#589【旧ブログ2015年2月16日投稿】JRグループダイヤ改正について

★★★★★★★★★
注意:
この記事は、旧ブログ(
http://blog.livedoor.jp/moneylight/)において、【2015年2月16日投稿】に投稿した記事を、Movable Type形式でlivedoorブログからnoteにインポートしたものです。
あくまでブログの継続性を担保するために機械的に記録したものにすぎず、レイアウト等はほぼ引き継げておりません。
また、2014年4月以前の記事については、noteの仕様上投稿日が正しく表示されません。
記事をお読みになりたい方は、旧ブログ側のページにアクセスいただけると幸いです。

<旧ブログ記事へはこちら>
JRグループダイヤ改正について
2015年2月16日
http://blog.livedoor.jp/moneylight/archives/52109358.html
★★★★★★★★★


2月も後半となった。
早いものである。
本日は2月16日である。
「2・16」という数字を見てしまうと反応してしまうをする。
コンピューター(特にスペック厨)が好きな「2の冪」だからということもあるが、それよりも、偉大なる首領様金正日同志のお誕生日だからである。




検索したら、2009年2月16日にもこのブログで将軍様のお誕生日を祝っていたようだ。
いやはや、あの頃は生きていたんだなあ…。
忘れもしない。
2011年の12月、朝起きてツイッター見てたら、「朝鮮中央放送が正午に”特別放送”を行う」というニュースが入っていた。
特別放送は金日成死去のとき以来だったと思うし、これはなんかあるなと思いつつ阪急六甲の阪急そばでひるうどん(学生セット380円)食べてたら、金正日死去の一報が入った。

もう3年以上経つのか、はやいなあ。
ちなみに増税したけど、今も阪急六甲の学生うどんは380円なのかな?


2月16日の2日前は、2月14日である。
男子というのは、2月14日が何の日か重々承知である筈なのに、意識していないように振る舞う。
我が母校の中学・高校は上履き制であった。
朝学校にきて、下駄箱でさっさと上靴に履き替えて、教室へと急ぐのだが、2月14日だけは下駄箱の扉を開けるときに緊張をする。
結局6年間で我が下駄箱や机の引き出しに一切異常は見られなかった。本命などもらえる見込みがないと分かっているにも関わらずである。見込みのない期待してしまう、それが男という馬鹿な生き物の性(さが)である。にもかかわらず、昔のブログを見てみると「バレンタインデーにおける商業主義が云々」と言っていて目も当てられない。


さて、その1か月後、3月14日は何の日でしょうか?
どうですかみなさん、もちろんお分かりでしょう。
そうです、JRグループダイヤ改正の日です!!!!!!!
ホワイトデー?なにそれ白人至上主義の日?

JRグループ(JR北海道、東日本、東海、西日本、四国(※今年は改正なし)、九州)は毎年3月にダイヤを改正します。
最近はJRと直通している私鉄が多いので、私鉄の改正もJRと同日に行ったりするので、毎年3月14日付近は必ず全国的なダイヤの改正があるわけです。

というわけで、きょうは久々に鉄道の話をしましょう(久々?)。
今年のダイヤ改正について話そう。



実は今年の改正は、10年に1度といわれる規模の大改正です。
それゆえに、メディアでの盛り上がりも例年とは格段に違うので、みなさんもいつもより改正内容についてなんとなくご存知のことかと思います。

大規模な改正となっている理由は、2つの路線が開業することにあります。
北陸新幹線と、上野東京ラインの開業です。
今回の改正の二本柱です。
こうして、輸送体系を一新するような路線の開業は、付随するあらゆる線区にも影響しますから、改正が大規模になるのです。
それにともない、大規模というわけではございませんが、話題を集めるような改正内容もあります。

今年のダイヤ改正の主なトピックは以下のとおりです。

1.北陸新幹線開業
1-1.北陸本線と信越本線の第三セクター化
1-2.寝台特急トワイライトエクスプレスと北斗星の廃止
2.上野東京ライン開業
3.東海道新幹線最高速度引き上げ


などです。
上げるとキリがありませんが、1,2についてはメディアで散々報道しているのでご存知のことでしょう。


1.北陸新幹線の開業
現在東京から大宮、高崎、軽井沢を経由して長野まで伸びている長野新幹線を、長野から富山、金沢へと延伸する形で北陸新幹線が開業します。
もともと長野新幹線は北陸新幹線の先行開業区間だったのですが、いつのまにか長野新幹線の名が定着しました。
北陸地方から首都圏へ行くには、特急しらさぎで米原までいってそこから東海道新幹線に乗るか、特急はくたかで越後湯沢まで行って上越新幹線に乗るかしなければなりませんでした(花咲くいろはというアニメで後者のルートが出てきます)。
ですがこれからは新幹線1本で行くことができ、金沢からだと所要時間が1時間半も減り2時間半、ちょうど東京新大阪と同じ所要時間になります。

ちなみに北陸新幹線は計画上では金沢から福井、敦賀を経由して新大阪まで伸びる計画で、金沢から敦賀までのルートは建設が着工されていますが、敦賀から新大阪まではルート自体決まっていないので、我々が若いうちには確実に開業しないシロモノでしょう。

