「2/3復活」早稲田大学マンドリン楽部のマンドローネ
みなさま、お疲れ様です。めたるぐる こと山口 敦です。今日は、昨年のこの場で、私が勝手に立ち上げた「早稲田大学マンドリン楽部のマンドローネ復活プロジェクト」のその後と、本年の大変充実したマンドローネライフに関して報告させていただきます。
まず、詳細はこちらに記述された通り。
https://note.com/mone1213/n/n373a82e54ea4
私の出身母体の早稲田大学マンドリン楽部(以下、「WMG」には3台のマンドローネがあり、どれもいい楽器であったのですが、自分がマンドリンから離れてしまった30代半ばから50代前半の間に、楽器は壊れ、奏者も学生からは出ずにOBが演奏をするようになっていました。私は6年前からマンドリン活動を再開しており、WMGとも疎遠となっていました。前年のコメントと一部重複しますが、このプロジェクトに関しての概要をまとめます。
早稲田WMGのローネの歴史を簡単に記します。3台とも渡辺です。初代は、1963年に制作されました。小柄で甘い音色。弾きやすいので、まず、この楽器で初心者はローネの練習をしていました。自分は一度も本番では使わなかったですが、自分の定演の時は大妻女子大の指揮者がこれを弾いて賛助してくれました。女性でも弾けます。ニックネームは長老。もう一つは1966年誕生で、テンションがあり、遠達力のある名器でしたが、握力が必要でした。バカなOBが彫刻刀でWMGと表面版に書いたので、ニックネームは彫り物。ちなみに小職は1965年生まれであり、自分と同じぐらいの年齢。故障するのも無理はないです。自分の生まれる前からの楽器もあり、何人もの先輩達がこれを弾いてきたと思うと感慨深いものがあります。↓は1968年の100回記念公演の写真です。長老と彫り物がぴかぴかで乗っています。
3本目が黒豚というニックネームのある巨大な渡辺3号。私が入部した1985年、OBの寄付金で寄贈されて3台目となりました。この楽器は音程はいいのですが、あまり遠くに音が飛ばない楽器でした。ハードケースが黒いので黒豚です。このハードケースの取っ手もなくなっており、運搬が難儀で、現役が使用しなくなった理由の一つでした。
まず、現役のメンバーにOBが全て、支払うので、WMGのローネを修理させてほしいとの打診をしました。実はこの段階では修理代の負担に関しては、白紙。現役もそれならということと、昨年の冬の賛助で出演した際に仲良しになった低音パートの方々と2022年の1月中旬、絃楽器のイグチの井口さんに修理可能かどうかのチェックをしていただきました。
結果は、長老に関して、ペグが割れているうえ、もう胴体がへこんでしまっており、修理代は高いうえ、修理してもいい音が出るかどうかは保証できないと言われました。残念ながら修理は見送りです。今も部室の片隅にあります。悲しい。
彫り物に関して、強烈に反っていました。また、ペグもおかしい。ただ、胴体はへこんでおらず、反りを矯正すれば、修理できるかもしれないとのこと。私の判断で修理をすることにしました。この際、ローネ棒の角度が楽器と並行していましたが、奏者側に少し曲げてくれることも井口さんに提案されました。是非ともということで。
そして、反ってはいたけど、修理は不要かと思っていた黒豚ですが、反りはこのまま放置できないということで予防保全もかねて修理することに決まりました。ハードケースの修理もお願いしました。
見積もりは30万円強。財源もなく猪突猛進に走ってしまいましたが、最悪は、自分の貯金崩してとも思っていました。とりあえず、疎遠になっていた稲友会の幹事長におそるおそる。もう既に総会を終え、22年度の活動予算も組まれた後。しかし、会長からはコロナでOB会合奏ができない分、活動費が浮くので、それを使っていいということに!!感謝、感謝です。疎遠になっていてごめんなさい。これからはいろいろ手伝います。本当に感謝。
20万円強、不足するのですが、自分の知る限りのローネ奏者のOBに連絡。遠くは静岡までお願いしたら、何てことはない。あっという間に20万円揃いました。大学を通して寄付金という形でもよかったのですが、手続きが大変であったので、そのまま直接、イグチさんに支払いました。ローネ愛マックスのOBがたくさんいてよかった。泣きそうになりました。
さて、どきどきのGW、現役の学生達とイグチさんまでローネを受け取りに。反りは解消し、ローネ棒の穴も角度が変わり、ケースも修理完了。
音はというと古弦であるため、わかりませんが、良き時代の音の片りんは聞こえました。今後、弾き込んで改善してくれればと思います。
良かった。良かった。しかし、課題も残ってしまいました。現役から奏者を出すことを望んでいたのですが、コロナの影響でOBの訪問が許されなくなってしまったのと、自分が多数の団体の演奏会に参加してしまったため、現役に十分なアドバイスができませんでした。2023年こそは、現役から奏者を出すべく、がんばります。ローネ互助会の方々にもいろいろとお願いしようかと。SMDが埼玉演奏会に来てくれましたが、奏者3名! がんばりたいと思います。
さて、ここからは今年のローネ活動を振り返って。今年は9月までに6ステージ出ました。ラッキーだったのはこのうち5ステージは加藤さんと一緒であったので、ずっと指導を受けられてことです。
今年のエポックメーキングその1は、伝統あるOSTに初参加したこと。16日に投稿のあったXiaozhenさんが弾いたあの獅子頭(以下、「ライオンヘッド」)を所有しています。今回、加藤さんが、ライオンヘッド、私がOSTがもう一台所有するヴィナッチャを借りて参加しました(「以下、メスライオン」)。
そして、その2はなんといってもマンドリンオーケストラ コンコルディアの第50回記念公演に参加させてもらったことです。メスライオンで参加しました。密度の高い、邦人作品でまとめられた2部、3部は譜読みも難儀しましたし、情報量が多く、正味1カ月の準備期間では消化不良でした。久しぶりの体験ですが、終曲の最後の方で、もう終わってしまう、、、という寂しい気持ちになりました。次の週はロス状態。いろいろ名曲ありましたが、歸山さんが書き下ろした「SUTAIN-50」はしびれました。
しかし、なんといっても、ローネのメンバー。加藤さんに加えて、いつも近くて遠くの石川さん(ツイッターで身近なのだが、1年に数回しか会えない)、また、他団体でもお世話になっているXiaozhenさん。オールヴィナ。奏者4人ですが、5台のビィナ。独特の音が響き渡っている、SUTAIN-50はヴィナの枯れているけど、奥深い音色が響き渡ります。加藤さん、石川さんが揃えば、世界最強ですね。
さて、自分はまだ、12月25日には本番が残っています。メトロポリタンマンドリンオーケストラの定期演奏会。きよしこの夜バルトーク弾きます(ギターで)。
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また、来年も多くの出会いがあり、充実した1年となりますように。平和が戻ってきますように。本番で弦が切れませんように。皆さま、良いお年を
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