元気になれるかな?7 脱毛編
こんにちは こんな闘病記をお読みいただきありがとうございます。
突然の病気を受け止めるのに精いっぱいだった私のお話。
こんな話が、なにかあなたのお役に立てば幸いです。
さて、話は少し前にさかのぼりまして、抗がん剤治療が始まった初期の頃。ちょうどそのころは盛んに脱毛する時期です。髪が抜けてしまうのは抗がん剤の代表的な副作用。薬の種類にもよりますが、ほとんどの人が脱毛してしまいます。ドラマなんかでは悲劇的に描かれますが、実際にはただ髪が抜けるだけ。人にもよるけど私はあんまり悲観的には感じませんでした。人生において丸坊主になっちゃう事なんてそうそう経験できないし。ってちょっとだけ新しい自分を発見できるような気持ちもありました。実際、私はとってもすっきりツルツルに抜けました(笑)
ただ、煩わしかったのはずっと抜け続けて掃除が大変だったこと。
シャワーを浴びると、シャワーしてる時間より掃除の方に時間がかかって嫌になりました。あーもう早く全部抜けきったらいいのにーーー
って思っていたら、病室の人達も同じことを言ってました(笑)
私がなぜ、脱毛に悲観的にならなかったのか。若い女の子だったらショックだろうけどアラフィフですし。地毛も白髪が多いし💧
それに薬剤師さんや看護師さんがちゃんと脱毛時のお手入れの方法や、ウイッグのことも教えてくれたのが大きかったのです。ほんとに頼りになるんです。
「ファッション的に可愛いものもいっぱいあるし、お値段もさまざまです。たくさん試着できるお店もありますのでお嬢さんと一緒に選びに行ってみてもいいですね」って。
それまでの私は医療用ウイッグなんてすごく高いというイメージがあって私には買えないと思い込んでいました。もし20~30万円もするなら買わずに帽子をかぶっていよう。って思っていたのです。
その頃の私は、まだ病状が安定せず退院できない日が続いていたのですが、このアドバイスで心が軽くなり、希望を持てました。ウイッグ選びってなんか楽しそう♪
でも実際には脱毛までに退院できず間に合わなくてアマゾンで買ったんです。なんと、アマゾンには医療用の帽子やウイッグがいっぱいありました。自分が病気になるまでは考えたこともなかったけど、私が思っていた以上にガンの患者さんや病気で髪の毛のない人はたくさんいたんですね。
ネットショップを見ていると、医療用の高いものからコスプレ用の3000円前後のものまで種類がいっぱいあって選べないほど。3000円ほどの安いものも試しに買ってみましたが、2万円のものと遜色がなかったです(゚д゚)!びっくり!
今後、コスプレイヤーナナオが爆誕するかもですよーーー(≧▽≦)
いまや、ウイッグはファッションなんですね。帽子をかぶるようにウイッグを選んで出かけるとかアリです。お手入れも簡単で、何より白髪を染めなくてもいい。あと髪質により、地毛で出来ない色やスタイルが叶います。あと母がウイッグに興味深々なので、コロナが落ち着いたら試着サロンへ連れてってあげようかと思ってます。なにこれ、ウイッグの宣伝みたいやん(笑)
このブログを書こうと思った私の気持ちとしては、
せっかく長年研究された標準治療が確立しているのに、脱毛などの副作用のせいで治療を迷ってしまう人の気持ちが少しでも軽くなりますように。
私が10か月の治療を受けて思ったのは、病気で苦しむ人をフォローする体制は年々整ってきていると言うこと。あらゆる分野からの窓口があります。
私の病気はこの10年ほどでさらに医療はめざましく進歩し、生存率は改善しています。逆に今でよかったのです。
言葉少ない主治医がつぶやいた、「完治を狙います」という並々ならぬ決意に満ちた言葉に希望を持ってきました。来月で治療終了から10か月になります。完治と言えるまではまだまだ遠いし、決して侮れない病気だと釘を刺されていますが、ずっと明るい方向を見ています。
お読み頂きありがとうございました
※これがほんまのツーブロック(笑)