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リバリー制作者からみたGT7の新トレーラー
GT7の発売予定日が発表され、併せて新しいトレーラーが公開されました。リバリーエディターに限ってトレーラーからわかる新しい機能を簡単にまとめておこうと思います。
編集エリア
まずリバリー製作開始直後、編集エリアのメニューが表示されるシーンがありますが、ここに「Windows」「WindshieldBanner」という2項目が追加されています。
まず「Windows」ですが、GTSでは窓面にはデカールを貼ることが出来ませんでした。これはゲーム性に影響するからだろうと思っていましたが、GT7では窓面にもデカールを貼ることができるようになるようです。
しかしあえて別途「WindshieldBanner」が別項目になっているのはどういうことでしょうか?GTSではウィンドウステッカーはレーシングアイテムという扱いで「なし」「ホワイト」「ブラック」「ノーマル」から選択する仕様でした。ただポルシェ962Cでは「その他」に分類される編集エリアの一部にもなっていて、レーシングアイテムで「なし」に設定すれば好きなデカールを貼ることができました。
もしかすると「WindshieldBanner」は単にカラーを変更したりデカールを貼るだけでなく、従来のレーシングアイテムのようにプリセットからデザインを選べたりするのかもしれません。
もうひとつ考えられるのは「Windows」のほうが他のエリアとは異なる特殊な仕様になっていることです。先に書いた通り、私はGTSで窓面にデカールを貼ることができないのは視界が制限されることでゲーム性に影響するからだろうと思っています。窓面にデカールを貼れるようになるならば何かしらの対策は必要でしょうから、例えばここに貼ったデカールは外からはみえても車内からはみえないなど、特殊な仕様になる可能性があるのではないでしょうか。
編集エリアでもうひとつ目を引くのがウラカンGT3のCピラー直前のエリアにスイス国旗が描かれていることです。
GTSではウラカンGT3のこの部分はカラーも変更できず、デカールも貼れませんでした。
GTSの場合編集エリアの設定にはかなりばらつきがあって、ボンネットピンなどは車種によって編集エリアになっていたりなっていなかったりしましたし、リアのナンバーが「リアウィング」に分類されている、ワイパーの一部が編集エリアになっているといった特殊な例もしばしばでした。
GTSでの試行錯誤を経て、編集エリアについて整理と拡張が行われているとすればリバリー制作者にとっては地味にうれしいことです。
デカールの編集
デカールを貼り付けるシーンには見慣れないダイアログが映っています。
表示されているのは「Rotate」「Magnification Ratio」「Opacity」。そしてその下には「△ Direct Input」と書かれています。
GTSではデカールの回転・拡大縮小はおこなえるものの、回転角や拡大縮小率が数字で表示されないため、異なるリバリーで同じようにデカールを貼るには工夫が必要でした。数値で表示され、さらにDirect Input、つまり数値での指定ができるのはありがたいことです。
そして「Opacity」。デカールを貼る段階で透明度を設定できるようになるようです。私はGTSでスペシャルカラーに重ねて色味を調節する用に10%刻みで透明度が異なる黒ベタ塗りのデカールを用意していましたが、GT7では必要なくなりそうです。
ただ逆に残念なところもあって、それは透明部分の演算方式が表示されていないことです。GTSの演算方式は「加算」で、透明度を上げていくと併せて色味も白に近くなっていくため、スペシャルカラーのメタリックに半透明のユニオンジャック(英国旗)を貼り付けても、ラインは鮮やかなメタリックレッド・メタリックブルーにはなりませんでした。
演算方式が選べないまでも、「乗算」に変更していただけるとうれしいのですが。
デカールの選択
デカールを選択するシーンをみると、分類が変わるようです。
GTSではトップの分類は「マイライブラリ」「コレクション」「お気に入り」で、このうちの「マイライブラリ」の下に「シェイプ1」「シェイプ2」「パターン1」・・・というプリセットデカールのカテゴリーが並び、それと並列で「ユーザーデカール」がありました。
GT7の画面をみると、トップメニューは「Discover」「My Library」「Livery Editor」となっています。
「Discover」はGTSではリバリーエディターと並列にあるそれと同じものだと思われます。「Content Search」という項目が納められているため、コレクションに加えなくてもリバリーエディター上で他プレイヤーがシェアしたデカールを検索し、使うことができるようになるのかもしれません。
「My Library」もGTSでリバリーエディターと並列にあるそれと同じものだと思われます。納められている項目のうち「My Items」はユーザーデカール、「Collection」はコレクション、「Shared Items」はユーザーデカールのうちシェアしたものでしょうか?
「Livery Editor」には「Preset Decals」「Favourites」という項目が納められていますから、プリセットデカールをカテゴリーリストから選ぶのに加えて、登録したものはお気に入りリストから選べるものと思われます。
カスタマイズ
最後にリバリーエディターそのものではないのですが、気になるカスタマイズ。
トレーラーにはR33 GT-Rのリアウィングを変更する場面が映っています。選べるのは「Standard Parts」「Wingless」「Type A」「Type B」「Custom Wing Set」。
ウィングは選ぶタイプによって形状も各部の仕上げも変わるのですが、果たしてリバリーはカスタマイズ部分にどのように対応するのでしょう?
カスタマイズ毎にリバリーを用意する必要があるのではリバリー制作の手間が大幅に増えてしまいますし、「Standard Parts」でリバリーを作ると他のタイプのパーツにも同じデザインが反映されるのではデザインのコントロールが難しくなりそうです。