#601【旧ブログ2016年5月22日投稿】ダージリン:こんな格言を知ってる?「隣のキモオタはキモく見える」

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ダージリン:こんな格言を知ってる?「隣のキモオタはキモく見える」
2016年5月22日
http://blog.livedoor.jp/moneylight/archives/52156303.html
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ぐーてんあーべんと。
マネーライトです。

大型連休はみなさまいかがお過ごしでしたか。
わたしは10連休のうち、はじめの7日間京都に帰っておったが、ひたすらQMA(クイズマジックアカデミー)の新作をゲーセンにプレイしにいき、帰ってはiPadを開きニコニコ動画で「龍が如く」のプレイ動画を鑑賞するという一週間を送っていた。
いまだにQMAやってるんですね、ちょくちょく。
数年前となんら進歩していない。

新社会人として四十数年の懲役を始めた同志たちは、五月病に罹患していないだろうか。
わたしは懲役3年目であるが、すっかり五月病である。
なにせ7月まで祝日がないというのがつらい。
家事や趣味などに要する時間を考えると、週休2日ではとても足りないのだ…。


とはいえ、5月突入も悪いことばかりではない。
2016年の春摘みのダージリンが入荷したので、池袋サンシャイン60にある茶葉専門店に赴いて購入してきた。
ちなみにここ池袋サンシャイン60はもともと巣鴨プリズンがあったところである。
東条英機をはじめとするA級戦犯たちが収監されていた刑務所で、彼らの処刑もこの場で行われている。
それから半世紀が経ち、いまやここは商業施設だけではなく水族館・展望台・プラネタリウムを備える池袋のデイト・スポツトとして生まれ変わっている。
ここで楽しそうに逢瀬に勤しんでいるアベツクを見ると、「ここは東条英機が殺された場所なんですよ(暗黒微笑)」と囁いてやりたくなるが、せっかく買った紅茶が糞不味くなりそうなのでやめておく。

何の話だっけ。
しょっぱなから脱線した。

紅茶は収穫する季節によって大きく3つ分かれる。
春摘み(ファーストフラッシュ)、夏摘み(セカンドフラッシュ)、秋摘み(オータムナル)である。
一般的にイメージされるあの赤い色をした紅茶は、たいていはセカンドフラッシュかオータムナルだ。

それに対して、ファーストフラッシュは以下のような色をしている。
これは私が東条英機が処刑された巣鴨プリズンで購入したダージリンのファーストフラッシュである。




薄めの緑茶と同じような色をしているのである。
こうしてみると、緑茶も紅茶ももとは同じ植物であることがよく分かる。
味も見た目どおりで、セカンドフラッシュやオータムナルとは違って非常にみずみずしく、渋みも少ない。
端的に言えば「薄い」ので、セカンドフラッシュやオータムナルのような一般的な赤い紅茶とは別の飲み物のように感じるが、同じ農園の葉でも収穫時期によって全く違った味や色が楽しめるというのも紅茶の醍醐味のひとつではなかろうか。

こいつがまた高いのだ。
キャッスルトン農園という、ダージリンでも非常に著名な農園のものであるのだが、巣鴨プリズン店のお姉さんに乗せられて、いちばん高いやつを買ってしまった。





20gで約3000円である。
こんな小皿に乗っかった菜っ葉のじゃこ炒めみたいなのが3000円である。
10杯飲めればいいほうだろう。
しかもオレンジペコであるため、かさの割には量がない。
とはいえ渋みも少なく、個人的にはガバガバと飲みまくれるいいお茶だと思うので、一瞬で3000円を腎臓にて濾過させてしまいそうである。




さて、ダージリンとオレンジペコといえば…

今年私は、とあるアニメをようやく視聴した。
あの憎きガルパンことガールズアンドパンツァーである。

あのガルパンといえば、我々のようなキモオタ戦時マニアたちにとっては、軍歌や戦時歌謡を、萌豚コンテンツとしてキモオタたちに消費させた罪深きアニメである。

ガルパンの放送は2012年である。
既にこの頃は夜型のせいでアニメを見まくっていた時期(というよりアニメ見まくっていたから夜型だった説)なのでその存在はよくよく知っていたが、私はこれを視聴しなかった。
キモオタ歴としては、アニメ好きよりも軍歌好きをこじらせている年数のほうが長い。
正直アニメなんて全然知らないほうである。今なんて殆ど見ていない。
一方で軍歌・戦時歌謡知識に関しては神戸市灘区でベスト8ぐらいに入るとは自負していた。

