縫った・縫った・縫った。
皆さんいかがお過ごしでしょうか。
毎日暑い日が続きますね。
突然ですが、我が家にはエアコンと言う
文明の利器が1台も有りません。
伊豆高原は地形のアップダウンが激しいので
涼しい場所、暑い場所があるようですが
私が住んでいる森の中は木陰と
海からの湿気を帯びた風のお蔭でしょうか。
どんなに暑い日でも室温が30℃を超える事は稀で
凪の時間以外は家中の窓を開け放つと
冷たい気持ちの良い風がサーッと通り抜けます。
市街から来訪される方は皆さん口々に
「街中より2~3℃涼しいねぇ」と喜んでくださいます。
冷房の利いた部屋の快適さとは違った感覚なんですが
暑いんだけど心地よいです。
加えて昨今の電気代高騰ですよ。
昭和レトロな我が家はノー断熱材は当たり前。
さらに大きな吹き抜け+窓だらけな超低気密な家でして
基本的に夏涼しく冬も寒い。
そんなスッカスカの家を冷房で冷やそうだなんて・・・
もう、考えただけで背筋が寒くなります。
これらの理由から我が家はエアコン無し生活を続行中です。
とは言え、長年住んでいるとこの環境に体が慣れてしまって
毎年それなりに「暑い暑い」と言いながら
扇風機でしのいでいたのですが今夏はいつもと様子が違います。
父が寝たきり生活に突入し、上手に体温調節が出来ないのか
上半身のみ玉のような寝汗をかくようになってしまいました。
なので朝・夕2度のお着換え&清拭が欠かせません。
それに伴い着替えのパジャマが
何枚あっても足りない状況に陥りました。
慌てて涼し気なしじら織りのパジャマ2枚組を
通販で注文しましたが市販のシュッとした
格好の良いパジャマはアームホールが狭すぎて
腕と肩の筋拘縮が強い父には着せる事が出来ません。
介護専用のパジャマを探してみると
これが結構なお値段(1組4000円~8000円台)するんですよね。
だったら少々不格好でも父の身体に合った形で
自作するのが良さそうだと言う結論に至りました。
メンズ用甚平の寸法を参考にシンプルで
アームホールがゆったりした物を作ろう!
まずは生地の調達から。
一番最初に飛びついたのは4m330円と言う破格値の生地で
アパレル工場の残布を通販で購入しました。
シャツ用の薄手の木綿だったのですが布の密度が高すぎて
父に試着してもらったところ、
より一層汗だくになってしまい大失敗。
お値段以上に質が良く素敵な生地だったのですが・・・残念。
それから埋蔵品の木綿やリネンの生地を
棚から引っ張り出して何枚か試作してみました。
もっと簡単に無駄な布が出ないよう袖丈や見返しを工夫して
着替えさせやすく涼しい父用パジャマが完成!!
数えたら1か月の間にパジャマの上着だけで7枚縫いました。
完成形のパジャマの生地は「ラ・モードコンド―」さんの
1m500円の綿サッカー生地に落ち着きました。
ボタンは「激安のお店 手芸ナカムラ」さんの
プラボタン10個で55円。
1着当たりの材料費は大体600円位です。
手作りって楽しいし節約になるしでホント最高♪
その後、<マラソンタオル>なる物を知りました。
脇が縫っていないベストのような形で肌着の代わりに身につけ
服を着たまま取り換える事が出来る優れものです。
↓この動画を参考にさせていただき早速作ってみました。
安価なフェイスタオルを加工してあっという間に10枚縫えました。
1日2回のお着換えの合間にこのマラソンタオルだけ
パパッと交換しスッキリ・サッパリです。
↓ こちらは完成形パジャマとマラソンタオルを装着した図。
6月の半ばから週1の訪問入浴が始まりましたし、
訪看さんから効率的に体を冷やす場所を教えて頂いたので
柔らかい保冷剤を数か所当てて対処しています。
父的に少しは快適になったかな?と思っています。
あとは水分をいかに取らせるかが目下の課題。
気に入らないと口をつぐんで断固拒否するので
味を変えたり色々と試していますがなかなか難しいですね。