浪費と消費から考える「お金を何に使うのか」って話
最近読んだ本、「暇と退屈の倫理学」から、どんなものにお金を使うとより豊かな生活を送ることができるのかということを考えるようになりました。「シンプルな生活を」とか、「物がない生活を」が良いって言われたりもしますが、私の中で、それは少し寂しいなという思いがあったので、今回の本から学んだ浪費と消費の考えから、豊かになるためのお金の使い方についてnoteに書いていきたいと思います。
1. 浪費と消費のちがいとは
『暇と退屈の倫理学』から学んだ浪費とは、必要を超えて物を受け取ること、吸収することで、使いきれないものが浪費の前提である。浪費は必要を超えた支出であるから、贅沢の条件となる。消費との違いは、実際にその「もの」を受け取っているかどうかです。実際にものを受け取っていればそこに満足感が生まれる浪費となります。しかし、消費の場合、その「もの」ではなくて、その「もの」の観念だけを受け取っているので満足感がありません。例えば、SNSなどでアップするために、超有名店で食事をする場合などは消費になるのではないかと考えられます。
ファッションで言えば、流行りに乗っかるというより、自分にぴったりくるものを見つけて、そこにお金をかけるのが浪費であり、そこに豊かさが生まれるのではないかと思います。
2.プロダクトデザイナーの秋田道夫さん
プロダクトデザイナーの秋田道夫さんのinstagramの投稿で、愛用のなゆーバランス993を履き続けていることを知りました。こんな「もの」とのかかわり方は憧れです。自分にしっくりくるものを大事に使うことが自分の「もの」とのかかわりに豊かさを感じます。私も同じ靴を持っています。少々高かった靴ですが、大切に履いています。
3.買うまでの過程も楽しむ
今の時代、ものはネットでさっと買えてしまいます。手にとらなくても、試着しなくても、買えてしまいます。ですが、悩んで、手に取って、やっぱりしっくりくるなと感じた感覚を大事にして、ものを手に入れるまでの過程も楽しむことって大事なんじゃないかなって思うようになりました。今は、なかなか店舗に狙っている「もの」が置いてなかったりしますが、その買うまでの過程も豊かさにつながっているように感じます。
4.私の贅沢な浪費
今年1年どんな浪費をし、豊かさを味わうのか楽しみです。今狙っているのは、ずっと使える革製品の手帳です。手入れをしながら、自分の人生で大事な「やりたい事リスト」をつけるために手元に置いておく手帳を、少し高くても買ってみたいなと思っています。自分にしっくるくる「もの」探し。それは自分のことをよく知ることにも繋がるように感じます。
最後になましたが、浪費を意識したお金の使い方は人生を豊かにしてくれます。だから、自分にしっくりくるものを見つけ、そこにはお金をかけて人生を豊かにしていきたいです。