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シンザン記念
シンザン記念に向かう1週間くらい前からいつものように緊張をし、ドキドキしながら毎日過ごしていた。
今回どんな勝ち方をするんだろうってずっと思っていた。
パドックは何時間前から待機しようかな、最短でゴール前に行くにはどこかなとか頭の中でずっとシミュレーションしていた。
有馬記念翌日から7日まで休みなく働いた。
正直、結構体力的にもキツかったけど、ラスールに会えるから頑張ろうって思えた。
そして前日入りをする為に僕は新幹線に乗り、名古屋で宿泊するホテルにチェックインして友人らとご飯へ。
ホテル
行きの駅弁
名古屋名物味噌カツ
その時にラスールの名前と流星を描いたパーカーを頂きました!
うひょー!これ宝物じゃん!!!
そしてご飯が終わったあとにホテルに帰るもやっぱり眠れず。
仕方ないのでコンビニでホットアイマスクを購入し、付けると眠れました。
あっ、眠れた。良かった。
と、思って目を醒ましたら1時間程しか過ぎていなかった。
そして少し散歩
やっぱり眠れなかったか。
2日前くらいからこんな感じで眠れない程の緊張をしていた僕は当日の朝を迎えた。
初めて行く中京競馬場にワクワクと不安を抱え、友人と駅前で合流してから競馬場に向かって歩く。
…が!
駅から競馬場まで結構歩くのね。
知らなかったw
8時過ぎには到着してしまった僕らはそのまま待ち、ほぼ1番乗りくらいで競馬場へ。
友人は中京を熟知していたので色々と教えて貰い、席に行ったり、パドックで一番良く撮れそうな場所を探したり、ゴール前に行ったり、ウィナサの場所確認。抜かりはなかった。
当日のお席からの景色
中京競馬場飯、どて丼
そして2年ぶりに会う友人や初めましてのフォロワーさんなどご挨拶を重ねていき、6レースくらいからパドック待機。
ずっと待ち続けてたシンザン記念。
早く来ないかなと思えば思う程時間の流れは遅く感じた。
その時に友人と「ふーん、えっちじゃん?」の使い道について語り合う。
リアルに使う機会なんかないよねw
そしてシンザン記念のパドックが始まる。
ラスールは2番だったので出てくるところからカメラを構えるも、1番…3番…
ラスールどこ!!!!
最後の入場だった。
確かNHKマイルの時のグランアレグリアも最後だったなと思い出した。
パドックに出て来た瞬間にレンズが曇る。
いや、ただ泣いてただけなんですけどね。
愛おしい馬に会う時はいつだって涙してしまう。
それはまだ2回しか経験した事ないけど、それは新馬戦と今回なのでパドックで泣いたのはラスールだけ。
ずっとカメラはラスールだけを追い続けてた。
ピンボケや映りが良くない写真も含めると2000枚以上撮影していた。
パドックでは圧倒的なオーラだったと思う。
綺麗だなって思った。
パドックの段階でイレ込んでたって言ってた人も沢山いたけど、僕には早く走りたくて仕方ないように見えた。
それでも耳の動きはかなりあったからソワソワしてるのかなって。
僕と一緒だね。いや、君以上にソワソワしてたか。
シャッターを切る僕には沢山視線をくれたような気がする。
そしてパドックが終わり、ゴール前に向かおうとするも豪快に転ぶ僕。
恥ずかしかった…。
そして返し馬を撮影した。
大丈夫だ、きっと1着だ。
そう自分に言い聞かせた。
行ってらっしゃい。ゴール前で待ってるからと勝手にラスールと約束をした。一方的過ぎる。
そしてレースが始まると出遅れからの、馬が掛かり気味。
そして現地で見ていても分かるくらいに抜け出す場所なんか何処にもなかった。
ラスールが負けてしまった。
まさかまさか…
こんな事が起こるなんて思いもしなかった。
競馬に絶対はないのは分かっていたけど、それでも無敗で桜花賞へ向かうと思っていた。
この時涙は流れていなかった。
ただショックでショックで何も言えなかった。
友人と何を会話したのかも覚えていない。
そしてどうやって中京競馬場を出て来たのかもわからず、名古屋に向かい新幹線を待った。
この時、ただただ足取りが重かった。
こんなに重いのか。
いつもの2倍くらいは重く感じた。
それは荷物のせいか?
いや、気持ちのせいだろうな。
新幹線に乗って眠りにつくも、直ぐに起きてしまう。
それを2~3度繰り返していた。
Twitterでの連絡やLINEが沢山来ていたけど、どれも返す気に慣れず…
申し訳ない。
そして東京に着いてから1時間弱の帰路。
家に帰ってからは直ぐに荷物を片付け、シャワーを浴び、洗濯をした。
そこから友人と少しゲームをした。
何かをしていないといられない程の気持ちだったんだと思う。
そして布団に入った時に涙があふれて止まらなかった。
悔しいな…。
そればかり頭の中を流れた。
何度もレースを見返したけど、良いところが何もないレースだった。
出遅れ、かかり、前が壁。
笑ってしまうくらいに完璧な負け方をしていた。
本当にこんなに酷い競馬って滅多にないくらい。
まさか自分の応援してる馬でこんなレースになるなんて全く思わなかったわけで。
悔しかったな。
Twitterを見ると色々な意見があった。
1戦しかしていない馬だから。
正月のルメールは。
馬場が、輸送が。
確かにそうだね。
でもね、陣営が牡馬相手でも、中京でも勝てる!って判断したからシンザン記念を選んだと僕は想ってるからその判断を恨んだりはしていない。
むしろこうゆう機会がなかったらきっと中京競馬場に来る機会もなかったかも知れない。
たらればになってしまうけど、こうゆう競馬だったら!展開だったら!やり直し!
ってのはめちゃくちゃ思ったし、神様にも願ったさ。
それでもラスールが負けてしまった結果は覆らない。
ならば次は同じレースをしなければ良いだけなんだ。
ここで弱点などが見つかった事をプラスにして次でまた唯一無二の存在をアピールして欲しい。
どんな時でも出来る限りレースに応援は行くし、可能な枚数写真は撮る。
これからも君と一緒に夢に向かって走りたい。
シンザン記念、走ってくれてありがとう。