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J.S.バッハの「代表曲」といえば……?【もにコラム moni-column】#5

皆さん、ぐっもニカ〜🎹 MONICA MUSIC FACTORYです。

不定期連載「もにコラム moni-column」では、MONICA MUSIC FACTORYのアレンジ楽譜や、鍵盤ハーモニカにまつわるテーマを設定し、皆さんにより深く音楽を楽しんでもらえるようなコンテンツをお届けします!

 今回は、現在販売しているアレンジ楽譜(+クラシック音楽)にまつわるテーマでお送りします。

↓ アレンジ楽譜の販売の詳細はこちらから。

J.S.バッハの「代表曲」といえば……?

 今回ピックアップする曲は、《G線上のアリア》
 当方からJ.S.バッハの曲のアレンジ楽譜が出たのはこれで二作目なんですが、前作《主よ、人の望みの喜びよ》に並んで、こちらも非常に有名な曲です。

 バッハって、本当に有名な曲が多いですよね!

 軽やかな三拍子が特徴的な《メヌエット》。
 ピアノ弾きには欠かせない《インベンション》《シンフォニア》《平均律クラヴィーア曲集》の三種の神器。
 「ちゃらり〜ん、鼻から牛乳〜♪」で一世を風靡した、《トッカータとフーガ ニ短調》。
 壮大な合唱とオーケストラによって演出される《マタイ受難曲》。

 一人の作曲家から、現在にまで語り継がれている曲がこれほど生み出されたというのは本当に凄いと思います。
 あまりに有名な曲が多すぎて、「J.S.バッハの『代表作』ってどれ?」と聞かれても、なかなか答えを出すのが難しいのではないでしょうか。

 これは当方のアレンジ楽譜に関する裏話なんですが、「どの曲をアレンジしようかな〜?」とレパートリーの選出作業を行う際、参考にしたデータのひとつに、NAXOSが発表した「クラシック人気曲TOP50」と「クラシック人気作曲家ランキングTOP50」があります。

 そして、バッハの《G線上のアリア》は人気曲ランキングで第2位、《主よ、人の望みの喜びよ》は人気作曲家ランキングで第4位を獲得しているんです。
 やっぱり人気あるんだ、この2曲!
 ちなみに、人気曲ランキングの第1位は「『パッヘルベル』のカノン」でした。(作曲家の名前、ちゃんと覚えましたよ!)

 ……ただ、この《G線上のアリア》なんですが。
 実はこの曲の人気にも、ちょっとした「ウラ」があります。

 バッハが最初にこの曲を作った時は、「G線上」なんて名前は付けられていなかったんですよ。
 この曲は、元々は《管弦楽組曲》(BWV1066-1069)と呼ばれるオーケストラ作品の中に収録されている一曲でした。

 ですが、作品が発表されたおよそ100年後に、アウグスト・ヴィルヘルミというヴァイオリニストの方がこの一曲のみをピックアップして、ヴァイオリン+ピアノの編成でアレンジを行ったことが、この曲の人気に火を付ける最大の要因となりました。
 「G線上」というタイトルが付いたのも、このタイミングです。

 《G線上のアリア》……「おまえも」か……。
 巷で人気を博した作品の経緯が、パッヘルベルの《カノン》と非常によく似ているんですが……?
 皆さんも、もし興味があれば「なんでこの曲ってこんなに人気なの?」と、色々リサーチを掛けてみてはいかがでしょうか。

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