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競技: アメフト #2 | NFL 2. -- Super Bowl LVII / 2023 後日談のピカチュウ

大接戦のSuper Bowl LVIIが終了し 日本テレビのNFL倶楽部も本日深夜の回で今年度の放送を終了。
NFLファンは 渋々 来シーズンまでの半年強の間 眠りにつきます。。。。

31-21 くらいの点差でEagles勝利 と予想していましたが。。。

番組では今シーズンのAFC/NFC両Conferenceの攻撃および守備からスーパープレーを抽出/総括しましたが その中で
Kansas City Chiefsが時々繰り出していた 不思議なフォーメーション(=スクリメージラインに並んだラインマン以外の選手が輪になってグルグル回りだし しばらくしてから夫々が配置に付く)についての言及がありました。

Chiefs選手同士の仲の良さが伺えるこうしたトリックプレーはレギュラーシーズンでも時々紹介され 個人的に興味津々でしたので
待ってましたとばかりに画面に観入りました。
*以下 NFL倶楽部さまの放送内容を転用したに過ぎませんが 自分なりにSource動画をYouTubeで確認し 一部追記を試みました。

来たよ来たよ またこれだよ、、、 とばかりに 呆気にとられるEagles Defence

元になったのは ABCのJimmy Kimmel Liveという番組。
ホストに招待された 家族サービスで?ディズニーランド帰りのChiefs QB Patrick Mahomesが 件の不思議フォーメーションに言及しました。

意外にも 付けられた名前は:

「ピカチュウフォーメーション: 全部ゲットしちゃえ!」

欧州やUKでは商品にこのサプタイトル入りロゴが入ってましたのでUSでも同じなんでしょう。

なんでも Chiefs同僚にポケモンフリーク/コレクターが居ることからこのプレー名が決まったようです。
モンスターボールを投げる前にグルグル回すイメージに繋がっているのかもしれませんね。。。

NFL倶楽部の放送時に付けられた Mahomes発語へのCaptionは 「ピカチュウ、みんな集めろの夜」みたいだったかな、と おぼろに記憶してますが
YouTubeで観る限り「夜 / Night」の箇所は Mahomesの最後の言葉尻に ホスト/Jimmy Kemmel氏が 一言 ”night” と追加した ように聞こえます。
と同時に Youtubeの翻訳AIが ホストの right/nice と発語したの を night に誤訳した? ような気もするのですが。。。
この辺り 自分の聴解力とNFL関連事項把握力に限界があるので
どなたか事情をお分かりの方は 教えていただければ勉強になります。。。。

Mahomesは  'night'  まで喋ってないように聞こえる、、、

Mahomesによると シーズン中は 常にどうやって相手を混乱させるかを考え続けている、そうです (=役者やのぅ。。。) 
自分がNFL倶楽部のレギュラーシーズン放送回で観た限りでも、
オフェンスラインがスクリメージラインに並んでスナップを待っているのにChiefsレシーバーが棒立ちし プレーが判らないよぉ? と言いたげなジェスチャーで困惑しているフリをしつつ 攻撃のプレーコールを開始し まんまと相手ディフェンスのタイミングを狂わせる という悪だくみが。。。。

Chiefsのチームメイトが全員でこういう企ての数々を楽しみつつ ひっそり全力で練習しているだろう様子を想像するだけで 明るいチーム一体感の波動が伝わってきて楽しいものです。


このインタビューの最後に Mahomesが試合中にいつも微笑んでいる様子は NBAのMagic Jonsonに似ている、とホストから称賛されていました。

Mahomesのコメント要旨意訳:
「MJのような偉大な選手を引き合いに出してもらって光栄だ。
素晴らしい環境やスタッフの下で稼ぎを得て試合をできることはとても幸運だと思っている。(自分のアメフトは)子供達が行う試合と同じようなものでいつも楽しい。毎シーズン試合を楽しんでいる。
試合に勝つこと以上に 自分なりのやり方(=楽しんで試合を行うこと)で自身がプレーした足跡を残すようにしている。」

