要る?要らない?別荘地の温泉権利
行楽シーズン皆さん真っ只中、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
少し肌寒い日が続くと恋しくなるのが温泉です。
今回は自宅温泉の権利について正直な感想を書こうと思います。
まず結論から言いますと、我が家の場合 無くても良い です。
大きな理由は
・イニシャルコスト・ランニングコストが結構かかる
・加温が必要な場合、給湯器の選択肢が少ない
・小さなユニットバスでは気分が出ない の3つです。
一つ目 コストがかかる問題
イニシャルコスト
自宅温泉のイニシャルコストは家を購入した際に
別荘地の管理会社に収める
温泉権利預託金80万円+名義変更料10万円です。
因みに私が住んでいる別荘地は
10年毎の更新料と言うのは発生しません。
預託金は家を売却すると管理会社から売り主へ返却されるシステムなので
不動産の値引き交渉をすると預託金と同額の80万円が
値引きされるケースが多いようです。
ランニングコスト
毎月の温泉使用料が5立方まで3000円・メーター使用料500円
温泉の超過料金が1立方あたり300円。
基本の5立方ですと3人家族が毎日温泉に入るのはちょっと厳しい。
2日に1度温泉を使用するイメージですね。
ご参考までに他の別荘地の温泉権の情報も載せておきます。
大手別荘地の代表格 伊豆急伊豆高原別荘地の場合・・・
温泉権利が元々ついておらず新たに取得する場合は
使用期限10年の権利金 200万円。
元々権利が付いている場合は
名義変更料 20万円~25万円。(※分譲区画により異なる)
その後更新料として
・10年分 66万円~95万円。
・5年分 35万円~50万円。(※10年分、5年分共に分譲区画により異なる)
毎月の温泉使用料10立方まで(メーター使用料含む) 8200円です。
こんな感じで別荘地により温泉にかかるお金が全然違うので要注意。
温泉の供給源や泉質も別荘地により様々なようです。
湯量が豊富な熱川から管を引っ張ってきている分譲地や
別荘地独自で温泉を供給・管理している所もあります。
伊豆高原の売り別荘を見ていると
温泉権利を更新せず休止している家が多いです。
これは別荘地にもよりますが休止手数料を徴収する所もあるみたい。
無駄なコストをかけたくない場合、もともと権利が付いていない方が
気分的に楽かもしれません。
2つ目 給湯器問題
私が暮らしている別荘地の温泉は加温が必要な低温泉です。
しかし分譲開発された当初の40年前、自噴する程湯量が多く
湯煙で別荘地内の道が見えない程だったそう。
(※ご近所のマダム談)
時と共に温泉の水脈が変わってしまったみたいです。
家を購入してすぐにお風呂のリフォームをしたのですが
日々の給湯はエコキュートで賄いたかったので
温泉も一緒に温められるかと尋ねると工務店さんの答えはNO。
複雑構造のエコキュートには温泉のミネラル分が大敵だそうです。
結局、温泉専用にお安いガス給湯器を付けてもらいました。
という事は田舎暮らしのお約束 プロパンガスの契約も必須。
プロパンガスって基本料金が割高なんですよね。
伊東市内のガス会社は何社かありますが
プロパン基本料金の相場は1800円前後。
ガスを使うのは温泉の加温のみで
毎月3500~4000円程支払っていたと記憶してます。
移住して5年位は温泉を使用していましたがだんだん頻度が減り
ガス給湯器の故障を機にプロパンガスの契約を切りました。
3つ目 温泉気分が出ない問題
温泉はひなびた雰囲気や美しい景色を肌で味わえるのが最大の魅力。
浴室内のインテリアや浴槽の大きさも温泉気分を盛り上げてくれますね。
我が家の元々のお風呂は元オーナの拘りが詰まった在来工法の浴室でした。
浴槽と床は伊豆石、四方の壁には真っ黄色な磁器タイル、
大きな窓にはお茶摘み娘と大室山が描かれた
特注のステンドグラスがはめ込まれていました。
今でも忘れられないインパクト大のお風呂は
経年劣化で石張りの浴槽部分から漏水しており
床下全体がシロアリの温床と化していました。
それを父の介助がしやすいようごくごく普通のユニットバスに
リフォームしたので使いやすさは向上したけど温泉気分は皆無に。
温泉を入れても独特の匂いもしないし
何となく湯冷めしにくいかな?という感覚しかありません。
なので、近所の施設やホテルの日帰り温泉に入りに行った方が
ありがたみが有るなぁと感じています。
あともう一つ。
ミネラル分が多い故、温泉の蛇口にこびりついた白いカピカピが
どうこすっても落ちなくて掃除が大変です。
家を購入した当初「おまけがついているみたいでラッキー」と
思っていましたがデメリットも孕んでいるのが自宅温泉の実情です。
どなたかのご参考になれば嬉しいです。
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