税収を最大化させるには…今のままじゃ全然ダメ
・消費税は、好景気でこそうまく機能する
・税収を最大化するために、税金の教育をしろ
というお話です。
※大河内薫マネリテ戦略室 Voicy 7月1日放送より
■ 間違っている消費税と所得税
日本は、税金がないと成立しません。
企業で言うところの、売り上げにあたるからです。
だから、日本政府は税収を上げたいわけです。
そんな背景があり、○○税という名目で、あの手この手を使い、税金を集めています。
ただ、税収を最大化させるためには、今のやり方は間違っています。
今回は、消費税と所得税に絞り、今の制度について切り込んでいきます。
■ 矛盾している消費税
まずは、消費税。
最も身近な税金です。
毎日、お金を払えば、ほぼ間違いなく消費税が課されますよね。
そして、それは老若男女、みんな同じです。
赤ちゃんですら、オムツを必要としますので、間接的に消費税を払っていると言えます。
そんな、日本人にとって最もなじみの深い消費税ですが、今の消費税の扱いには、矛盾していることがあります。
■ 消費税は、罰金のようなもの
消費税というのは、いわば罰金のようなものです。
100円で買えるものが、消費税10%なら、110円になります。
罰金がかかると言われると、当然いやですよね。
そうすると、消費が冷え込みます。
結果として、企業の売り上げが落ち込みます。
僕たちが普段お金を払うとき、そのお金は企業に払っているからです。
・車を買うときは、トヨタや日産に
・お菓子を買うときは、森永やコンビニに
すると、回りまわって、次は従業員の給料が減ります。
企業の売り上げや利益が減ると、人件費を減らしにかかるからです。
そして最後に、国民の手元のお金が少なくなります。
そんな中、お買い物に行くと、商品に罰金がかかっている。
これが、消費税なんです。
■ 消費増税により、税収の増加ペースは鈍化した
では、税収の観点では、何が起きるでしょうか?
消費税が8%に増税したときの話をしましょう。
2014年、消費税を8%に増税したとき。
その年の税収は、年間7兆円増加しました。
一見、良かったねで終わる話に見えます。
・国民や企業は痛みを感じたけど
・それと引き換えに税収が上がった
とね。
でも、それで終わる話ではありません。
問題は、2014年以前と、2015年以降を比較したときです。
2014年以前、消費税が5%のとき、税収は年間で2.1兆円増えていました。
そして2014年、増税した年は、年間7兆円増えたと。
しかし、2015年以降は、年間0.8兆円の増加に留まりました。
簡単に計算すると、増税をしてから6年目で、増税をした方が税収が減ることになります。
だから、消費税の増税は、長期的にみるとメリットが1つもないわけです。
■ つまり、消費税は好景気に適したもの
では、なんで消費税なんてシステムがあるのか?
消費税は、景気がいいときに導入するシステムなんです。
景気がいい時は、罰金があろうがなかろうが、みんなお金を使います。その時に消費税があると、有効に機能するわけです。
逆に言うと、景気後退時の消費税増税は、御法度です。
国民も企業も痛むうえ、税収も減るからです。
だから、景気が後退している今、税収を最大化するためには、消費税の撤廃が最適と言えます。
■ 所得税は、源泉徴収で自動的に集められる
そしてもう1つ、所得税です。
大半の人は、給与天引きにより、所得税を納めています。
サラリーマンは、何も知らなくても、会社が天引きしてくれるから脱税にならないわけです。
そして、国家としては、これが最適解だと思っています。
確かに、それで良い時代もありました。
高度経済成長期のころは、一流大学からサラリーマンが大量生産され、税収も安定的に増加しました。
国は何もしなくても、勝手に所得税が入ってくるわけです。
でも、働き方が多様化した今、税収最大化という観点で、この仕組みは変えていく必要があります。
■ 確定申告を教育すべき時代になった
現代では、サラリーマンだけでなく、フリーランスやギグワークという働き方が増えてきました。
つまり、確定申告をする必要のある人が増えてきたということです。
一方、これまで国は、税金の教育を放棄してきました。
その結果、確定申告をすべきなのに、していない人が一定数でてきてしまいます。
しかも、その人たちに悪気はなく、ただ知らないだけです。
だから、現代において税収を最大化するためには、確定申告の仕方に始まる、税金の教育をしっかり行わないといけません。
日本もそういう局面に入ってきた、と感じています。
■ まとめ
さて今回は、
税収を最大化させるには…今のままじゃ全然ダメ
・消費税は、好景気でこそうまく機能する
・税収を最大化するために、税金の教育をしろ
という話をしてきました。
今後も毎日noteを更新していきますので、よろしくお願いいたします。
それでは、最後まで読んでくれたあなたに、幸あれ!
じゃあね!
大河内薫マネリテ戦略室
▶️ https://bafs-style.biz/monelite88n
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