#597【旧ブログ2015年11月23日投稿】網走への片道切符(前半:津軽海峡・鉄景色編)
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網走への片道切符(前半:津軽海峡・鉄景色編)
2015年11月23日
http://blog.livedoor.jp/moneylight/archives/52139657.html
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こんばんは。
世間は3連休です。
この3連休もどっかいこうかと思ったのだが、不覚にも風邪を引いてしまい自宅警備。
月曜に発症し、38℃までいくも、火曜には収まったかのように見えたが、
痰と咳だけがずっと残っているという有様。
健康だけが取り柄だった私も、加齢とともにその唯一の取り柄さえもなくなっていくのだろうかと思うと、
愛すべきデブラーメンの摂取も今後減らしていかねばならぬと認識する。
月曜に風邪をひいたのは間違いなくその前の土日のせいである。
実は金曜日に高松に出張へ行く用事があった。
そのついでに土曜日と日曜日に神戸に寄り、麻雀したり、大学へ顔を出したり、同期の桜たちと会ったりした。
ちょうど六甲祭をやっている日であった。
手前味噌ではあるが、やはり我が天文研究会のプラネタリウムは良いね。
ぜひ誇りを持ってやっていってください(といってももうさすがに次を担う後輩の顔は一切存じあげないが…)
所要で懐かしき理学部A棟に一瞬行ったのだが、あそこは何も変わっていなかった。
ただ、トイレットペーパーがコアセルフでもナギでもない何かに変わっていた。
在学生諸君、いつしか君たちも、ただのエレベーターの表示板を見ただけで懐かしくて泣きそうになる日が来るのだ。
さてきょうはその前の前の休みに、北海道へ旅行に行った時の話をしたいと思います。
画像だけは旅行1週間後にブログに上げていたものの、記事をようやく今書き始めるという遅延っぷり。
10/31(土)~11/2(月)で北海道いってきました。
11/2(月)はマネーライト怒りの有給取得。
なぜ今このタイミングで北海道なのかと言うと、なんといっても
廃止される夜行急行はまなす(青森~札幌)に乗るためである。
話し始めると長いのでさらっとすませておくと、
来年3月26日に北海道新幹線が開業するのだが、北海道新幹線は青函トンネルを通るのである。
となると、今まで青函トンネルをとっていた在来線の特急や夜行列車は不要・邪魔になるので、
一気に廃止される。
青函トンネルを取っていた夜行列車は、知ってる人も多かろうトワイライトエクスプレスをはじめ、カシオペア号、北斗星号、そしてこの急行はまなすである。
マネーライト選手はトワイライトエクスプレス、北斗星号には乗れずに結局すでに廃止、カシオペア号は基本的にお一人様では乗れない(乗れるが2名分のルーム料金を払わされる)ので、
せめてはまなすには乗ろうと思った次第です。
あとは、網走刑務所に昔から行きたかったので、そっちの観光ですね。
ルートとしては、往路は全部鉄路、復路は飛行機です。

いつもあげてるルート図ですが、
2012年にいった東北旅行に近い規模である。
切符はこんな感じ。

乗車券は東京都区内から網走までの片道切符です。
なんかすげえ悪いことしたみたいですね。
駅レンタカーを同時に申し込んだので、乗車券は2割引、特急券は1割引になった。
10/31(土)
始発の東北新幹線はやぶさ1号にのって新青森へ。
06:19最寄り駅発の列車に乗らないといけないのに、起きたら06:09だったときの絶望感たるや…。
(なんとか間に合いました。)

盛岡駅では東北新幹線はやぶさ新青森行きと、秋田新幹線こまち秋田行きの切り離しがある。
このはやぶさ新青森行きが、来年3月からは北海道新幹線新函館北斗行きになるわけである。
青森駅着。

今は青函トンネルが開通し、青森から函館は鉄道路線がつながっているが、
昔はここで連絡船に乗り換えていたわけである。
その名残がまだちゃんとホームにも記されている。
♪わ~たし~もひとり~ れんらく~せんにのり~~~
青森駅と函館駅は、ここで船に貨車を乗せ替え、人を乗せ換える終端駅であったため、
阪急梅田駅やJR上野駅地上ホームのような、櫛型ホーム(頭端式ホーム)になっている。
北海道旅行とはいえ、はやぶさ号の青森発車時刻は22:18であるため、その時間までたっぷり青森観光をすることにした。
まずは青森といえば…

青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸でしょう。
ほらっ!みたことあるやろ!
ワイがいつもカラオケで津軽海峡・冬景色を「生演奏モード」で歌う時、カラオケの映像に出てくる船や!
ゆうたら歌枕訪問や。

