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元気になれるかな?6 手術編

こんにちは いつもお読みいただきありがとうございます。
まさに青天の霹靂といえる病気を受け止めるのに精いっぱいだった私のお話。泣き笑いの闘病記です。

この病気になる前までは、私はずっと子供のころから体が丈夫なだけが取り柄で生きてきました(笑)
スポーツも好きでいつも体を動かして遊んでいました。
そんな自分が病気になるなんて夢にも思わなかったのです。
それもまさかの小児がんに。
でも、この病気は原因不明ですから誰がなってもおかしくない。私はもう50歳でしたから、大人として色々我慢もあきらめも出来るけど、ひとケタや10代の子供たちがこの過酷な病気と闘っていると思うと、どんなに辛いだろうかと胸が痛みます。それでも、幼いなりに病気と向き合い克服していこうとする姿は私達大人にも勇気を与えてくれます。
十分に大人な私が弱音を吐いてはいられないのです。


さて、化学治療がうまくいったとは言え、もとが大きかったガンは、右足の筋肉や神経、骨、血管などを巻き込んでいたために、手術で大きく切除しなければならず、歩行障害は避けられませんでした。それでも自分の足で歩けるのですから十分ありがたいです。大腿骨や骨盤、脊髄など手術しにくい箇所に出来る事のほうが多いガンです。たまたま体幹から遠いところに出来て、しかも骨に異常がなかった私は、ずいぶんラッキーなほうでした。こんな病気になったけど、病院内ではみんな私を「いいなーーー」「ラッキーですごいなーーー!」って言ってくれます(笑)
みんなそれぞれ厳しい病状を抱えながらも、私の回復を喜んでくれました。
病院外の感覚とは全然違います。環境が違えば、立ち位置も変わるのです。今、皆さんが見ている自分を取り巻く世界も、自分に見えている世界はほんの一部。それを見ただけで自分は不幸だと判断するのはよくある事のように思います。それもったいないです。


手術の後、HCUで回復を待っていた時、担当看護師さんがすごーーく言いにくそうに、慇懃な様子で話しかけてきて一体何事かとビビりました💧
「あのーーーぉ、ナナオさん実はですね、今、予定外の緊急オペの患者さんが手術室に入られていて、今、処置が終わってあと1時間ほどでこちらの部屋に移られます。」
「は、はい。。」
「それでですね、今、実はHCUが満床になっておりまして。。本当に申し上げにくいのですがナナオさんが今、一番容体が安定しておられます」
「え・・・・・・・・・・?」
「大変申し訳ないのですが、、、、、、、えっと、、ナナオさんには、明日までここにいてもらう予定だったのですが、、今晩のうちにもとの一般病室に戻って頂けないかと💧」
「!!!!!!!Σ(゚Д゚)
なーーんだそんなこと??!!全然いいですよっ!!病院内に置いて頂けるなら!!そんなに言いにくそうに言うからただ事ではないと思って外に放り出されるのかと思いました!!ちょっと夜はまだ寒いし、せめて屋根のある所に!!病院は自力で探しますのでそれまではなんとか!!😭って思いました!!!あーびっくりした!!」
ってまだ麻酔が冷めきっていなくてボケてるのか、思わずそんな事を口走ってしまい、

「まさか!!そんな事させるはずないじゃないですか!!!ww」
ってめっちゃ笑われたのでした😂😂😂😂
笑いに包まれるHCU、すみませんでした(笑)
病院を何軒も回った記憶がまたトラウマとしてよみがえるワタクシ!(笑)

消灯時間直前に急に一般病棟に戻ってきた私は、病室のみんなにびっくりされ、次の日、「なんであんな変な時間に戻ってきたの?!」って聞かれて事情を話すとまた同じように笑われたのでした😂

なんかこの病院は何かにつけてすごく丁寧で。それで私は勘違いしてしまったのでした(笑)

脛の筋肉を取っちゃった私は、つま先が垂れ下がるので装具なしではまともに歩けなくなりました。下垂足って言うのですが、脳卒中でも同じ症状になるそうで、たくさんの患者さんがいる分、装具が研究され、発達していて助かりました。
不安定な足首をがっちり支えてくれる装具は、動きは硬いけど安心感があります。装具のおかげで私は今、階段以外はほぼ普通に歩けます。あとは筋トレで足の動きを軽く、自然に歩けるようになるのが目標です。



ズボンの上から装具をつけるのは休日ダサダサバージョン!(笑)

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