着物と思い出のセーラー服おじさん
今月初めに姉が1年半ぶりに遊びに来て以来、
ずっと軽い躁状態が続いている父。
いつも自分以外に興味・関心のない父ですが
ごく稀に家族に強い関心を向ける事が有ります。
昨晩、突然母の服装が和服なのに気付いて
(※母も私も随分前から和服を普段着にしています。)
「なんでそんな格好しているんだ?馬鹿な真似はよせ」と
イチャモンを付けてきました。
因みに父は年がら年中、朝から晩までパジャマかスウェット。
こんなラフな服装の人が他人の格好に文句を言うこと自体が意味不明です。
母も全く気にする人じゃないので
「私の勝手でしょ?フンッ」と一蹴して父の部屋を出たそう。
普段私や母が何をしていても殆どスルーなのにスイッチが入った途端
急にあれこれ言ったりして。。。
正直、家族としてはチョット面倒臭いです。
知り合いが全く居ない伊豆に移住して個人的に何が一番良かったって
服装で他人にあれこれ言われないって事。
生まれ育った私の田舎では他人の変化に超敏感な人が多くて
着物を着て出かけようものなら
「あらカオマールちゃんお見合い?」なんて言われてしまうのです。
そして翌日には「カオマールが婿さん貰うってよ」と
あらぬ噂が広がるのがオチでした。
ド田舎の情報網&監視システムはネット並みにもの凄いんです。
それを想えば今は天国です。
父の家族への関心はじきに冷めるでしょうから
私は着たいものを好きな時に着ようと決意を新たにしました。
そんなこんなでふと、学生時代に名古屋でセーラー服おじさんこと
安穂野花(あんほのか)さんの路上ライブを
初めて見た衝撃を思い出しました。
強烈なインパクトの見た目とは裏腹にメルヘンでほんわかした
自作の楽曲が独特の雰囲気を醸し出していました。
目の前でイキイキと歌いスカートをはためかせて踊る案穂野花さんに
おじさん&セーラー服の組み合わせって不思議とマッチするんだ~と感動。
自由ってこういう事かもと私の中で何かが転換した出来事でした。
※安穂野花さんは「山とセーラー服と音楽の融合をしなさい」と
お告げを受け活動されているとの事。
ご興味のある方はぜひ動画サイトを検索してみて下さい。
それ以来、女性はズボンもスカートも化粧もすっぴんもOKなのに
男性だとダメ(近頃ではややOKになってはいるけど)とか、
いい年してその恰好はどうよ?等々の括りがあって
結構不公平だなぁとずっと引っかかっているんですよね。
これは宗教上の縛りが無い日本だから可能な事かもしれないけれど
自分が好きでしている格好ならどんなのでも良いし、
お化粧をして本人が幸せを感じるならそれが一番だと思うのです。