大好きな週末の過ごし方 - NSW州の田舎の場合
3月3日、日曜日。透き通る空気に綺麗な日差しを感じる。
朝は太陽が上がっても少し肌寒い、空気が澄んでいるのがより感じる秋の朝といった感じだ。秋が近づいても昼間は37度を超える真夏のような暑さがあったが今週から30度ほどで落ち着くだろう。東京を出て4年と3ヶ月。夏を追いかけてオーストラリアを周っていた頃も懐かしいが一つの場所に拠点を長く置いて週末に小さな街に繰り出すのがとても楽しい。今日は私の大好きな街を紹介していこうと思う。
土曜日はマーケットに行かないかい?
そこには、朝一だというのに老若男女関わらず家族連れ、若いカップル、犬を散歩に連れてきたついでに寄ったなんてジョギングおわりの人など賑わいがある。フレッシュな野菜やフルーツ、自家製のハチミツやケーキ、コーヒーを売ったり、自分で描いた絵を売ったりしているのがマーケットだ。Google mapでMarketと調べると出てくるし、インターネットやFacebookでも情報は探せる、気をつけるのは曜日についている"EVERY SECOND SATURDAY" などの毎週やってるわけではないところだ。
今回は、家からは1時間20分ほど離れているがここら辺で一番大きな街"Albury(オルベリー)"にあるマーケットに来た。既にカントリーミュージックの心地よい音楽が聞こえた。犬用のジャーキーを売るにはもってこいの看板犬も見つけた。
その名は、"Muttley !"日本語でマッタリ〜みたいな呼び名にも聞こえるよ。
ムーティーのアクセントが正しいけど。可愛くてたまらない素敵な出会いでした。
思っていたよりこじんまりしすぎるマーケットだったが、生演奏を目の前で聞きながらこないだ買ったお気に入りの本と家で使うような不揃いのマグカップでカプチーノを飲みながら過ごす朝は何よりも気持ち良い1日の始まりだ。
日曜日の朝食は豪華にいこうじゃないか
毎週じゃないけど、だいたい家で過ごす予定の日曜日の朝食は必然的に豪華になる。豪華と言ってもカフェに行くわけではない。人それぞれの価値観だ。私もカフェにコーヒーは飲みに行くが、あまり食べ物をオーダーすることはない。
先々週あたりにナニーをしてた際にエストニア出身のママが軽い夜ご飯でってことでサラダを提供してくれた。
Quinoa(キノア?)日本語でどう発音するかわからないが、Quinoaを茹でて新鮮なロケットにオーブンで焼き上げたカプシカムにトマトをオリーブオイルとFetta(フェッタチーズ)をまぶしたものだ。感動した。
昨日買った新鮮な野菜をそれぞれの保存方法で冷蔵庫に整理整頓した。そこからフライドチキンと真っ赤なカプシカムとガーリックをまとめて高温のオーブンに入れ、Quinoaを茹で始める。レタスとロケットをさっと洗い水をきりチョップしたコリアンダーにレモンを絞ってオリーヴオイルに少しバルサミコ酢を垂らす。オーブンで出来上がったものたちを食べやすいようにクラッシュして混ぜ合わせる。
少し材料は変えたが、新しいマイレシピが出来上がった瞬間だ。
美味しいものを作る、食べる、共有する
外に散歩して、カフェでコーヒーをtake away (テイクアウト)してもいい。海沿いを歩きながらパートナーとゆっくり過ごすのも好きだ。でもフレッシュなものを使って、美味しいレシピを作れたとき、太陽に浴びてジョギングした後に手をかけて料理をする。お腹の中から幸せが満ち溢れる感覚。これだから田舎のオーストラリアはやめられない。
今はパートナーがドイツに一時帰国してるので、写真を撮ってTweetするかのようにテキストを送る。時差が10時間あるとなかなか連絡することが難しい。今は自分のやりたいことに全フォーカスをする姿勢とマインドを作る、そして新しいルーティンを作ってまた新しい彼との生活にうまく順応させれるようにコツコツと過ごすことだ。1人で食べる食事ほど悲しいものはないが、1人の時間も貴重なもので楽しもうじゃないか。
思い入れのある街、Albury(オルバリー)
ハッキリ言ってスピリチュアルな満月とか、お金が集まりやすい日とか私にはよくわからない。自分で感じた時に信じるが、まぁ、うん。人それぞれ思考は異なるんじゃないかなって思ってる。
ただ、言霊や、自分が「ああ、こんなところに住めたら気持ち良いだろうな」って数年前にその土地を歩いた時に感じて、その数年後に気づかぬ間に自分が住んでいたってことはオーストラリアに来てから無意識に何度もあった。これは自分で点と点の紐を引き寄せたことで起きたのだろうと思う。
その地域に住むために頑張ったわけではないのだ、頭の片隅レベルだから。ただ、目の前のことをがむしゃらに頑張る、後悔するのでなく振り返る。自分に話しかける。未来を思い描く、計画するの繰り返しだ。ぜんぶうまく行くわけでもないし、いつも先はなにも見えないのは変わらない。
Easy lifeなんて、この世にあるわけもない。
でも4年前に一つ目のファームを失敗して二つ目のファームを探すのに降り立ったのがこのAlburyの小さな街だったし、どの通りを歩いたのも覚えてる。綺麗な花が街のいたるところで咲き、素敵な時間が流れる場所だって感じたのは間違いなかった。大きなトランクケースに大きなサーフボードを担いで、バスに乗るために歩き自分の行きたいところに行けるかもドキドキで不安だったあの気持ちもぜんぶ覚えてる。次の仕事が見つかるかどうかもわからないのに、見つかる前に飛び出してチャンスを掴むことは怖いもの知らずのバカなのか、挑戦者なのか。
間違いなく今の私は守りに入ってる臆病者に感じる。貯めたお金を守りたいのだ。間違ってはいないがきっと怖いもの知らずのバカに進むべきだって今は思う。
今は、車があるし英語も理解できるようになった。
数ヶ月後に久しぶりに冒険しようと思う。でも数年はこの平和な週末を何年後も過ごせるようにするためにオーストラリアでもう少し頑張ろうと思う。