プレーオフ土壇場での右足捻挫というアクシデントが発生しつつも それに耐え、走り、笑顔を浮かべてプレーする彼の様子が 多くの人から称賛されたのは間違いないでしょう。
子供のような無邪気さで試合を楽しむ姿と 表には見せない努力に 敵チームのファンを含む多くのNFLファンが魅了されるのだろうと感じます。


[おまけ 1]

EaglesとChiefsの対戦が決まった際に 見どころの一つに挙げられていた点の一つに「Super Bowl初の黒人QB対決」がありました。

例えばMahomesは黒人の父親と白人の母親の間に授かった子供なのですが
彼のぱっと見の外見から黒人と認識するのは少し難しいように感じます。
非常に個人的偏見ですが 寧ろ 北アフリカ系の要素があるように見えます。

Little Patrick Mahomes with father Pat and mother Randi in the Metrodome in Minneapolis

「黒人」の定義をまずしっかり定めた上で 彼/彼女の何世代先の子孫から 黒人という区分が消滅するのか?
あるいは 家系図的に一人でも黒人が含まれればその先の子孫は永遠に黒人と見做されるのか?
といった素朴な疑問が浮かびます。
*横着してそれへの解はまだ調べていませんけど アメリカ社会では日常生活に関わるセンシティブな内容なので 当然どこかに答えが詳述されているでしょうけど。

また 何かの報道で
黒人と(国際)結婚する白人以外の人種が子供を持つ際には
黒人の子供を持つ親としての自覚、認識、注意事項等々を 黒人側親族や関係者から学ばされる、と聴いています。
すなわち 今も黒人には世間の偏見が強いんだよ と裏付けるエピソードなのですが 不勉強による無知を敢えて晒して想像するなら
「一度黒人と交われば その子孫は永遠に黒人」 という認識が アメリカ社会では今もあるのだと想像します。
*調べがついていないので 思い込みの範疇を出ませんけど。
*「一度白人と交われば その子孫は永遠に白人」 とされるようには思えません。

黒人種のみが 否定的且つ選択的に注目されるのは 白人優生思想の裏返しであるような気がしますが
人種の混合がこれだけ進んでいる現代アメリカ社会でも未だそういう認識が通用しているのかな、と「黒人QB同士の対決」との触れ込みにはやや耳を疑いました。

ポジティブに見れば 天下のSuper Bowlに チームを統括するQBというポジションで黒人選手が進出した と 黒人社会への敬意を表明する狙いがあるのかもしれませんが
だとしても 大学入学者の人種別合格配分問題などのようにセンシティブな議論が必要ではない こんな娯楽の場で、人種に固執しすぎる必要って無いんじゃないの? と感じました。。。


[おまけ 1.1]

Wikipediaに以下の記述がありました:

アメリカ合衆国では、「黒人」も「アフリカ系」も、単に人種的特徴を表すにとどまらず、奴隷の子孫という歴史と文化を共有した民族集団としての側面も持つ。 デブラ・ディッカーソンは、「黒人」や「アフリカ系」という語は、奴隷とその子孫に限定すべきだと主張している。したがって彼女の定義によれば、黒人初のアメリカ大統領であるバラク・オバマは黒人ではない。
1967年まで、いくつかのでは、先祖に一人でも黒人がいる者は黒人であるとする「ワンドロップ・ルール」があった。黒人と白人のハーフであるバラク・オバマハル・ベリー、黒人のクォーターにすぎないタイガー・ウッズなどが黒人とみなされるのもこの影響があるとされる。

一滴規定英語: one-drop rule)とは、サブサハラアフリカ系の祖先が一人でもいれば(黒人の血が「一滴」つまりワンドロップでも流れていれば)、その人物は黒人(歴史的にはニグロという言葉が使用された)と見做されるという法的な人種分類の原則であり、歴史上アメリカ合衆国では重要な規定と見做されていた。

過去形で書かれてはいますが ヤード・ポンド法と同様 今でも支配的な判断基準のように思えます。
アメリカならではの複雑な事情は勿論沢山あるのでしょうが 端的に白人層の既得権保護のためにあるのかなあ と。
日常生活の中に根付いている解釈であり下手に運用を変更できない、だとかなんとか 擁護側から無茶な言い訳されそうで 想像するとなんか呆れます。


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