名古屋に行くと食べすぎる
とにかく歩き回った一週間。
靴が二足壊れた。この靴たちの犠牲によって私の足が守られたのか。
◎
今日の日記は、引用が多くなっております。
間違った情報を発信したら申し訳ないというのと、東山動植物園のブログが好きなのでね。
今年生まれた「ツシマヤマネコ」の赤ちゃんズに会うべく名古屋にある東山動植物園へ行った。ここは最高の施設。
ツシマヤマネコは、長崎県の対馬にのみ生息している野生のネコ。天然記念物で絶滅危惧種に指定されている。
今年は......五匹の赤ちゃんが誕生した!!!!!!!すごすぎること!!!!
昨年ツシマヤマネコ舎のところにいた方から、岐阜大学で繁殖の研究をしていると教えてもらった。調べたらクラファンがあって嬉しかった。
自分の脳では理解が到底及ばないが、繁殖のための研究があれからさらに進んでいるんだろうなぁと岐阜の方角に向かっておじぎ。
東山動植物園の飼育員さんへ(どこにいらっしゃるかは、わからないのでツシマヤマネコ舎に向かって)おじぎ。
対馬、福岡、長崎、沖縄、京都、那須、横浜、井の頭、富山......(足りない地名があったらごめんなさい)色んな方角に向けておじぎしたいけど、不審に見えるかもしれないのでやめておいた。大人になるとおじぎを止めることが可能になるんだ。ポッター。
仔猫たちがわんぱくに遊びまわる様子を見ていると、目頭が熱くなってくる。
昨年は、したるが一匹で遊び回っている様子を泣きながら見ていた。なんだかんだ毎年泣いている。
対馬からやって来たベニースモにも初めて会えた。
ベニー スモが、なぜ東山動植物園にやって来たかを思い出して、またしても涙が溢れてしまった。
冬は、ツシマヤマネコが移動する季節なので、この五匹もそれぞれ別の施設へ行く。私の目頭は燃え尽きた。
ちなみに東山動植物園で生まれたツシマヤマネコたちは、対馬の地名を愛称としてつけてもらっているそう。
仔ネコたちの名前は、あざも・しゅうし・ひとえ・つつ・かりお。かわいいねぇ。
ゴーストオブツシマでは何回も通った地名だ。
早く対馬に上陸したい。地図は全て頭の中に入っているのだから。
来年こそ「ツシマヤマネコ米」の田んぼを見に行ってみたい。
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一年前、名古屋の地下鉄・東山線にて朝の通勤ラッシュの洗礼を受けたことを思い出した。
電車の中でやることがないので、今年も路線図をじっと見てすごす。覚王山が読み方も含めてカッコよくて好きな駅名だ。スポーツの強豪校って感じがする。
なぜかフルーツ大福が頭に浮かんですぐ消えた。
食べたい。
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ぴよりんモーニングをする。
ふわふわのひよこ型スイーツ「ぴよりん」を求める人の列が、名古屋駅に出来ていることを知った。
ふわふわで熱に弱いぴよりんは、持ち帰りが非常に困難らしい。
家まで無事に連れ帰れるか挑戦することを「ぴよりんチャレンジ」と呼ぶそう。
東京の家までぴよりんを護るプレッシャーに勝てる気がしないので、現地でどうしても食べたかった。
カフェジャンシアーヌで食べられるらしいので、朝ごはんとしていただいた。
ぴよりんの味を思い出そうとしても罪悪感が味覚を追い越してしまう。ぴよりんにスプーンを差しこんで手にかけてしまったような気持ちになる。
みんなそう思っているんだろうけど、実物がかなり護りたくなるかわいさをしているんだよなあ。
でもぴよりんのコアに存在していたプリン美味しかった。
トーストにもぴよりんが刻印されいた。
私は何回ぴよりんを引き裂かなければいけないんだ!
バターとあんこでトーストを食べたら、洗濯洗剤を買い足さなきゃとか冷蔵庫にある納豆の賞味期限が今日までとか細かい悩みが溶けて、少しどうでも良くなった。ちょっとだけ現実逃避できる組み合わせだ、あんバター。
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名古屋生まれの先輩から味仙のホルモン麺をおすすめしてもらったので、食べ干すと野望を持ちながら移動する。行きたい店舗が休みの曜日だった。
名古屋駅の中にある味仙に寄った。
空腹で胃が痛くなってきていたので、すぐに台湾ラーメンを一気にズズズ〜と啜った。
自分由来の熱波が口の中に広がって、あり得ないくらいむせた。
私は火を飲みましたか?気管が燃えていますか?と自問自答して大粒の涙から遠くに旨みを検知。
辛(つら)いのに旨い、痛いのに食べちゃう!意味わかんない!助けて!と泣いた。
唇がプランプアップした。
痛みレベルはバニラコのプランパーと並ぶ。
味仙の台湾ラーメンってざる蕎麦くらいのすすり強度でいくと、気管に熱波の壁押し寄せてくると学んだ。
次に名古屋を訪れた際は、ホルモン麺にチャレンジしたい。
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名古屋のオフィス街を歩く。
おしゃれなカフェがあったので吸い込まれた。
白いタイルとコンクリートを基調としたスタイリッシュな店内。好きです。
窓際の自然光降り注ぐカフェラテの写真を撮ろうとした刹那、自分の足裏にそよ風が。靴のかかとが破けていた。
唇のプランプアップに靴が耐えられなかったみたい。
あとオーツミルクのカフェラテおいしかったので、また行きたい。名古屋へ行く用事毎週出来なさい。
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名古屋駅が好きだから、まだ食べる。
駅の中にある美濃味匠というお弁当やお惣菜が売っているお店がある。
ここの「黄金夢天むす」を食べるのが楽しみになってきている。
黄金夢天むすって名前、アッパレで良い。
声を出せる環境にいる人は、読み上げてみてね。口に出したときの景気の良さ、誉れやんなあ。
この天むすの味も好きだ。衣の味が濃くて美味しい。この日は欲に耐えられなくて7個食べた。
美味しい天むすもっと知りたい。
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名古屋と全然関係ない日。
太陽もまだ登らぬ頃、私は既に歩いていた。
会社に行く前に、知らないところに行ってみようと強い徒歩をしていた。
住宅街の中から、突然甘くてうっとりしてしまう香りが漂ってきた。
ロジェガレ(いい匂い屋さん)の店舗からしかしないような匂いがして、発信地を探すべくうろうろしてる間に日の出を迎えた。
ロジェガレはなかったが、いちじくの木がたくさん生えているところだった。
自分が虫だったら、即座に木へ抱きついていたかもしれないが中年の人間なので、眺めるだけに留められた。人間を舐めるなよ。
リアルいちじくってこんなにいい香りがするのかとうっとりとまばたきをした。葉も大きく波打った独特な形をしていて、架空の植物みたいだ。匂いの甘さも相まって夢の中の出来事みたいだった。