推しは推せるうちに推せ
ここ最近知っている競走馬が亡くなってしまったり、登録を抹消してしまっている
一生現役で居られる訳ではないし、僕の認識しているプロ野球選手のように息が長いわけではない
基本的には2歳でデビューし、活躍した牝馬ならクラブの規定で6歳の春前には登録を抹消される。
しかし、明け6歳で春前に芝のG1は高松宮記念くらいしかない。
そもそも高松宮記念ですら規定期間内だったか怪しい
牡馬には確か無いはずだが、優秀な成績を残せば残す程引退は早くなる印象だ
近年だとサートゥルナーリアやクラブ馬では無いがコントレイルだろうか
僕は去年初めて新馬に注目した
その中で気付いたのはまず新馬戦を快勝する事自体がとても凄いことだと思った
未勝利が続けば続く程、早く勝ち上がらないとという焦りから間隔が狭くなる
無茶なローテーションになるわけだ
そして新馬戦を快勝しても次走どうなるか分からない
自己条件に進む馬も居れば重賞へ挑戦して行く
2歳、3歳はわからない事だらけである
そしてクラシック
たった18頭しか出走出来ないレース
ここに名を連ねてるだけでもそれは凄いこと
更にその中でも活躍してしまうとそれはとんでもない奇跡だと思う
血統や姿、レースぶり、馬券を取らせてくれた
そんな理由で各々好きな馬ってきっと居ると思うんだ
僕はとても恵まれてる事にこのコロナ前に何度か美浦トレセンを見学させて頂いてる
朝になると出勤のサラリーマンが電車を待つようにぞろぞろと出て来て調教を行なって行く
僕ら人間は多少無理をしても気力で全力を出せるけど、馬は話す事も出来ない
調教での不調やレース前の不調を伝える事が出来ない
そしてもしかしたら次に観ようとしたレースに好きな馬の名前が載らない事もある
だから好きな馬は少し無理をしても会いに行った方が良いような気がする
彼、彼女らは走る事に一生懸命でそれが仕事
でも自分に置き換えてみた
働きたくないのに働いてる
別に上を目指さなくてもいい
こんな思考なのにレースで全力で走る為にトレーニングしてる競走馬って偉いよなって思う
僕は元々ビジュアル系バンドマンをやっていた
それなりにライブもやってたし、CDも流通で完売、雑誌にも載った
ライブの本数もとても多かった
そんな時に僕のファンの子は大体どの会場にも足を運んでくれた
どうしていつも来てくれるの?って聞いたら、頑張ってる姿を見たいからだよ。良いライブじゃない時も演奏トチる時もあるけど、それでもファンだからね
この時はそうなんだ。くらいだったわけだけど、2019年に僕はシャケトラと言う人生で初めて本気で好きになった馬のG1レース、春天で会う事なく終わってしまった
本当めちゃくちゃ辛かったけど、それがあるから今最推しであるラスールにはシャケトラにできなかった事の全てをしてあげたいなって思ってる
今回半年の怪我となった時ももしかしたらこのまま引退かも知れないとも思うし、この脚元不安の中、復帰してもいつ引退してしまうか分からないから
競走馬として満期の退職が出来ないかも知れない
そんな気持ちでいつも推しの応援には必死
推しは推せるうちに推そう
会いに行こう
そう思いながら復帰を待っている
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