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ち◯この話
真面目に不真面目な話をちょっとします。
医者の仕事として泌尿器系の診察をかれこれ200症例ほどしているのですが、そこでの個人的な統計を書いていこうと思います。ここで大事なことは、一般男性の統計では無いということです。というのも、陰部の治療を希望されて来院されているため、少なからず悩みがあっての方ばかりです。悩みがない男性は来ないので、症例統計に偏りがあるのはご了承ください。
◽️真性包茎
割合は30人に1人です。
真性包茎とは、皮が完全に剥けない状態の人のことです。本当に剥けないです。年齢層としては20代が多く、おそらく性交渉経験がなく、今後のことを考えてご相談に来られてる場合が多いです。
◽️性病
割合は100人に1人です。
明らかな尖圭コンジローマなのですが、病歴聴取をすると、風俗通いが多い傾向があり、本人の自覚なく来院されることがあります。尖圭コンジローマは疼痛なく、鶏のトサカ状のイボイボができる性病です。まずはそちらの治療をと勧めて帰宅していただきました。
◽️割礼
割合は50人に1人です。
外国人の方に多く、宗教的な理由で幼少期に皮を切除したものの、キレイに切り取られている訳ではないため、整容目的で来院されることがあります。
◽️シリコンボール
割合は50人に1人です。
シリコンボールとは、陰部の皮の中に直径5mm大ほどのボールを埋め込むもので、性行為の向上を目的としたものです。高齢の方に多く、昔に入れたという話をよく聞きます。個人的な知識として、極道の方が刑務所などでプラスチック歯ブラシを削って無麻酔で皮膚を切って中に入れたというものを聞いたことがありましたが、そこまで患者背景を尋ねることはできませんでした。これ皮下で動くんですよね。なので、診察時に皮下を転がして位置を変えることもできました。
◽️尿道下裂
割合は200人に1人です。
尿道下裂は、排尿口が正常な位置とは別の場所にもうひとつあるもので、軽症の場合は正常位置と連続している場合があります。Googleで簡単に調べると、男児の200〜300人に1人と出て来るので、まぁまぁ割合は合ってるんだなと思いました。軽症例では排尿部分が正常部位と連続しているため、自覚症状はなかったとの事です。
さいごに
男なら、大浴場でよく見るち◯こですが、仕事を通してまじまじ診察すると、十人十色なんだなと思いました。もし自由診療をする機会がある男性医師がいれば、一度は泌尿器の問診バイトをしてみるのもオススメです。新しい発見があります。