今も役立つ投資格言②市場はまさに生き物!先人より相場の読み方を学ぶ
こんにちは!金融メディア「Money Bridge」を運用する本郷マサシです。
カムアゲイン!今回のお題は、「投資の格言」第2弾です。
みなさん、東京証券取引所の中って見たことありますか?今では人もまばらな情報提供スペース(東証アローズ)で電光掲示板「チッカー」がくるくる回っているだけですが。※東京アローズは無料で見学できます!
僕が子供の頃に見学したときは、「場立ち」と呼ばれる取引仲介者が独特の手サインを使って活発に取引していましたが、
やがて株式取引は完全コンピューター化、場立ちは1999年を最後に姿を消し、取引所はすっかり無機質な空間に変わりました。
取引所の風景だけではありません。金融がボーダレス化し海外投資家が売買の7割を占め、HFT(高頻度取引)などのハイテクも当たり前になり、株式取引そのものが個人投資家には近寄りがたい存在に変わってしまいました。
そんな時代にはなっても、「安い時に買って高い時に売る」相場の法則は変わりません。売買タイミングの読みは経験がものを言いますが、たとえ日が浅くても、「先人の知恵」が経験不足を補ってくれることも多いのです。
格言1「相場は明日もある」
高値づかみ・ろうばい売りをしないために
わたしたちは投資において、常に客観的な判断ができるわけではなく「感情」がわるさを働きます。
この「感情」がくせ者。
投資家の行動特性を分析した「行動ファイナンス」の1つハーディング理論によると、
投資家は他の投資家と同じ行動をとりたくなるもの
だそうです。だから株価が好材料で上げ調子に乗っていると、「今日中になんとかしないと買い損ねる、自分だけが乗り遅れる」と焦りが生じ、判断を狂わせます。
逆も同じで、悪材料ばかりで株価が下がり続けていると、急いで手放したいとの心理が働きます。これがいわゆる「狼狽売り」。
これらの感情の悪さを防ぐために肝に銘じておきたいのが、
格言「相場は明日もある」
意図はそのまま。
相場は今日で終わるわけではないぞ。
待っていれば好材料・悪材料が出尽くして反転を迎えることもあるぞ。
相場が一時的に過熱または冷え込んでいるときはじっくり構え、先を見てから動いても決して遅くないぞ。
という先人の教えから生まれた格言です。
格言2
「押し目待ちの押し目無し」「戻り待ちの戻りなし」
舌噛みました‥ (笑)
強い上昇トレンドにあっても、やがて値を下げるタイミングがあるはず。
そこまで待つ。これがいわゆる押し目待ち。ところが相場の勢いが本物であるときは、押し目を迎えることなく1本調子で上昇することが多く、押し目を待っている間にいつの間にか時機を逸してしまこともあります。
その逆もあり、値を戻すのを待っていて、結局売り遅れることも少なくありません。
ややこしいなあ‥と思いますよね。僕も過去これで色々と苦労しました。
なかなか一筋縄ではいかないです。
投資の先人たちもこのように、あーでもない、こーでもないと試行錯誤されてきたんですね。
投資に焦りは禁物。
でも、時には果敢な即決で大相場の波に乗っかることも必要。
格言3「辛抱する木に金が生る」
「短気にならずコツコツ努力と節制を重ねれば、やがて成功を勝ち取ることができる」のは世のならい。
相場も同じ、リーマンショックなどで相場が大きく崩れたとき、運よく売り抜けられれば別ですが、逃げ遅れて大きな含み損を抱えることが少なくありません。
そんなとき、あきらめて持ち株を処分すべきでしょうか?
谷が深ければまた山も高し。
大きく落ち込んだ相場もやがては持ち直します!
「辛すぎる‥!見てられない‥!」
よくわかります‥(笑)
でも、じっとこらえて好機を待つ、とくに長期投資では欠かせない心構えです。
格言4「3割髙下に向かえ」
株価が高騰を続けているからといって、いつまでも抱えていると結局タイミングを逸してしまいます。
ではいつ売るのがベストか?
昔からの言い伝えでは、底値から3割のところが天井だとされています。
逆に下げ局面でも、天井から3割下げたところがちょうど買い時だとされてます。「3割高下」は昔から伝えられる格言ですが、テクニカルチャートのフィナボッチともつながるのは偶然とは思えません。
ベテランの投資家さえ時に狂わせる、相場はまさに生き物、いや魔物です。相場どう読むか、判断に迷うことも少なくないでしょう。
自分を見失って相場に振り回される…
そんな失敗を避けるためにも、先人たちの冷や汗と涙から生まれた格言を読み返してみませんか。見失った答えに出会えるかもしれませんよ。
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