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ワタクシゴト
最近、たまたま見たネットのニュースか何かで、「私事」でそこに居合わせた人たちの心を温めた交流の様子が書かれていました。
私事は、英語では”プライベート”と表現されていたりして、普段ならば知られないことです。というか、別に知りたくないということも沢山あるでしょう。
とはいえ、「プライベートな話をすると・・」
なんて言い出せば、なんとなく耳を澄ませてしまうのも多くの人が経験しているかも知れません。
僕が見かけたのは2つのニュースでした。どちらにも共通していたのは、私事が披露された場所。それは、飛行機の機内でした。
機内放送として、操縦士が自分の言葉で語りかけたのでした。
ひとつは、自身がファンである、引退を表明したプロサッカー選手に向けた、はなむけの言葉でした。
スポーツをしている以上、選手には現役として活躍できる期間があって、その活躍している期間とファンの人生が重なって、その姿に励まされることはとてもよく分かります。
熱狂し、感動し、そして成長してプロ(=社会人)となって働くとき、アスリートや選手たちの凄さを改めて感じるのかも知れません。
それを直接本人に伝えられる幸運は、滅多に起こるものではないので、タイミングもさることながら、操縦士という職に就くことは、かなり重要な転機だったのではないかと思うのです。
選手ご本人も搭乗されていたようですが、記事には関係者のコメントが載っていました。見ず知らずのファンが、ある意味では逃げ場のない密室で語った自分のこと、きっと真っ直ぐに伝わったのではないかなぁと期待してしまいます。
もうひとつは、操縦士の夢を叶えた青年へのメッセージでした。私事ですが・・と始まった機長の挨拶、パイロットになりたいと夢を語った男の子との交流、そして夢を叶えたという話でした。
さらに、その青年がいままさに搭乗しているのだと、同じ仲間として働けることが嬉しいと続くのでした。話をした操縦士は、青年が乗る便を知って、自らその便に乗務したいと申し出たのだとか。
こんなに温かい機内放送を聞いたら、その場に居合わせたことがとても幸せだと感じるはずです。いいなぁ。
機内放送ではありませんが、これまでの旅で体験した機内の思い出を。
以前シンガポール航空に乗ったとき、深夜、時差ボケで眠れなかった僕の横を、ローソクを立てたケーキを持って足速にCAさんが通り抜けました。
オーマイゴー!
少し後ろの席で、小さな歓声。どうやら、ハネムーンのフライトだったようで、お祝いのケーキを届けた瞬間でした。暗くて静かな機内で、ひそやかなお祝いでしたが、移動の時間すらもお祝いしてもらえるのって、嬉しいでしょうね。
数年前、上の子とはじめて飛行機に乗ったとき、CAさんが初フライトをお祝いしてくださいました。写真を撮るためのパネルを作ってくれたのです。
小さな子を連れて、緊張しながらのフライトでしたが、心遣いが嬉しかったです。
飛行機の独特の空間は、緊張とやすらぎが混ざったような、不思議な雰囲気を持っていると思います。そんな中で、温かい言葉に触れられたら、それはとても素敵な体験になるはず。
もし、飛行機に乗れる機会があったら、こんなふうにニュースになるような機内放送を聞きたいと思いながら、耳を傾けてしまうかも知れません。
旅の途中で聞く機内放送は、きっとこんなふうに心に花が咲いたように気持ちが温かくなりそうです。infocusさん、サムネイルありがとうございます!
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