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30代になったら、やりたくないことを絶対やらないバケーション

2023年は人生で最長時間、働いた

只今、10月20日金曜日。時刻はてっぺんに近く日付が変わりそうだ。今、私は南半球に位置するオーストラリアのシドニーに来ている。「1年ぶりの休みだ。」と言えるほど去年の末からハーベストシーズンを3種類こなした。
300日以上は働いたんじゃないんでしょうか。

野菜も果物も収穫時は、だいたい1年に1回だ。すべて実になろうが、腐ろうが期間内に収穫を終わらせる。鉄則だ。なので必然的に忙しい時期を働くと毎日10時間は当たり前だ。最長時間はなんと17時間!なので、基本的に休みが週に一度もなく働き続けることは至って普通である。毎年、3ヶ月ほど1カ所で働き、休みを期限なく行きたい場所に滞在したり移動を繰り返しまた仕事に戻るといった流れがここ3年の主流だった。
毎日仕事に行き、帰りシャワーをささっと浴びて、ご飯を用意し時間に余裕があれば掃除もパパッと済ませなんとか生き延びていたと言っても過言ではなかった。

オーストラリアでの私の年の終わりは11月

私が渡豪したのは2019年11月21日。
1年ごとのビザとオーストラリアの季節に狂わせられた結果、ここ4年は11月が私の1年の終わりである。4年目今年はワーホリビザという自由を謳歌するべきか悩んだが3年の集大成という事で稼ごう未来の自分のためにと。最終的にはオーストラリアで働き貯めた貯金が4桁に手が届きそうだ。

2022年の11月中旬に9ヶ月働いた犬牧場を辞めて少しバケーションをとり12月の頭にNSW(ニューサウススエル)週にあるUranaという街でグレインハーベストをはじめ、2月から5月末までVIC(ヴィクトリア)州アーモンド、6月からはじゃがいも畑で半年を過ごした。家込みの勤務先を探すので家賃は一切かからないし、光熱費なんてものは人生で一度も支払ったことのないものだ。

絶対やりたくないこと第一位、三食しっかり料理

バケーションとは。
休暇と言い、漢字で表すとわかりやすいではないか。そうだ休むんだ、暇を持て余すほどに。自分の時間はいつでも自分のもののはずなのに。

まず料理はしない。料理をすることは、まぁ悪くはないんだ。でもオーストラリアの外食で美味しいものはかなりの高値でないと食べれないし、払っても日本に勝てるこはない。ありえない。とりあえず1日でもう外食は嫌だ!ってなるとしても、気持ちは絶対料理はしませんよ、断固拒否!ストライキ!

料理をしたらバケーションの時間が減る。
料理に時間をかけようと思わなくても毎日してるから塵も積もれば山となるのだ。時は金なりだ。やりたくないことを絶対やらないということは、やりたいことに時間をまわせるんだ。

料理ってな、野菜切って炒めるだけじゃないのよ。お嬢さん。
そう、用意した道具とお皿とぜんぶ洗うの、あと買い物も行くの!考えただけで半日過ぎそう。

20代と30代で変わってしまったこと

私は無駄が嫌いだし、時間の無駄が一番嫌い。自分のスケジュールを壊されて出来るはずだったことが第三者の影響でできなくなるなんてバケーションに起きたらマジで発狂する。だから、店とか買い物のバケーションはそんなに好きではない。(女友達との買い物旅行は格別だけどね!)
昔は、あそこに行ってみたいだの、海外でブランド品を買うのが夢だとか、年に何回も海外に行く優越感とか今思えばわけのわからないことに惑わされていた気もするが20代のエネルギーのと30代中盤にのし掛かる疲労はたぶん同じだ。まったく違うがエネルギーが削減されるのか、エネルギーの劣化により疲労へ変わっただけなのか。

ここは、自分の中でもはっきりしないがお金を使う、使わないはそこまで大して変わらない気もする。昔はあったら使う、とにかくグアム行きたい〜。なんてほざいて2,3万円の格安チケットを手に入れて半年で3回行くほどだった。海で寝て、美味しいものを食べて、たまに洞窟に潜ったりで十分なのだ。
昔よりはるかに貯金は増えても、オーストラリアにいると鞄も財布も持たないしプライベートは常に年中サンダルだ。(夏を追いかけていただけのこと)
100円均一並みのノーブランドビーチサンダルクオリティーにプラダの鞄もてるか?私はもてない。それより足に負担がかからない機能抜群のランニングシューズを新調して朝早く起きて走りたい。この3年間で最終的にビーチサンダルと仕事用の鉄板入り作業靴のみになりました。クオリティーの高いランニングシューズを片方履いた時の感動が忘れられないし、ビーチの丘でコーヒー飲んで波チェックしたい。散歩してる犬をニヤニヤしながら眺めて、オーナーと目が合えば永遠に犬の世間話ししていたい。