中は当時のままである。
改修中のため甲板には出れなかったので石川さゆりごっこはできなかったがまあヨシとしよう。

どうでもいいけど、平壌にこんな建物あったよね。
さて次はどこに行こうか。
一つ三内丸山遺跡にいこうか悩んだが、結局私は大湊線に乗り、大湊に行くことにした。
大湊…!
ピクッとした”提督”の方々も居よう。
旧海軍の大湊警備府のあった場所である。
大日本帝国海軍の主要軍港は横須賀鎮守府、舞鶴鎮守府、呉鎮守府、佐世保鎮守府の4つだが、それに次ぐのが大湊警備府である。
海軍は解体された筈だが、他の主要軍港と同じく、大湊も結局海上自衛隊が同じ場所に基地を持っている。
主要4鎮守府に比べれば格段に規模は小さいが、あっぱり青森に来たからにはこれは外せないだろうということで、
青森から片道2時間もかけて大湊へ…。
遠い(確信)


警備府時代の建物が残っていて、中は旧海軍関係のガラクタからオタカラまでが無造作に置かれている感じでした。
高台に展望台があり、そこから海上自衛隊の艦船が見えると聞いて揚々と階段を駆け上ったら、
海を見ながらアベックが超いちゃいちゃしていて非常に気まずかった。
人が全然居ねえからって油断しちまった。
まあどちらかというと、せっかくイイ感じになっている最中なのに、カメラパシャパシャ撮りまくってる24歳の怪しい男性が急に現れるほうが気まずいような気もするが、一応この展望台はどちらかというとラブホテルではなく観光施設であると思われるため、私を優先させていただいた。
海からとるとここまで迫れますね。

そうこうしていると17時にもなっていないのに日が暮れ始め、列車で青森に戻る。
やはり港町なれば寿司食わずして帰れぬと思い、38億年ぶりくらいに回らない寿司を食べた。
ついでに田酒なる地酒を飲んだが、非常に美味にござんした。
22時まで時間を潰すには、スーパー銭湯がちょうどよかったです。
そして22:18。

急行はまなす札幌行き!
ついに憧れのはまなすである。
しかも私は運良くB寝台が取れた。


B寝台に乗ったのは、おそらく小学校4年だったかそのくらいに、幕張メッセで行われた次世代ワールドホビーフェアで配布されていたセレビィを受け取りに行った帰りに父親に乗せてもらった今はなき急行銀河が最初で最後だった。
その時の記憶が蘇るぜ…。
さてこのB寝台、こういうザ・寝台車といふべきこの開放型B寝台は、今はもうこのはまなすでしか連結されていない。
あとはサンライズ出雲・瀬戸という列車にB寝台があるが、あれは個室型でまた別だ。
ここ10年ほどで、寝台列車はほとんど死に絶えた。
最後の開放型寝台車であると同時に、最後の客車定期列車にして、最後のJRの定期急行でもある。
最後づくしなのでこれは何としてでも乗っておきたい…のであった。
ちなみに、北海道は12年ぶりである。
2003年(小学校6年生)のときに家族で札幌、登別、小樽、富良野に行った記憶がある。
そのときは飛行機であった。
ゆえに今日は、青函トンネル童貞を捨てる日でもある。
プロジェクトXのナレーションが脳内をリフレインするぜ…。
札幌へ向けて発車。
乗客の5割位は同業者だと思われるが、半分くらいは普通の旅行客のように見える。
女性の利用者も目立つ。
彼ら彼女らが、北海道新幹線開業後/はまなす廃止後、どのような旅客流路となるかは想像がつかない。
津軽今別駅を過ぎ、青函トンネルに入った。
トンネル内はわりと明るい。
窓から向かい側の線路を見てみると、ちゃんと三線軌条(※説明割愛)になっている。
トンネルを出てしばらくすると木古内駅を通過する。
おお、12年ぶりの北の大地だ。
青森発車から2時間ほどで、函館駅に着く。
ここではまなすはスイッチバックをする(函館駅も櫛型ホームであるからだ!)。
同業者がわらわらと外へ出て行くので、俺も一応カメラをもって外に出てみるが、クッソ寒い。
寝てる時間になんでこんなクッソ寒い真っ暗闇の中機関車の付け替えなんて必死に撮影してんだこの人達はと思ってしまうほど寒かったので、機関車は無視してせっかくなので函館駅を散策。
本当は函館を観光したいところだが、夜中1時だし、汽車に置いて行かれては凍死するので、ここは我慢。
あとはわりかしぐっすり寝れました。
起きたら札幌でした。

うーん、寒いッ!
でも思ったほどじゃないかも?
てなわけで札幌に着きましたが、もう眠いので次回続き書きます。
青森での出来事しか書いてねえじゃねえか…。
おやすみなさい。
みなさん体調にはくれぐれもお気をつけになって…