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進化するために退化する事例3選
飛躍しようと思ったとき、必ずと言っていいほど一度は飛躍の逆、つまり下がらないといけないと思います。今までのやり方が通用しなければ、それを変えるとき、必ずそういうことが起こると思います。
そのことが理解できるような3つの事例を紹介します。
1.ガラケーからスマホ
2.テニスラケットの持ち方
3.数学の勉強方法
1.ガラケーやからスマホ
ガラケーを使っていた人の多くはこれを感じたと思いますが、ボタンがない。どう使ったらいいかが分からない。誤作動で電話をかけてしまったけど、その切り方が分からない。なんてことを乗り越えて今があるという人が多いのではないでしょうか。
ガラケーばっかりだった頃に出てきたスマホは、使いやすいとは言い難いものでした。私もiPhoneに変えたとき、非常に苦労したのを覚えています。ましてやdocomoからSoftBankに変えたから、メールの設定やらなんやらにものすごく手こずりました。
慣れてしまった今になれば、もうガラケーに戻れませんが、変えた瞬間は便利さを捨てなければいけません。捨てたからこそ、今の便利さがあるのだと確信できます。
2.テニスラケットの持ち方
私はソフトテニス部の顧問をしているのですが、この例は、悪い持ち方で慣れてしまった人の話です。最初にちゃんとした持ち方を教えるのですが、どうしても自己流で持ち方を変えてしまう生徒がいるんです。
自分なりに持ちやすい方法を工夫した結果なので、その時はそれで少し上達してしまうんです。しかし、確実に途中で伸びなくなってしまいます。
成長できないことに気づき、直そうとすると、今までと違う持ち方になるので、一気に下手になります。それを乗り越えて慣れてくれば、すぐに上達していけるのですが、その少しの時間の下手が耐えられず、すぐに持ち方を自己流に戻してしまい、結果的に長い間成長が遅くなってしまう生徒がいます。
非常にもったいないんです。一度の退化に耐えて、乗り越えるという経験って、特に中高生で経験している人は少ないので、下手になって、下手のままでいるのが怖いんですよね。気持ちは分かります。それを乗り越える経験を中高生のうちにしてもらいたいものです。
と思い、日々指導しています。
3.数学の勉強方法
数学って、あるとき急に難しくなって、分からなくなったという話をよく聞きます。中2で2次関数を習った瞬間に分からなくなったとか、高校に入った瞬間に分からなくなったとか、つまずく年齢、単元は人それぞれです。
しかし、私が数学の先生として確信を持っていることは、そういう人たちは、その単元でつまずいているわけではなく、すでにつまずいていた結果が、その時期に現れ始めた、ということです。つまり、うまくいっているという状態からすでに転んでいるんです。
○ 授業中に全て理解できていたのが、理解できなくなってきた。
○ 授業を受けて家で問題集を解けば理解できていたのに、できなくなってきた。
○ 理解しなければいけないことを理解せず暗記で補ってしまっていて、その暗記が限界をむかえた。
授業中に全てを理解できるのには限界があります。
授業の復習をせずに問題集だけ解いていても、本質的な理解ができません。
理解するべきこと・暗記するべきことは決まっています。暗記に頼ってしまうと大抵は破綻します。
こういう間違った自分なりの方法で、うまくいっているように思えても、未来、確実にうまくいかないことが目に見てていることがあります。
面倒でも、うまくいっているうちに、良い方法を身につけないと、必ずそのやり方は破綻します。
そのために、自分なりに効率が良いと思っている方法を、一度やめてやりにくい方法にチェンジすることが、結果的にうまくいく方法です。
ガラケーからスマホに変わる感覚が、実力を高めるために必要です。
このVoicyを聞いて、この記事を思いつきました。