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あの夜の話
その夜、私はおかしかった。
いや、正確には夕方からか。
その日、親友といざこざがあり、私は駅の近くのベンチに座り、
いきものがかりの
ラブソングはとまらないよ
を携帯で流しながら泣いていた。
そもそもそれがおかしい。
ひとしきり泣いた私は、
某野球場の脇の小さな神社に何故か祈り、
それからどのくらい時間が経ったかわからないが夜になり、
ぼおっと現れただるまが目印のお店に入った。
そこは小料理屋という感じで、
サラリーマン2人が飲んでいた。
ちょうど高校野球?の話題になり、サラリーマンが私に、◯◯って高校知ってる?
と話しかけてきた。
わかりません、と答えて、
なぜか私は、一緒に飲みましょうよ〜
と、サラリーマンに絡んだ。
しかもお金が無いとかで、枝豆しか頼まず、
もう帰った方がいいよ、とサラリーマン2人に言われ、
店を出た。
とても家に帰る気になれなくて、
ホテルに泊まろう、と何軒かホテルを回ったけど、どこも満室です、と断られた。
私が怪しげだったからなのか、アポ無しで泊まるのはダメだったのか…
そして、
駅ビル近くのネットカフェに繋がるエレベーターにたどり着いたとき、現れた知らない男に、
一緒に飲まない?
と言われた。
そこでなんと答えたか忘れたけど、
なんか言って、
あんたが誘ったからでしょー!
と言って相手が怯んだ隙にエレベーターに乗り込み、ネッカフェへ。
ここで一晩明かすことにした。
家から着信が入っていたけど掛け直さなかった。
そのうちに充電が切れて、充電もしなかった。
一睡もせず朝になり、
ネッカフェを出て、
何故か遠くにいる男性グループの1人がNさん(3Bを好きになる女参照)に見えて、
Nさーん!
と叫んだり、
草の上に寝転がったり、
明らかにおかしい。
そしてまだ始発も出ていない時間だったので、
タクシーに乗ることに。
走りながら、お金が無いことに気づいた。
はめていたブレスレットを人質にタクシーのトレーに置いて(これもおかしい)
コンビニでお金を下ろそうとしたけど、
取り扱い時間外で…
でもなんとかクレジットでお金が下ろせて?
自分の車を停めているショッピングセンターの駐車場に行ってもらった。
ぽつんとある私の車…
そしたら姉が車で来て、
警察に電話するところだったんだからね!!
と怒られた。
思わず姉に抱きついて泣いた。
そして私の車は姉の旦那さんに乗って帰ってもらうことにして、
姉の車で帰ることに。
車内で、
「心配はかけてもいいけど迷惑はかけないで。」
と、言われた言葉が今でも心に残っている。
家に帰り、
家族に、
「ごめんなさい…」
と泣きそうになりながら謝った。
母はにこにこして許してくれたんだろうと思った。
病院の薬を飲んでいなくて、
何故か朝と夜の薬を同時に飲まされた。
それから記憶がなく、
気づいたら私は精神病院に連れて行かれ、入院することになった…
それが、
「精神病院での日々」
で書いた、最後の入院になった。
おかしかったなぁーほんとあの時の自分。
なんか訳わからない話で、不快になった方がいたらすみません。
自分の中に強く残ってる話で、書くことで昇華したかった。