岸田総理の本音から絞り出したような答えは得られていないと思う。
◉フリーの横田はじめ
《救済法案の進捗、初動の遅さ》
統一教会との関係を明らかにするにしても姿勢に問題があり、反省の色が薄い。被害者のみなさんに向かい合ったとは感じられない。中身のない法案を成立させようとするならば、国民への背徳行為、言語道断である、与党のいい加減な国民を舐めた姿勢はむしろ一貫している、それでも我々は「マインドコントロールの定義づけ」をまだ、諦めていない、構文上も可能だ」「被害者の方の事を本気で考えれば、我々の案を飲むしかない」とも加えました。
◉関西テレビの記者
《値下げ文化、と呼びかけた問題意識について》
価格転嫁は小売に特に厳しく、止まってしまう。心情も良くわかる。しかし賃金に反映しないので、日本の経済は細るしかない。労務費への転嫁が遅れがちだ。そういった立場の方々の思いを代弁させていただいた。値下げで誰かを苦しめている、というのなら皆で前向きに経済を回して行こう、という思いがある。
◉日経新聞記者
《宮城県の第二支部の収支報告書の中で》
山際大臣がらみだと思うが、他の大臣にも同じことが一件でもあれば、ここまで隠していた、隠し続けていたこと自体が国民に対する裏切りだと思う。
◉読売新聞記者
《党首討論はどうですか?予算委員会の方がやりやすい?》
党首同士が時間を使って向き合い、国民に対する回答だと思って答弁していただ来たいと思う。言い逃れの答弁技術ではもちろん、いけない。
◉産経新聞記者
《40点の新法救済法案について、どこを改善すれば?》
与野党、お互いを実現するために努力している。治して欲しいのはやはり、マインドコントロールの定義部分。家族など第三者の救済、財産の取り戻しができるようにすること。要請文も出していますが、最低限としてはそこです。
◉毎日新聞記者
《就任1周年となるが、評価や今後の課題を》
荒波の中からのスタートだった。限られた任期の中で若手を任用し、ネクストキャビネットなど、幾つか成果は出しているが、理想は現政権に代わる安定した頼もしい存在と国民に映るようにして行きたい。統一地方選に向けて、地元への地道な働きかけはまだ他党に劣る。更なる支持拡大に向けて考えていかなくてはならない。自分の役割は、政権獲得できる政党にまで作り上げるのが使命。
◉時事通信記者
《茨城県議会議員選挙についての党の対応》
幹部は応援に参ります。懸命に現有議席増を目指したいと思っている。全員当選に向けて党を挙げて取り組みたいと思っている。幹部の誰が行くかは未定。
◉朝日新聞記者
《救済法案の配慮規定についてどうお考えですか》
幹事長が述べているだけでは何の保障もない、判然としない。ポイントになるのはやはり、マインドコントロールについての盛り込み。団体側の配慮というと、文言でその実効性が確保できるかどうかが鍵になる。
◉共同通信記者
《基金や予備費の積み増しの答弁についての受け止め》
誰の目からも明らか、こんないい加減な積み上げはあり得ない。財務省は死んだな、と私は思いました。緊急対応の理由がないところにあのような巨額を自民党の内情によって予算を積む、財政民主主義を無視した亜流のやり方は納得できない、
《赤木さんの奥様の裁判が棄却されました》
まずは認諾が不誠実でした。佐川さんが何を語るのか聞きたかったのだろうと思う。残念だったが、我々は今後できることを通じて、奥様の想いに寄り添って行こうと思っている。再調査も含めて。
◉クミチャンネル
《基金に流す質疑に寄せて。PFI拡大法案》
新自由主義というか、受託して収支が好転する企業もあるが、受託する企業に小企業は有り得ない、非常に不公平なバラマキがされている可能性がある。PFIについては、通告をいただきましたので、現在、お返事の文章を作っています。しばらくお待ちください。
◉フリー堀田喬
《茨城県議会選挙、福岡県知事選挙》
茨城は、野党はとても少ない。しかし勢力の底上げをなんとしても図りたいと思っている。福岡は、強い現職に立ち向かった立憲の候補は、人々に勇気や希望を与えたと思う。
◉フリー横田
《救済法案の骨抜きは創価学会だろうか?》
いろんなことが世の中では言われていると思う、以上。