寒さを懐かしむ、ホットチョコのぬくもり
寒い。…いや、寒い!!
小学生の時には半袖男子だったのに…健康優良児だった頃には考えられないくらいに、寒さに弱くなってしまいました。
無駄な脂肪が落ちて、寒さに敏感になったとか、はたまた年を取ったとか、理由はいろいろあるのだろうけれど、とにかく冬が始まるにあたって、寒さが怖いのです。
とはいえ旅先の寒さは新鮮で、ときによれば嬉しかったりします。何年ぶりの大寒波が襲来、なんてドキドキします。
友人とニューヨークに行った時は、そんな大寒波のさなかでした。天気はいいけれど連日氷点下、夜になるとその寒さはさらに強まり、建物を出る度に「うわ寒っ!」と、ニューヨークの冬を喜んでいました。
街中に突如現れるスケートリンクに興奮し、何度となくテレビで見かけてきたビルの足元に飾られるクリスマスツリーも、これが本物か!と沸き立っていました。
マンハッタンのおとなりブルックリンへの吊り橋、ブルックリンブリッジは、夜になるとマンハッタンの夜景とともに美しい場所として有名でした。
連日、夜はブロードウェイの舞台を観ていたのですが、観たい演目が観られたりそうでなかったりして予定が空いたので、夕方近くにブルックリンへ。風はなかったのですが、とにかく寒かったのを思い出します。
事前に調べておいたチョコレート屋さんへ向かい、お土産とともにホットチョコレートを注文しました。当時の味はすっかり忘れてしまいましたが、しっかり甘くて、かじかむ手を温めながら飲んだことは覚えています。
トリップアドバイザーでも高い評価…調べてみたら、ニューヨークで一番美味しいチョコレートショップなんて呼ばれていたとか。もっと買えばよかった…。
当時は寒い場所に行くための上着を持っていなかったので、この旅行に備えて数万円もかけてマウンテンパーカーを買いました。おかげで、寒くて辛い、という思い出はなく、憧れのニューヨークをあちこち観光していました。
寒い寒いと言いながら、街中で見かけた行列に並んで入ったスムージー屋さんも美味しかった。店内ではなく、寒い外に出て歩きながら飲んでいました。氷点下の気温と、氷点下の飲み物、とびきり美味しいスムージーではなかったのですが、ニューヨークで飲んでる、という状況に酔っていたのかもしれません(笑)
寒くなってくると、いやニューヨークはもっと寒かった…(けど、めちゃくちゃ楽しかった)と懐かしく思い出される旅なのです。
ホットチョコ、いいですよね。