あなたの最高のバケーションはあなただけのもの

オーストラリアは私にとって母国ではない、16歳になる数日前の15歳高校1年生の時にはじめて訪れたはじめての海外だった。あの頃の気持ちを15年忘れる事ができなかった。

オーストラリアの気候と生活スタイル、人の温かさ。すべて20代の頃に忘れてしまったオーストラリアが戻ってきた。好きなことをして好きな場所にいる。のんびりでもゆったりでも急いでも、時は一定の時間で流れは変わらない。ようは、どれだけ自分のやりたくないことを減らしていくか。バランスをとり、やりたくないことを一つでも減らせばやりたいことは倍できるのだ。
無駄な時間は薄っぺらく、惨めで覚めない悪夢のようだが、自分の価値のある好きなことはあっという間だ。時間は平等だ。でも時間の価値は人によって違う。時間は目に見えないから自然のものに感じるが、時間はお金に似ている。自分で捨てることも稼ぐこともできる。お金や時間がたくさんあるということは、選択肢が広がる。自分に投資できるのだ。

好きな国に住むこと。それだけでわたしのバケーションは最高なの。

今日出会ったボンダイビーチ出身のシドニーのローカルのおばあちゃんとキャバリアプードル2匹と出会った。おばあちゃんとは言えないゴールドのシンプルなアクセサリーをジャラジャラとまとい彼女はボンダイビーチの目の前で10人の兄妹の中で育ち、そして彼女自身は5人の息子、娘を育てあげた。

「60年前のボンダイビーチは今はないのよ。変わってしまった。だめ、許せないの。今のボンダイはただのコンクリートジャングルよ!あんなショッボイ観覧車なんてクソよ!なんであんなの建てたのよ!」

彼女は自分の産まれ育ったビーチを愛していたこそ今の変わりようには怒りを隠せないようだった。それでも話を続けていくうちに、海外に一度も行ったことがないそうだ。若いうちに結婚したと言い、5人の子供を育てながらも、どの時代にも家族の一員に犬がいた。
大型犬から小型犬を経験した彼女は彼女のバックグラウンド共に彼女の犬に対する考え、知識を教えてくれた。二匹の犬を撫でながらビーチの丘の草原で30分ほど話しただろう。ちなみに彼女とは初対面だ。最後にはオススメのカフェまで教えてもらった。

すでにMaroubraに通いだして3日か4日目だが、毎日通うローカルは多くわたしは人間は忘れるけど犬のことは忘れないので、どの時間帯にどの犬がいるかもだいたい覚えた。(変態の域。)
家族の一員のSOUが今年の年始に亡くなった。バーニーズマウンテンのパピーにも会えた。飼い主はわたしより若いが背の高い綺麗な子で事情を話すとSOUのことを彼女も思ってくれた。それだけですごく嬉しかった。

オーストラリアに40年以上住むギリシャ人はシャイなドーベルマンを毎日だいたい同じ時間に連れてくる。40年以上住んでても英語のアクセントが強く彼が喋れば彼のことは思い出すだろう。

ボート置き場の駐車場にバンを泊めている、助けてくれた2人の年老いたオーストラリア人。車のナンバーは、【ME BIRD】。車をわたしの鳥と表しているのか、自由という表現なのか。

公園の水たまりで鳥が水浴びしていただけで、可愛いなって眺めてただけなのに海上がりのおばあちゃんが鳥の名前を教えてくれたり、ドイツの話しをしたり。

学生ビザでオーストラリアに滞在しているが、どう見てもママの犬がイングランドスタッフィーで散歩させてるカンクン出身の女の子はお金持ちなわたしとは正反対な環境の子だが、

「東京が好きでたまらない、ゴールドコーストはマイアミっぽくて好きじゃないわ。」

なんて、やっぱり正反対な子だけどわたしの次のステップを心から応援してくれた。

多種多様な国籍が共に住む、オーストラリア人自身も優しいがオーストラリアの国が人を豊かにするのだろうか。もちろん心に余裕がある人ばかりではないし。治安が日本より良いとは言えない。それでもわたしがたまたま出会った国は素晴らしかった。パーフェクトはないし、どの国にも問題はある。でも国が人を豊かにしてくれるなら希望があるとわたしは住みながら感じている。

※ 細かい経済状況のことも先住民の話はこのページではしません。わたしのバケーションの話であることを忘れぬように

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