当時放映されたガルパンは、「軍事×萌え」で、軍事オタクとアニメオタクというヘレンケラー顔負けの二重苦を患っているキモオタを釣ってやろうという商業主義の意図が見え見えであったため、軍事オタクではないが類病の軍歌オタクを患っている患者マネーライトとしては、少しこういうアニメを忌避したい気持ちがどことなくあったのだ。
そんな中、ガルパンの中で、日清戦争を歌った軍歌「雪の進軍」が劇中歌として使われたというニュースが飛び込んできたのだ!
マネーライトは激怒した。必ず、かの邪智暴虐のがるぱんを取り除かねばならぬと決意した。マネーライトにはアニメが分からぬ。けれども愛すべき軍歌を萌え豚コンテンツとして豚に消費されることだけに対しては、人一倍敏感であった。

こういうのを同族嫌悪という。
結果的に、もともと陸軍や戦車についてはあまり詳しくなかったということもあり、ガルパンは視聴せずに大学を卒業したのであった。


月日は経過し、2015年。
「雪の進軍」や「カチューシャ(ロシアの戦時歌謡)」、「エリカ(ドイツの軍歌)」を我々から奪い、臥薪嘗胆の思いで無慈悲な鉄槌を食らわせてやろうとしていた天下の希代の逆賊ガルパン鼠野郎が劇場版として復活しやがった。
しかしこの3年の間に、私のガルパンに対する見方はかなり変化していた。
それは、ガルパンがヒットし、大量のキャラソンCDが出たおかげで、今までカラオケに収録されていなかったロシアの戦時歌謡「カチューシャ」がカラオケで歌えるようになったのだ。
民謡としてもともと有名なので知っている人もいようが、このカチューシャは、大祖国戦争のときに好んで兵士に愛された歌である。
ガルパンは見たことなかったが、このカチューシャが収録されたおかげで、よく(ヒトカラで)歌うようになるうちに、ガルパンとやらに対する”感謝の気持ち”が生じてきたのだ。

そんななかで劇場版が公開されたということもあり、年末年始の休暇を利用し視聴しようと思い、Dアニメストアに加入して、秋に買ったiPadにダウンロードさせ、東京から京都へ向かうのぞみ号の中で第1話を見始めた。




結論から言うと、意地を張って見なかったこの3年間を返してくれと叫びたくなった。
女子高生が雪の進軍を歌う時代が来ていたのである。
この歴史的瞬間に、なんでふ立ち会わざるけるや…。

もっといえば、女子高生(二次元)がカチューシャを歌い、女子高生(二次元)がかのロンメル将軍が率いたIV号戦車を操り、女子高生(二次元)が私の大好きなパンツァーリート(ドイツの戦車軍歌)をBGMにスポーツを行う…。
むしろ、時代が私に追いついてきたかのようで恍惚としていた。

年末年始が終わり、江戸の住まいへ戻ると、休日に早速立川へと西進した。
ガールズアンドパンツァー劇場版の爆音上映である。
まさか映画館で、大音響で、しかもオーケストラ演奏で雪の進軍が聞ける時代が来るとは思わなかった。
これで1800円は安すぎる。


「隣のキモオタはキモく見える」の精神で、意地を張り3年も忌避していたガールズアンドパンツァーであったが、
私は私なりの楽しみ方で見ることができた。
軍歌以外にも、各国軍隊由来の行進曲(運動会やTVのバラエティで流れているような有名な曲も多く、みなさんも聞き覚えがあるものも多いです)なんかも劇中で流してくれたりと、なかなか全てにおいて楽しめる作品であった。

みなさんも、好き嫌いせずに、いろんな文化に触れてみてください(大雑把)。

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