樋口廣太郎さんの二つの十則
完全なメモ✏️
【仕事十則】
基本に忠実たれ。基本とは困難に直面したとき、志を高く持ち、初心を貫くこと。常に他人に対する思いやりの心を忘れないこと。
口先やアタマの中で商売をするな。心で商売せよ。
生きた金は使え。死に金を使うな。
約束は守れ。守れないことは約束するな。
できることとできないこととをハッキリさせ、YES/NOを明確にせよ。
期限のつかない仕事は「仕事」ではない。
他人の悪口を言うな。悪口が始まったら耳休みをせよ。
毎日の仕事をこなしていくとき、「今、何をすることが一番大事か」ということを常に考えよ。
最後までやりぬけるか否かは、最後の一歩をどう克服するかにかかっている。これは集中力をどれだけ発揮できるかによって決まる。
ふたりで同じ仕事をするな。お互いに、相手がやってくれると思うから「抜け」ができる。ひとりであれば緊張感が高まり、集中力が生まれて、よい仕事ができる。
【管理職十則】
組織を活性化しようと思ったら、その職場で困っていることを、ひとつずつ潰していけばよい。人間は、本来浮かび上がろうと努力しているものだから、アタマの上でつかえているものを取り除いてやれば自ずと浮上するものだ。
職位とは仕事のための呼称であり、役割分担を明確にするためにあるものだと考えれば、管理とは何かがキチンとでてくる。
「先例がない」「だからやる」のが管理職ではないか。
部下の管理はやさしい。むしろ、上級者を管理することに意を用いるべきである。
リーダーシップとは部下を管理することではない。発想を豊かに持ち、部下の能力を存分に引き出すことである。
「YES」とは部下だけで返事をしてもよいが、「NO」の返事を顧客に出すときは、上司として知っていなければならない。
人間を個人として認めれば、若い社員が喜んで働ける環境が自ずとできてくる。
若い人はわれわれ自身の鏡であり、若い人がもし動かないならば、それはわれわれが悪いからだと思わなければならない。
若い人の話を聞くには、喜んで批判を受ける雅量(※)が必要である。
結局、職場とは人間としての切磋琢磨の場であり、練成のための道場である。
※ 雅量・・・おおらかで、人をよく受け入れる性質。度量が大きいこと。
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