皐月三日 旅の記憶その5 青森から弘前
普段なら朝食は食べずに飲み物だけ、十一時ごろに朝昼兼用の食事を取ることが多いのですが、朝から活発に動く旅先では早朝からがっつり食べます。青森駅前のビル内に朝五時からオープンしている市場があり、そこで地物海産物の定食や丼ものが食べられるというのは事前調査済み。
近頃ではめっきりそのつもりがなくても早起きしてしまうようになりまして、この日も自然と六時には目覚めました。加齢めぇ。
ま、おかげで並ばずしてこれを食べられたのですけど。
青森っていえばホタテでしょうってわけで地物ホタテのフライ定食です。海鮮物は基本生が好きなのですが、起き抜けに刺身や海鮮丼はさすがにパス、と胃がおっしゃいまして、この選択になりました。フライならOKなのかよって思いましたが、OKみたいです。我が胃の気持ち、未だよくわからないところがあります。ま、おいしかったからいいんですけど。
観光客だけでなく、市場で働く方や地元民も利用する食堂で、そうしたみなさんはラーメンやカレーを食べていました。その匂いの蠱惑的なことといったら。次は絶対あれだ。
腹ごしらえが終わったら今日のメイン滞在先である弘前に移動する前に、軽く青森駅前観光です。なにせ早朝だから人も車も少なくて空気がおいしい。散歩にもってこいですね。
二時間ほどぶらぶら歩いて、一旦ホテルに戻りチェックアウトしたらいよいよ弘前に出発です。奥羽本線は初めてだからウッキウキです。
休日のローカル線にしては混んでいるなあと不思議だったんですが、考えてみれば当たり前ですね。弘前さくらまつりの真っ最中なんだから。というか、お前もその口だろう何寝ぼけてんだとセルフツッコミしながら楽しむ電車の旅は一時間もありません。
あっという間に弘前到着です。
さあ、いよいよ本日のメインイベント会場に向かう……前にお昼ごはんだな。
食から始まる弘前旅。いいじゃないかいいじゃないか(井の頭五郎風に)。