北陸と首都圏の移動が圧倒的に便利になるこの北陸新幹線ですが、影の部分もあります。
それは、長野~金沢間新幹線開業によって、その並行区間を走っている在来線が、JRから切り離されることです。
これが並行在来線の第三セクター化です。
現在、長野から金沢には、信越本線と北陸本線という在来線が走っています。
都会にいる我々からすればたしかにローカル線なのですが、北陸本線は特急や貨物列車も多数走っており、ローカル線としては輸送密度の高い路線です。
ですがこの路線が3月14日をもってJRではなくなります。

鉄道路線の廃止や経営切り離しは公共性の観点から民間企業といえども自由にはできません。
こと元国有企業のJRはなかなか簡単に認めてもらえません。
しかし、新幹線が通ることによって確実に儲からなくなるような路線については、新幹線通すときにJRから切り離してもいいよ、ということにいつごろからかなりました。
その場合は廃線にするか、存続したければ地方自治体が面倒を見なさい、ということになりました。
これにより、地方自治体とJRによって作られた第三セクター法人によって既存の並行在来線の経営を行うことになり、JRの経営から切り離されます。

長野~金沢間は距離が長いので、かなりの区間が第三セクター化します。
4つの県をまたぐので、経営する会社もそれぞれIRいしかわ鉄道、あいの風とやま鉄道、えちごトキめき鉄道、しなの鉄道という平仮名会社によって輪切りとなります。
JRではなくなることにより、運賃もそれぞれの会社で初乗り運賃がかかるほか、列車についても直通が少なくなり、自社線内での運行となっていくでしょう。
在来線利用者が不便被るのは目に見えています。

北陸本線は現在でも特急や貨物列車が多数走る路線です。
貨物列車はともかく、特急はほぼ走らなくなります。
新幹線ができるので基本的に特急が不要になることにくわえ、路線がJRではなくなるので、JRが特急を走らせたがらなくなります。
その路線を保有する第三セクター鉄道へ、線路使用料等々を支払わなければならないからです。

そういった理由もあり、ついにトワイライトエクスプレスが廃止されることになりました。

関西の鉄道少年の憧れである。トワイライトエクスプレス。
大阪・京都~札幌を、日本海沿いの路線(日本海縦貫線と通称される)を一日かけて走る豪華寝台列車です。
鉄道好きではなくとも一度は乗ってみたい、まさに夢の特急です。

それがついに廃止されることになりました。
実は、来年3月に北海道新幹線が開業し、在来線列車が青函トンネルを原則走れなくなるため、青函トンネルを使って札幌へ行くトワイライトエクスプレスが来年3月までには廃止されることはわかっていたのですが、1年早い引退となりました。
1年早まった理由は、やはり北陸本線の第三セクター化でしょう。
もう1年あれば、私もトワイライトに乗れるぐらいのお金と時間を確保できたのになあ…と思わないでもありません。



2.上野東京ライン開業
東京にはいろいろな路線があります。
そのうちのひとつに、東海道本線というのがあります。
運転系統上は、東海道線。これは神奈川県の方から東京駅まで伸びる中距離電車です。
東京駅が終着駅です。
東海道線ではそれより北に行くことはできません。

その少し北側に、上野駅というのがありますが、その上野駅にはたくさんの路線が来ます。
山手線や京浜東北線という電車のほかに、宇都宮線、高崎線、常磐線という中距離電車が3つも上野駅まで来ます。
山手線や京浜東北線は上野駅の南、東京駅方向まで線路が伸びていますが、宇都宮線、高崎線、常磐線は上野駅が終着駅で、線路は伸びていません。

東京の都心というのは上野駅からはもう少し南側にありますから、宇都宮線高崎線常磐線から都心方向へ行こうとすると、上野駅で必ず山手線か京浜東北線に乗り換えなくてはなりません。
東海道線も同じで、東京駅より北に行こうとすると、山手線か京浜東北線の北行に乗り換えなくてはなりません。

このため、山手線と京浜東北線の東京駅~秋葉原駅~上野駅の区間が異常に混雑しているというのが現状です。

じゃあ、ということで、上野駅から東京駅に向かう線路をもう1本作って、宇都宮線高崎線常磐線と東海道線をつなげよう!といって作られたのが上野東京ラインです。

今いろいろ文章で説明しましたが、JRが作ったこの図が一番わかり易いです。




この、山手線と京浜東北線しか南北に行く手段がない上野~東京の区間は、すごい混みます。
普段私は京浜東北線で王子駅から上野駅を経由し、秋葉原まで通勤しています。
朝は意外とそうでもないですが、夜がヤバいです。
上野駅まですし詰めです。
これが少しでも緩和されるかと思うと、一日でも早く上野東京ライン開業して欲しいところです。

山手線と京浜東北線の混雑緩和以外にも利点はあります。
列車を直通されることによる車両運用の効率化という側面があります。
実は、ターミナル駅での折り返しというのは、結構非効率らしいのです。
ダイヤ的にも限界が生まれるそうです。
現在宇都宮線・高崎線・常磐線は上野駅で、東海道線は東京駅でそれぞれ折り返ししていますが、折り返しってめんどくさいらしいんです(よくシリませんけど)。

とはいえ、あとはお客さんがどう動いてくれるかですね。
わたくし個人としては京浜東北線の混雑が緩和される結果が一番望ましいですが、そうなるかどうかは、開業してみないとわからないところですね。


うわ2時前だ。
ごめんなさい、ここでやめます。
おやすみなさいw

いいなと思ったら応援しよう!