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私の貯金の考え方

どのタイミングで貯金をするか?

 今日は前回に続き私なりの貯金の考え方をお伝えしたいと思います。
 多くの人は、新たに貯金や積み立てを行うのは、給料の額が増えた時など、自分の収入に応じて貯金する額を増やしていくのが基本だと思います。

 しかし、それだと収入が減った時や一時的に無収入となってしまった時などは、貯金ができなくなってしまうことになります。収入が減ったから貯金額も減らそうとか、無職になってしまったからそれこそ貯金どころではない、という考えはむしろ普通だと思います。但しこれは、よりシビアな目で見れば言い訳にも聞こえます。収入減や無収入を貯金をしない言い訳にしているのです。

頭に浮かんだ様々な誘惑が、積もり積もって大きな出費になる

 人間生活していると色々と誘惑が頭をよぎります。
 例えば、ちょっとカフェによってコーヒー飲もうとか、仕事で疲れたから今日はグリーンで帰ろうとか、今日はちょっと贅沢してデパ地下によってスイーツを買って帰ろうなど、特に仕事をしているときは、疲れた心と体を癒すため様々な贅沢をしようという思いが頭をよぎります。

 そして、これらの誘惑をその都度受けてしまうと、一つ一つはそれほど大きな出費ではないかもしれませんが、積もり積もるとかなり大きな額となってしまいます。
 
 私は、無駄というのは、自分へのご褒美とか、一度いいものを味わったら戻れないなどという一般に広まった考えがそもそもの元凶であると思っています。多くの人はそういった考えで、無意識のうちに贅沢を正当化しているのです。

後で振り返ってあの出費は無駄だったと思える出費は控える

 でも冷静に考えると、本当に一度いいものを味わったら戻れないでしょうか?
 例えば私も、以前理容室は東京のかなり高級な所に通っていて、一回1万円近くも使っていました。確かに、サービスやカットの技術はよかったですが、退職をきっかけに通うようになった地元の一回3000円のカットでも通い続けるうちに、十分満足できるサービスを受けることができていることに気づきました。

 だから今となっては、例えいい物やサービスを味わったからと言って、全然元の水準に戻せることが分かったし、こういった考えで贅沢を正当化するのはお金を貯めるには弊害でしかないとさえ思っています。

収入がなくなってしまった場合でも貯金を継続するにはどうするか?

 でも、収入がない中でどうやって貯金をするの?と思うかもしれません。 
 退職してすぐに再就職しない場合は一般に、雇用保険加入者であれば失業手当や貯金、雇用保険非該当者であれば退職金や貯金などを頼りに生活自体は今まで通り続きます。
 
 その生活の中で、先ほど述べたような様々な誘惑が浮かんできた時に、一度頭の中で立ち止まって、本当に必要なものか、またより安価な代替品なりサービスで代用できないか?と考えてみます。
 そして、よく考えたらそれは本当に必要なものではないから今回は購入を見送ろうとか、始めはAという商品を買おうと思っていたが、より安価なBでも満足度はそれほど変わらないかな、として当初の予定を変更した場合に、当初使う予定だった金額と実際に使った金額との差額を貯金していきます。

 別に毎回毎回、わざわざ浮かして貯金するために本当に欲しいものややりたいことを我慢する必要はありません。自分で確かに納得できる使い方であると思えば、迷うことなく使うべきです。
 それで一つ一つ我慢していって貯金を殖やしていくことが目的ではなく、冷静に考えて本当に必要かどうかを一度考えるというプロセスを踏むことにより大きな意味があります。

収入が増えたら貯金ではなく、無駄を省けた差額を貯金していく

 例えば、頭の中で始めは少し贅沢にスタバでコーヒーを飲もうと思っていたけど、よく考えてスタバはまた今度の機会にして、今日は自宅でインスタントコーヒーにしておこうとしたとします。

 そしたら、その浮いた分の350円なりを自宅の貯金箱に入れていくでもいいですし、コーヒーではなく金額がもっと大きいものであれば、銀行口座に貯めて行ってもいいと思います。

 すると、当初の予定通り店で使ったとしても、考えを変えて浮いた分を貯金箱に入れたとしても、財布の中身自体は減ってしまいます。
 しかし、後者の場合は、ちゃんと浮いた分が貯金という形で残りますので、後で見た時に今まで自分はこれだけの無駄遣いをしようとしていたと気づくきっかけにもなると思います。

どんな状況でもお金は貯めていけるという意識を持つことが中長期的に資産の増加につながる

 この習慣は、先に述べたようにそれで少しずつ浮かして貯金箱の中身を増やしていくためにやることではありません。もちろん少しでも、お金が貯まるのはうれしいことですが、本来の目的は無駄を省く意識を持ち続けること、そして貯金するという習慣を忘れないということです。

 人間誰しも、順調に定年まで何のトラブルもなく勤め上げ毎月少しずつ積み立てをして退職を迎えることができる人ばかりではありません。むしろ、いまは終身雇用は過去のものになって久しいくらいです。

 終身雇用が崩れた今、収入についても、人生のステージによって波がある人の方が多いくらいかもしれません。そんな時、少なくともどんな状態になってもお金は貯めていけるんだという意識を持つことは中長期的に見て資産形成をするのにとても大事なことであると思っています。

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