＃594【旧ブログ2015年9月4日投稿】パックス・シノハラ

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パックス・シノハラ
2015年9月4日
http://blog.livedoor.jp/moneylight/archives/52131121.html
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こんばんは。マネーライトです。
こんなに涼しい夏は久しぶりですね。
お盆前まではとんでもない暑さだったのだが…バランスの悪い惑星だぜほんと。


どうでもいい人には心底どうでもいいだろうが、山口組が分裂した。
俺はこのニュースに異様に関心を持っている。
というのも、私は大学３年～卒業間際の約２年弱、山口組総本部のすぐ近くに住んでいた。
徒歩で言うと１分程度である。
もう引っ越したから言ってしまうと、住所も
神戸市灘区篠原本町４丁目
まで一緒だった。
要するに同じ町内にいる隣人であったのだ。

日本最強の隣人である。

我が下宿先から、私が敬愛してやまないグルメシティ灘店に行く道に、
ニュースでもよく出てくるあの山口組総本部も分厚いシャッターの前を通る。
監視カメラが通行人を威嚇するように取り付けてある。
監視カメラ界の中でも、山口組総本部の門に設置された監視カメラは監視カメラ冥利に尽きるだろう。

門から自動車が出てくるときは、必ず組の若衆が出てきて誘導する。
ちなみに歩行者や通行する車が優先だ。
俺は何度も優先的に通された。
俺ごときに道を譲った車の中にいた人物がどこの組のオヤビンであろうとも、通行人を優先する。

六甲駅へ向かうルートもここを通る。
大学時代、たまに朝から外出することがあったが、必ず若衆がホウキで組の周りを掃除している。
たいして散らかっていない（山口組の塀にゴミを捨てるような勇者は神戸に居ない）のだが、黙々と掃いている。
たまに挨拶もしてくれる。

ここまで近隣住民に気を使うのは、やはり天下の山口組とはいえども近隣住民を敵に回すとそこで生きていくことはできないからである。
正月やハロウィンの日なんかはあの鉄のシャッターが開いて、中のだだっ広い駐車場で近隣住民や関係者を招いて催し物をしている。
ちょっと前までは正月に行くと「お年玉」が貰えるらしく、本気で行こうか迷ったこともあるが、まああの手この手で近隣住民に嫌われないようにしているのだ。


私が居たころは、あの界隈は平和そのものだった。
山口組が圧倒的に強いので、逆に治安が良くなるのだ。
組総本部のあるまわりで調子こく他の勢力もなければ、暴走族すら来ない。
（もともとアッパーな方々が住む地区であるということもあるが）

グルメシティに行く最中ふと山口組の前を通ると、透明の盾を持った機動隊が塀を取り囲んでいたことは何度かあったが、
「ああまた本部に家宅捜索か」
と思うだけの、篠原本町４丁目のほのぼの風景であり、それ以外で特に事件を聞いたことはない。


が、今後はどうなるかわかりませんね。
４代目田岡一雄組長の頃から支えてきた地元系の古参組たちが離脱したようだが、いまだ全貌は見えない。
山一抗争のころと比べると、法律をはじめとする環境面があまりにも違うので、派手な抗争にはならぬだろう。
ピストル一発打っただけで組長まで捕まるようになっている。
敵対するヤクザを１人射殺したぐらいなら数年で娑婆に帰ってこれるような時代とはもう全く違うのだ。

篠原本町４丁目がこれからも平和であることを願うばかりである。



神戸で思い出したが、こないだ「日本のいちばん長い日」という映画を見に行った。
というかこれがきょうブログで書きたかったネタなのだが…。

ご存知の方も多いと思うが、「日本のいちばん長い日」という映画は1960年代に既に上映されている。
三船敏郎が阿南惟幾陸相を演じた有名な映画だ。
原作は半藤一利なので、原作のほうも有名である。

これが今夏リメイクされたのだ。

ご承知おきの通り、私は近代史が好きなので、ちょうど京都に帰省していた折に見に行った。
見に行く前日に母親に「日本のいちばん長い日っていう映画おもしろかったから見に行ったらええで！」と勧められた。
年を追うごとに母親と趣味嗜好がよく似てきたと心底思う。


簡単なあらすじを書いておくと、
1945年8月15日に玉音放送が流れ日本が無条件降伏をするまでの数日間、主に前日の8月14日に焦点をあてて、陸軍や政府、NHK、天皇、そして反乱軍の動きを緻密に描いている。
陸軍側のキーパーソンとして描かれるのが当時の陸軍大臣阿南惟幾である。
今回は大和ハウスのオッサンが演じている。

さて、阿南陸相の演技もよいのだが、個人的には本木雅弘演じる昭和天皇がクッソ似ててワロタ。
あれだけでも必見である。

この昭和天皇がいる部屋などが、我が母校である神戸大学の六甲台キャンパスが使われているのである。
故に「神戸」でこの「日本のいちばん長い日」を思い出した。

陸軍本土決戦派のキチガイっぷり、鈴木貫太郎の何考えているか分からない感じ、昭和天皇の苦悩…
暇があったらぜひ見ていただきたい。



ねむいのでねます。
きょうは一切画像なしで適当に書いた。
最近は画像入れてちゃーんと文章書いてブログ書かねばと思ってしまうゆえに、なかなか書こうと踏ん切りがつかなくなってしまうのである…。

余談でした。
おやすみなさい。