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INPEXを配当株として検討。「絶好の買い」なのでNISA成長投資枠で購入
高配当が魅力のINPEX(1605)
今回はINPEXの株をNISA成長投資枠で買った話です。
まず簡単にINPEXを紹介します。
(四季報などを参照)
会社名: 株式会社INPEX
本社所在地: 東京都港区赤坂五丁目3番1号 赤坂Bizタワー
設立: 2006年4月3日
資本金: 2,908億983万5,000円
従業員数: 単体1,384人、連結3,531人
特色: 原油・ガス開発生産国内最大手。政府が黄金株保有。豪州でLNG案件(イクシス)を操業
株価: 1897.5円(2025年2月14日時点)
配当利回り: 4.74%
ちなみに筆頭株主は経済産業大臣ですので、INPEXはほぼ国策会社ですね。
Xで「INPEXが累進配当宣言」という投稿が目に止まり興味を持ったので、配当株として検討することにしました。
私の配当株購入の検討手順
検討手順を以前にこちらのnoteにまとめました。
要約すると、以下のステップで検討し、「買い」と思ったら株を購入しています。
①対象のフィルタリング:まずは銘柄を絞り込む
・配当利回りが3〜5%前後
・東証プライムに上場している
・業界で国内トップ5のシェアを持つ企業
・SBI証券の評価レポート「買い」か「強気」
②業績と株価をチェック:さらに詳しく調査
・株主還元に積極的か
・過去5年の業績が安定しているか
・株価は割高ではないか
③競合比較:同業他社と比較してみる
その手順に沿って、INPEXを詳しく調べてみました。
①INPEXをフィルタリング
一つ一つ確認していきます。
・配当利回りが3〜5%前後
→4.74%なので合格!🙆
・東証プライムに上場している
→言うまでもなく合格!🙆
・業界で国内トップ5のシェアを持つ企業
→国内最大手なので余裕で合格!🙆
・SBI証券の評価レポート「買い」か「強気」
→2024年11月27日更新のレポートで「買い」評価なので合格!🙆
ということで、フィルタリングは余裕で通過です!
ちなみに、SBIで「買い」となっている企業はめったに見かけません。
100点満点で通過ですね!💯
②INPEXをさらに詳しく調査
さらに詳しく見ていきます。
・株主還元に積極的か
INPEXのIR情報を見てみます。
当社は、2022年2月に策定しました「中期経営計画2022-2024」にてお示しした還元方針に基づき、2022年度から2024年度の中期経営計画期間中は、総還元性向 40%以上を目途とし、1株当たりの年間配当金の下限を30円に設定するなど、安定的な配当を基本としつつ、事業環境、財務体質、経営状況等を踏まえた自己株式取得を含む、業績の成長に応じた株主還元の強化に取り組むこととしておりました。
2025年2月公表の「2025-2027 中期経営計画」でお示しした株主還元方針において、2025年度から2027年度の中期経営計画期間中は、1株当たり年間90円を起点とする累進配当による安定的な還元に加え、事業環境や財務・経営状況を踏まえつつ機動的な自己株式取得も行うことで総還元性向50%以上を目指し、業績の成長にあわせて株主還元を強化していくことを基本方針としております。
「2025年度から2027年度の中期経営計画期間中」は、「1株当たり年間90円を起点とする累進配当による安定的な還元」に加え、「事業環境や財務・経営状況を踏まえつつ機動的な自己株式取得も行うことで総還元性向50%以上を目指し」と書いています。
株主還元について、具体的かつかなり踏み込んだ表現で説明をしています。
これは、「株主還元意識を高めるよ!」という強烈なメッセージだなという印象です。
・過去5年の業績が安定しているか
コロナ禍で売上と営業利益が大きく落ち込みましたが、その後の原油価格の上昇や円安の影響もあり、2022年12月期以降、コロナ前を大きく上回る営業利益(コロナ前の約3倍)を生み出しています。
原油価格や為替のリスクはありますが、過去10年遡ってみても、売上が落ち込んでいるのはコロナの時(2020年10月期)のみです。
したがって、安定性は極めて高いと言えるでしょう。
(経済産業大臣が筆頭株主の国策会社ですし😆)
・株価は割高でないか
代表的な指標を見てみます。
・PBR:0.48
・PER:6.89
ともにかなり低い水準で、非常に割安に見えます。
ちなみに、コロナ禍の日経平均構成銘柄の平均PBRは0.9倍くらいだった、と聞いたことがあるので、それと比較してもINPEXは極めて「割安」かなと思います。
というか、これは日本を代表するプライム上場企業としては低すぎる水準なので、INPEXとしては株価を上げるのが大きな使命になりますね💪
③INPEXの競合比較
INPEXは国内外で石油・天然ガス等の権益を持つ会社です。競合らしい競合はいないように思いますが、業種としてはENEOS(5020)が近いですね。
(ちなみに私はENEOSの株は保有しています)
事業の比較は難しいので、以下3つの観点で「どちらがお買い得か?」を比較してみます。
・営業利益:INPEX>ENEOS
・配当利回り:INPEX>ENEOS
・PBR:INPEX>ENEOS(INPEXの方が低く割安)
となりましたから、ENEOSよりもINPEXの方が「買い」なのではないでしょうか。
NISA成長投資枠で購入
ということで私のINPEX投資判断は「絶好の買い」となりました。
(エネルギー関連の銘柄なので「トランプリスク」もまぁまぁな懸念材料ですが、トランプ政権はすでに動き出しているので、それも株価に織り込まれているという判断をしました。)
「NISAは非課税だが損益通算ができない」という特性をふまえ、「配当利回りが高く、成長性はそこそこ(でも極めて安定している)銘柄はNISA向き」というのが私の持論です。
そこで、INPEX株購入にNISA成長投資枠を使うことにしました。
NISA成長投資枠の年間の上限は240万円ですが、まだ2月ですし枠を余らせておきたかったので、今回は700株を購入しました。
・購入株数:700株
・購入株価:1930円
・購入金額:1,352,100円
繰り返しになりますが、INPEXは「2025年度から2027年度の中期経営計画期間中」は、「1株当たり年間90円を起点とする累進配当による安定的な還元」と掲げています。
私はこれで、今後3年間は年間63,000円(非課税)の配当を確保することができました😆
なお今後の株価については、後日振り返りのnoteを書こうと思っています(株価が上がっても下がっても必ず書く!)。
以上、「INPEXを配当株として検討。『絶好の買い』なのでNISA成長投資枠で購入」でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
株を購入する時の一つの考え方として、参考になれば幸いです。
継続は力なり!
千里の道も一歩から!