「月の光」はなぜこんなにも愛される?【もにコラム moni-column】#4
皆さん、ぐっもニカ〜🎹
MONICA MUSIC FACTORYです。
不定期連載「もにコラム moni-column」では、MONICA MUSIC FACTORYのアレンジ楽譜や、鍵盤ハーモニカにまつわるテーマを設定し、皆さんにより深く音楽を楽しんでもらえるようなコンテンツをお届けします!
今回は、現在販売しているアレンジ楽譜(+クラシック音楽)にまつわるテーマでお送りします。
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「元ネタ」がある? ドビュッシーの「月の光」
今回ピックアップするのは、ドビュッシーのピアノ作品『ベルガマスク組曲』のうちの1曲、《月の光》です。
もはや有名すぎて説明不要! とりあえず、辻井伸行氏の繊細な「月の光」を貼っておきます。
……と、本当に何の説明もしないとコラムも早々に終わってしまうため、一応豆知識的なやつを。
《月の光》が収録されている『ベルガマスク組曲』ですが、「ベルガマスク」というワードはヴェルレーヌという人の詩集から引っ張ってきた言葉だと言われています。
ヴェルレーヌの詩集『艶なる宴』に、「月の光」という題名の詩が収録されているからです。
そして、ドビュッシーはフランスの作曲家なんですが、彼と同じ時期に活躍していたフランスの作曲家に、フォーレという人がいます。
このフォーレさんが、実は、ヴェルレーヌ(彼もフランス人)の前述した詩を使って歌曲を書いたことがあるんですね。
そのフォーレの歌曲の伴奏が、ドビュッシーの『ベルガマスク組曲』に出てくる伴奏と非常によく似ていると。
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